キュレル/ジェルメイク落とし

ーーー触感よくて優しくてちゃんと落ちるジェル状クレンジング剤ーーー

これは以前のブログで取り上げたことを覚えています。
今でも好きです。

スポンサーリンク

キュレル メイク落としジェル

面倒くさい恋愛映画のような出逢いから

過去blogにある通り、もともと全薬工業のジュレリッチのジェル状クレンジング剤がわりとよかったから、同じ全薬工業のアルージェのジェルクレンジング剤(正確にはミルクジェル)を試してみようと思って買ったら、私からすると「肌が敏感な人向けのドラッグコスメ」は皆似ていて混同して、間違えてキュレルを買ったという。

そもそも敏感肌ではないし、「敏感肌」と書いたものには消炎効果以外の積極的効能がないイメージがあって手が伸びないけど、私は、こと「落とす」ものに関しては、やたら護りの体制に入るから、キュレルでも全然いいんだけどぉ、って使ったら、これが想像より心地好くて、どんどん好きになったという曲がりくねった出会いからの始まり。
まるで面倒くさい陳腐な恋愛映画みたいでしょ、

だけど便利くんな扱い

ただ、ある意味、扱いは酷い。
忙しくて化粧品やら洋服やらを買う時間にすべきことをしていたいのよ、って時だけ、所帯じみた話しですがイヤでも必要な日用品と並んでいるから、このキュレルさんを一緒に買うのですね。

今回は、マルティナオーガニックのミルクレのストックがないことに気付いて、ネットで注文しても今晩には間に合わないし、急遽近所で買った、みたいな都合のいいチョイスですが、近所のどのドラッグストアにもあって、とっても便利。

で、使い出すといつもすごく気持ちよくて、しばらく継続して、あまりにいい人で退屈して未知ものへの冒険に出て、結局マルティナオーガニックのミルクレ最高とかって使いながら、ストックがないことに気付いて...なサイクルかも。

でもジェル具合、落ち具合、ストレスフリー落ちが好き

最初、ジュレリッチ、そしてキュレルのジェルクレンジング剤を使ってみて、それまで自分はミルクやクリームに傾倒していたけど、意外とジェルクレンジング剤が好きなんだな、と思ったので、ブログ等書いていなかった数年の間にいくつかのジェルクレンジング剤を使ってみたのですが、テクスチャーや肌乗り感や落ち具合の強弱などで不満が募るもの多々だったので、私はジェルクレンジングが好きなのではなく、ただ、このキュレルのジェルメイク落としが好きなのであることが判明。

何がって、ジェル具合というのかな、粘り過ぎず緩い過ぎず、心地好く肌に乗り、いい頃合いでオイル化した感じになるので、メイク落としにストレスがないのです。
粘り過ぎると肌が依れて少し痛い感覚だし、鏡はヘン顔スライド。
緩過ぎると肌に乗る前にダラーッと垂れてしまうし、メイクと馴染んだ感覚がない。
いつまでもジェルのままだとイラリとするし(私は超せっかち)、ハナからユルユルダレダレだと腹が立つわけで。

少しだけ白濁した、ほぼ透明なジェルです。

ドロドロでもサラサラでもない、優しいけどちゃんと此処に居る安心感が好き。
また、肌に乗せて少しクリクリしていたらオイル化して、意外にも程よくスッキリ落ちる点も好き。
そう、意外にもスッキリするのです。
サッパリじゃなくてスッキリ。
あ、これ、過去blogにも同じこと書いていました。

伝えるに当たって、表現がなかなかに難しいのだけど、スッキリとサッパリは違うのよ。
私の中でのスッキリは心地好くリセットした感覚、サッパリは根こそぎ落ちて突っ張る感覚なのです。

公式ホームページを見たら、2019年にリニューアルされているみたいですが、全然気付かなかった、どこが変化したんだろう。
むしろ、変化にすら気付かない定着した良さは健在ということかも。

安心感→いい→都合がいいやつ→退屈→冒険→また安心感に戻る
都合がいいのは私やん。

で、やはりすごい。
これで130グラム、ドラッグストアによっては770円。
ありがとう。

思い出したキュレル使っとき医師~キュレルのセラミドは合成

ところで、キュレルというと思い出します。
昔々、抗生物質(ジスロマック)でブツブツが出た時に通っていた皮膚科の先生は、とにかくケアに植物ものを使うのを嫌っていて、理由は「植物はアレルゲンが多い。植物でアレルギーが出たら酷い目に遭う。」
とのことで。
あのー、物成分のお薬も多いから避けるの大変ですよね、は、多分に成分を単離して構造が変わっているとかアレルゲンを抜いているとか言われそうだし、別に討論したいわけではないから抑えて言わずに
「何を使うのがいいですか?」と尋ねたら
「セラミドや。セラミド。キュレル使っとき。」
そう来たか、キュレルか、「キュレル使っとき。」というセリフは、何故か妙にギャグ化して、未だに記憶に残ってしまいました。

セラミドや、セラミド
のセラミド、そのキュレルのセラミドは疑似セラミドです。
疑似セラミドとは、ヒト型セラミド(光学活性ヒト型セラミド)に構造や機能を模したセラミド類似化合物。
いわば合成セラミドの一種です。

ヒト型セラミドもヒトセラミドと構造が同一の合成セラミドの一種なので、「疑似セラミド = 合成セラミド」とする人もあるようですが、化粧品表示名称は違います。
ヒト型セラミドはヒトセラミドと構造が同一なので「セラミド」と表示されますが、セラミド類似化合物(合成セラミド)は「セラミド」とは表示できません。

キュレルの合成セラミドは、ちゃんと「セラミド機能成分」と書かれていて、「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」です。

このメイク落としジェルに(合成)セラミドの配合はない

で、このメイク落としジェルも、「セラミドを守りながら、落ちにくい口紅や毛穴の奥のファンデーションをすっきり落とします。」とあるから、「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」の配合があると思うでしょ。
無いんです(^_^;)

キュレルは、クレンジング剤や洗顔料、そしてディープモイスチャースプレー以外の化粧水への合成セラミドの配合がありません。

私は「メイク落とし」という目的で買うわけだし、合成セラミドにはあまり期待していないし、クレンジング剤として優秀だと思うから別にいいのです。

ソルビット液

それより私は、成分表の最初の方にある「ソルビット液」に目が。
これはなんでしょう。
って、なんだ、よく見る「ソルビトール」の医薬部外品表示です。

ソルビトールは、植物(柑橘類以外)、海藻や藻など、植物界に広く存在する天然の藤アルコール(多価アルコール)で、その甘味はお砂糖の約60%程度だそう。
精製したブドウ糖(グルコース)やショ糖を還元反応させて合成精製されるそうで、食品や医薬品の箱の裏でもよく見かけます。
お砂糖より多くの水分を保持できる上に浸透性がよいのと、水分活性を低下させて微生物の繁殖を抑えるので、食品添加物としてはかなり有名かと。
もちろん、食すのはお勧めはしません。

化粧品には保湿成分として配合。
ターンオーバーやバリア機能を正常化する効果もあるようです。
ただし、吸湿性はさほど高くなく、そのものはベタつきがあるようです。

キュレルのメイク落としジェルのソルビット液は、保湿も兼ねて、テクスチャーの粘性のための多い配合ではないかと思います(思うだけで真相はわかりません。)
そのわりにはベタベタはしないので、間違っているかもですが、もしそうであれば、だから後肌がフックラして「落とすアイテム」なのにストレスフリーなのかも。

ジステアリルジモニウムクロリド

成分表を書き出すと。
ジステアリルジモニウムクロリドという陽イオン界面活性剤(カオチン)が気になります。
陽だよ、陽。

化学構造的には、炭素数18のアルキル基を2つ持つ塩化ジアルキルジメチルアンモニウムで、第4級アンモニウム塩型のジアルキル型4級アンモニウム塩に分類される、ったって、よくわからんわ。
分子量は586.5。

一応、安全性としては、データなしなのだけど皮膚刺激性:配合範囲内に於いてはほとんどなしか軽度だそう。
なのに「化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分である」とされています。
問題がない理由が、化学構造よりもっとよくわからんですが。
乳化剤及び帯電防止剤としての配合です。

総括

ってことで、成分表をザっと見てしまうと、決して魅力ばかりではないのですが、たまにではありながらですが長年使っていてもなんの支障もなく、心地好く使っています。

とりあえず、誰かに「何か手頃で良いクレンジング剤ない?」と尋ねられたら、年代問わず、まずはこれを勧めます。
マルティナオーガニックがイチオシだけど、全体でいうと認知度が低いから、勧めるとハテナな顔をされるでしょ。
で、まさかソコに興味がない人に純オーガニックとエセオーガニックの違いとか、スパゲリック法とか説明するわけないし。
手頃って、価格もかもだけど、今すぐ買い求めやすいって意味も含まれているだろうし、キュレルを知らない人は少なくて、花王を知らない人はもっと少ないから、いろいろな意味で勧めやすいのよ。

成分表

グリチルリチン酸ジカリウム=甘草の根から抽出して得るトリテルペンサポニンの一種であるグリチルリチン酸にカリウムを結合した分子量899.1の水溶性グリチルリチン酸誘導体、抗炎症、抗アレルギー作用、皮膚刺激緩和作用

ソルビット液=本文

トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル=多価アルコール、グリセリン脂肪酸エステル、感触改良剤

グリセリン=多価アルコール、保湿、バリア改善作用

POEオクチルドデシルエーテル=高級アルコールに酸化エチレンを付加重合したエーテル型非イオン性界面活性剤.乳化剤、洗浄剤、浸透剤、可溶化剤、分散剤
水中油型(o/w)エマルション化

流動イソパラフィン=イソブテンとn-ブテンを共重合させてから水素添加して得る揮発性のある炭化水素、溶剤、光沢剤、感触改良剤

ジメチコン=ストレートシリコーン油、ジメチルポリシロキサン構造の末端をトリメチルシロキシ基で封鎖した直鎖状重合物、消泡剤、感触改良剤、被膜形成剤

イソノナン酸イソノニル=イソノナン酸とイソノニルアルコールのエステル油、分散剤

BG=アセトアルデヒドのアルドール縮合物を水素添加して得られるベタつきが少ない二価アルコール、抗菌防腐、保湿作用、溶剤

イソプロパノール=分子量60.1の一価アルコール(低級アルコール)、溶剤、エタノール並みの消毒作用

ジステアリルジモニウムクロリド=本文

パラベン=防腐剤

おすすめの記事