ーーー後肌もっちりフカフカ度がダントツのマルティナオーガニッククレンジングミルクーーー
※マルティナ・オーガニッククレンジングミルクそのもののお話しだけ必要な方は「群を抜いた後肌もっちりフカフカ度」からお読みください。
冒頭はスパゲリック法などのお話しです。
目次 / contents
- 1 マルティナ・オーガニックの理念
- 2 宇宙ワールドなスパゲリック法
- 3 本物の純オーガニック製品の扱いにくさ
- 4 マルティナの扱いやすさ
- 5 群を抜いた肌もっちりフカフカ度
- 6 負担はないのに強い落ち力
- 7 使い方
- 8 マルティナ・オーガニックのシリーズ
- 9 濃密しっとりジンセナ、マルチなハッピーエイジ
- 10 マルティナ・オーガニックのクレンジングミルクの構成
- 11 ついでですが。乾燥にも皮脂過多にも毛穴にも「落とし過ぎない」と「ガッツリ落とす」なら「落とし過ぎない」が正解 「だと思う」、もとい「だ」
- 12 ポイントメイクのクレンジングについて
- 13 ハッピーエイジ クレンジングミルク成分
- 14 ジンセナ クレンジングミルク成分
マルティナ・オーガニックの理念
ドイツのマルティナ社の設立は1986年。
私が勝手に想像していたより最近。
理念は、高品質な植物の力を引き出したスパゲリックエッセンスを使って、自らの力で肌自身の再生力を呼び起こすことです。
この理念は、あれこれコスメを使っていた私が「使っていないとクタる肌なんて!」という点に疑問を抱いた時点での最大の理想と同じ「根本改善に向かわせる化粧品」に当たると思います。
マルティナはデメターという厳しい認証を受けています。
EUのオーガニック基準よりも、かなり厳しい安全基準を持つデメターは、1920年代に哲学者のルドルフ・シュタイナーが提唱した「天体の運行などにより種を播く時期や収穫時期を決めるなどの宇宙の自然のリズムに即した農法」であるバイオダイナミック農法を推奨した組織です。
宇宙ワールドなスパゲリック法
スパゲリックというワードは、ギリシャ語の2つの言葉「SPO(分離)」と「AGEIRO(結合)」。
スパゲリック法は、中世の医者であり哲学者であったパラケルスス(1493-1541)によって生み出された錬金術(アルケミー)のひとつ(錬金術とは包括的な哲学)で、後に何人もの研究者や協力者により甦ったようです。
私は何年も前に「ソルーナ」でバイオダイナミック農法、スパゲリック法という言葉を知りました。
それまで化粧品というとサイエンスとは繋がっても、宇宙、天体、太陽、月の満ち欠け、星、といった世界とは、およそカンケーないと思っていたので、後退りしそうになりました。
ソルーナに於いては、植物の原液は、
「木とガラスでできた8角形のピラミッド型の部屋で、毎日、日の出にあわせて右に33回、月の出に合わせて左に28回毎日攪拌」
「人間の血液量と同量(6リットル)のガラスの容器にて人間の体温と同じ37℃の室温の中で50日間熟成」
などなどという説明を聞いて、魔女がおまじないをしているイメージが湧いたし、凄みを感じると共に失礼ながら一瞬、吹き出したし、マインドコントロールされた宗教活動かと思った私は、いわゆる生真面目なオーガニックの世界に首を突っ込むのは止めようと思ったりしましたが、これが使ってみると激しく良いので、天体とか宇宙とか月の満ち欠け、星の説明はあっちに置いて、ただ、体感を重視して使っています。
本物の純オーガニック製品の扱いにくさ
めちゃくちゃ効果を感じたソルーナも、乳液やクリームは今でもたまに使います。
ソルーナは日本では高価ですが、確実に価値はあります。
が。
10℃~20℃、つまりはほぼ冷蔵庫で保管せねばならない点や、容器の結露からの腐敗防止のために大きな温度変化を避ける点、使用後はただちに蓋を閉めなければならないほどに雑菌に弱い点で私にはとにかく扱い辛い。
実際、冷蔵庫に保管(放置)していてなんとなく忘れていたクリームの蓋を開けたらカビが生えていてビックリしたこともあります。
使用期限が3ヵ月という記載は、たいていの場合、若干大袈裟と感じるものが多いけど、ソルーナはまじで期限のままです。
植物自体の防腐力や抗酸化力はないんかーい、とも思いましたが、そのくらい防腐力のない真に純正なのでしょう。
どこにでも売っていないのは、販売店舗では私たちが扱いにくいより更に扱いにくく、廃棄の無駄が出るからだと思います。
マルティナの扱いやすさ
ってことで、そこまで繊細ではなさそうなマルティナ・オーガニックは私には使いやすいのです。
ただし、マルティナ・オーガニックの保管もやはり2℃以下、25℃以上にならない冷暗所。
ソルーナよりは温度管理の振り幅が大きく、私としてはこの差が神経質にまではならない点で楽。
けど一応、ある程度は丈夫そうなマルティナ・オーガニックにも使用期限はあって、「製造から1年、開封後は3か月以内に使用」です。
まずは購入の際には必ず使用期限を確認しましょう。
群を抜いた肌もっちりフカフカ度
マルティナ・オーガニックを使い始めた最初は、ソルーナに比べると「ケッ」などと思っていましたが(ごめん)、いつからかクレンジングミルクに関してはソルーナに引けを取らない、むしろかなりイイことに気づきます。
一言でいうと、肌がフカフカになります。
数あるオーガニックブランドのクレンジングミルクの中で、マルティナ・オーガニックのミルククレンジングがダントツでもっちりフカフカになります(私比)。
クレンジング後がクレンジング後ではない、と言っても過言ではなく、まるでトリートメントしたかのような状態です。
そういえばマルティナでは、Dr.ハウシュカと同じく夜はクレンジングだけでスキンケアをしない事を推奨しているゆえ、クレンジングでの激しい脱脂をヨシとしないだけあります。
乾燥している時、またはどこかが荒れている場合、私は普通の乳液でクレンジングしていましたが、どこの乳液よりこのクレンジングミルクの方が肌に負担がないと感じたので、以来、「普通の乳液でクレンジング」とは縁がなくなりました。
「塗りっ放しOK」の乳液より「落とすクレンジング剤」の方が肌に優しいなんてスゴいと思います。
負担はないのに強い落ち力
しかし後肌感に反して、メイクや汚れは想像よりキッチリ落ちます。
あなどっていたらヤバいくらいにキッチリ。
乾かないし肌負担はないのに、まるで汚れを吸引する魔法でも配合しているのではないかと思うほどに。
使い方
クレンジング法は公式サイトにありますが、普通のミルククレンジングと同じです。
6~7プッシュを取って、大胆に顔に乗せて力を入れずにクルクルクル。
指の滑りが悪くなったら終了。
その後、私は「鼻セレブ」を顔に乗せて粗方を取り、サラサラ化粧水をたっぷり含ませたコットンで軽く拭きます。
クレンジング剤そのものはサクっと取れます。
スッキリしますが突っ張りとか乾きなどのストレスは全くなく、物質的な違和感もなく、慌てては石鹸洗顔したくならないし、なんならそのまま夕食の準備をしても不具合がないという。
だから、「クレンジング→洗顔(→スキンケア)」という一連の流れをまとめなくてもよいわけで、帰宅後すぐにクレンジングだけしちゃえるのです。
ただ、使い方を間違えると「落ちない」と感じます。
ササッと付けて洗い流すだけでは、メイクや毛穴の汚れは落ちません。
「落ちが悪い」と思う人は、正しい使い方をしてみて欲しく思います。
オーガニッククレンジングミルクの唯一のデメリットは、面倒だと感じる人には面倒な、ある程度の時間をかけて丁寧に行う必要がある点ではあります。
けど、私にしてみたら、後肌が油分でギラギラしたものや肌に残したくない成分が乗ったままでは、素早く洗い流したくなるので、その方が余計に面倒だと思っています。
マルティナ・オーガニックのシリーズ
以下、公式サイトからの引用を縮めました。
- ローズ=乾燥し勝ちな肌向き。ホルモンバランスによる崩れの調整にも。
- ジンセナ=ダメージ肌、エイジング肌向き。キメを整え、ハリ復活。
- ハッピーエイジ=エイジング肌向き。弾力、ハリ、ツヤ、キメが蘇生。
- シアーナ=デリケート肌向き。季節の変わり目や過敏な時にも。
- サルビア=皮脂バランスをコントロール。毛穴の引き締め。デトックス作用あり。
濃密しっとりジンセナ、マルチなハッピーエイジ
私はローズ、ジンセナ、ハッピーエイジだけ使用経験がありますが、いつからかジンセナとハッピーエイジばかりを選択するようになりました。
ハッピーエイジはマルチアイテムとして、ローズVSジンセナとした場合、どのアイテムもジンセナの方が若干シットリ度が高く、滑らかなように感じるからです。
(実際はそうは変わらないかも?)
ハッピーエイジはシリーズの中では最も「しつこそう」なのに、感触は不思議とジンセナよりサクッと爽やかな感覚があります。
爽やかなのに養分が行き渡る感覚。
よって、現在は「肌が疲れ気味の時はジンセナ」、「肌が元気だから更に力を蓄えられる時はハッピーエイジ」といった選択をしています。
香りはどれもマルティナ独特の生温いような甘さ。
どれもスイート、フローラル&フルーティー。
いずれも葉っぽさやウッディーっぽさはない感じ。
使ってみたいと思いながら時が経ったのは、サルビアシリーズ。
大まかには「オイリー肌」や「ニキビ肌」向けのようなキャッチですが、栄養を与え続けるのではなく、たまにはデトックスしたい時に使うタイプ。
デトックス作用を持つハーブで不要を取り除くシリーズです。
新月に効率よく取り入れるのがよいそうです((゚□゚;))
いつが新月かを考えたこともない繊細さのない私に果たして効くのか(^_^;)
様々な刺激に敏感な方にも使えるよう、「シアーナ」も用意されています。
マルティナ・オーガニックのクレンジングミルクの構成
クレンジングに必要な界面活性剤や乳化安定剤はココナッツオイル、オリーブオイル、パームオイル由来の成分で、植物由来の乳化作用を利用しています。
※成分表に表記の「セタノール」と「セテアリルアルコール」は乳化安定剤、「セテアリル硫酸Na」は界面活性剤。
主にオリーブ油が、メイクや毛穴の汚れと馴染んで浮き上がらる仕組みです。
「塗りっ放しても問題なし」です。
それでいて、先に書いたように「落ち力は意外にもしっかり」です。
これでメイクや汚れは確かに落ちる
こんな構成でも確かに落ちる
しかも、乾燥しないだけではなく、毛穴なども目立たないフックラ肌に。
ついでですが。乾燥にも皮脂過多にも毛穴にも「落とし過ぎない」と「ガッツリ落とす」なら「落とし過ぎない」が正解 「だと思う」、もとい「だ」
流れに乗ったついでですが。
ついでながらに、ここはどなたにも飛ばさずに読んで欲しい項目です。
私個人の考えですが、世の中、毛穴毛穴と毛穴に神経質な気がします。
「毛穴」というキャッチだけで売れるから、キャッチが目について、気にならなかった人も気になって、更に売れて、また毛穴過激なキャッチ→目につく気になる→売れる→ますます毛穴毛穴毛穴。
これが質のよいものなら問題はないとして、洗浄系界面活性剤やらで構成されたものや必要な皮脂までをガッツリ落とすものが多い点が問題。
本当は、
「落とし過ぎるから肌内部が乾いたと誤解して皮脂をどんどん湧かせる」
だから
「肌表面がオイリー」になって、
「不要な皮脂が蓄積」して
「角栓が溜まって」
「毛穴が黒くなって目立つ」。
そしてまた「毛穴が目立たなくなるクレンジング剤及び洗浄剤」とキャッチコピーされたものに手が伸びる。
瞬間は確かに綺麗かも知れないけど、いずれ
「水分油分のバランスが崩れてインナードライになって」
いるのに
「落とし過ぎるから肌内部が乾いたと誤解して皮脂をどんどん湧かせる」
に戻ります。
理想は「水分油分のバランスが取れた肌」。
これが最も健全で丈夫です。
乾燥スパイラルにも皮脂過多にも毛穴にも陥らない方法は、まずは「神経質に落とし過ぎないこと」です。
ガッツリ落とさなかったら、湧いていた余計な余分な要らない皮脂は止まります。
人間は自然に代謝しています。
代謝力は加齢で鈍るといっても、生きている限り、ちゃんと代謝しています。
だから洗浄は、優しく頼もしいお手伝いです。
まるで落とさないのはダメ。
けど、ゴッソリガッツリ落とすのではなく、肌負担なく落とし過ぎないことで、保湿剤の塗り重ねの必要も感じなくなり、素地が丈夫になります。
大事なのは「塗り重ねないようにする」のではなく、「塗り重ねたくなくなる」点。
肌が本来の力を取り戻したに他なりません。
これは私の経験則によるケアの理念のようなもので、逡巡しながら辿り着いた根本です。
この「落とし過ぎない正解」に行き着いて初めて、昔は聞いても右の耳から左の耳だったマルティナ・オーガニックの理念「自らの力で肌自身の再生力を呼び起こす」をようやく理解しました。
そして長く実践、継続しています。
ポイントメイクのクレンジングについて
尚、落ちにくいポイントメイクのクレンジングは、スレッドタイトル「フローフシ モテマスカラIMPACT1ドラマチック」の「3・目元が乾かない安心リムーブ法」をご覧ください。
ハッピーエイジ クレンジングミルク成分
水、オリーブ果実油、ブドウ種子油、ウンカリアトメントサエキス、ニンジン根エキス、セイヨウニワトコエキス、セタノール(ココナッツ油、オリーブ油由来)、セテアリルアルコール(ココナッツ油由来)、セテアリル硫酸Na(パーム油またはココナッツ油由来)、香料(エッセンシャルオイル)
ジンセナ クレンジングミルク成分
水、オリーブ果実油、フユボダイジュ葉エキス、オタネニンジン根エキス、ダマスクバラ花水、メリッサ葉エキス、セイヨウニワトコエキス、セタノール(ココナッツ油、オリーブ油由来)、セテアリルアルコール(ココナッツ油由来)、セテアリル硫酸Na(パーム油またはココナッツ油由来)、香料(エッセンシャルオイル)