キュレルの疑似セラミド

ーーー疑似セラミドパワー・ラメラ構造を整えたいーーー

肌の調子が悪くなる理由は様々にありますが、何よりセラミドが不足すると土台がガタ崩れします
土台がしっかりしていないと、乾燥、トラブル、老化への道へと簡単に転がり、もはや積極的なアンチエイジング成分も受け付けません。
大地震の時も基礎に手を抜いていた建物(もしくは1980年以前の旧耐震構造の建造物)はほぼ一気に崩れましたが、仮に古くても耐えた建物の特徴は、一重に基礎がしっかりしていました。
肌もその構成から見ると建造物と似たようなものです。
まずは基礎になる土台を固めたいところ。

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セラミドが不足するとラメラ構造が崩壊してバリア機能を失う

セラミドはもはや誰もがご存知の通り、角層細胞同士や水分の隙間を満たして繋ぎ止めている成分で、水分を蒸発させにくくしています。
建造物でいえば、レンガ塀に例えたとして、レンガは角層細胞、そのレンガ同士の間を埋めるセメントが細胞間脂質です。
イメージでいうと、細胞間脂質であるセメントは「角質細胞の繋ぎ」になります。
このセメントがスカスカだと、何もかもがダダ漏れに。
この細胞間脂質の主役がセラミドです。

少し詳しくいうと、健康な肌の細胞と細胞の間にはラメラ(環状)構造の細胞間脂質があります。
ラメラ構造は、油相と水相が繰り返される層状の物質で、セラミドなどの「油と水両方の性質を持った脂質分子」が規則正しく配列して作られています
ラメラ構造がしっかりしている肌は水分が蒸発しにくく、潤いを保った肌を保持できる、つまりバリア機能が整っています。

肌のバリア機能とは、外部からの異物の生体内侵入を防ぐだけでなく、細胞間隙からの水分子やイオンの漏れを防いでくれる最重要機能です。

このブログ内のタイトル「スキンケア」に書いた通り、「潤い」は自らの内に在り、それを逃さないことが何より重要です。
仮に水分を与えても、そして仮にその水分が本当に角質層に浸透しても、蒸発ダダ漏れでは意味を成しません。

キュレルの疑似セラミド

そこで最近、私が目につけたのが、今さらながらのキュレルです。
えーっ、いまさらぁ?www

キュレルは過去、肌荒れしていた友人には勧めたクセに自分はクレンジングジェル以外は使ったことがないという。
無責任だったわけではないのよ。
忘れもしない、当時、私はサンローランのタンマジュールクリームを使っていて、友人は凄く凄く試したがったけど、肌荒れしている人に追い討ちをかけるようなサンローラン化粧品なんか勧めるワケないじゃん。
サンローランは服だけで充分よ。←一人言。

いつでもどこにでも売っているキュレル。
いやいやいや、いつてもどこにでも売っているモノって有り難みがないというか、凡庸過ぎてつまらないというか、
そもそもラベルに「敏感肌」と書いているだけで「効果も優しくて弱いイメージ」を持つ人は私だけではなく意外と多く、スルーし勝ち←鋼鉄ババ肌の戯言。

本来、全く私のアンテナには引っ掛からない類いに当たるのですが、たまたまその技術力を聞いただけで気持ちが引っ掛かったのです。

セラミドという成分は華やぎなく地味なわりにはクセモノで、実際、トゥヴェールのサイトにも書かれているように量によってはキシむ、カシ付く、しかし少なすぎても効果が期待できない面倒な成分らしく、しかも安定性が悪くて分離しやすいという、化粧品に配合するには厄介なシロモノであるところ、キュレルのセラミドはあくまでも疑似セラミドではありますが、そこをクリアしています

疑似セラミドとは、セラミドに似せた合成の油性成分で、どうしても本物のセラミドにこだわる人にはお勧めしませんが、効果もだいたいは似ています。
本格的にセラミドが不足している肌ではない限りは満足できる効果があると思います。
合成?と思うかもですが、本物であれ、「セラミドという材料」そのものがすでに合成された造りだから私は疑似でも気にしない。

キュレルの疑似セラミドは、成分名としては
「ヘキサデシロキシPG」
「ヒドロキシエチルヘキサデカナミド」
に当たります。

※本当のセラミド、特に効果を持つヒト型セラミドでケアしたい場合は、個人的に、

  • トゥヴェール(セラミドミルク、フェイスクリームパワーアクティブ、リペアエッセンス)
  • アスタリフトの先行ジェル(ジェリーアクアリスタ)
  • エトヴォス(セラミドスキンケアモイスチャライジングセラム)
  • ディセンシア(エンリッチブースターセラム)
  • ヒフミド(エッセンスクリーム)

などをお勧めしたいです。※

キュレルのユーカリエキス

そして、キュレルのだいたいのアイテムに配合されていて目につく「ユーカリエキス」。
化粧品に於けるユーカリエキスは、一般、収れん作用、血行促進作用を期待できますが、なんと、角層細胞間同士のタイトジャンクション(細胞同士を密接に結び付ける機能)の形成促進作用によってバリア機能を改善してくれる優れたエキスなのです。

細かくいうと、
ーーー・角質層では角質細胞の間が細胞間脂質で満たされることで角質細胞同士を繋ぎ止められ、結果的に健全なバリア機能を保つ

・角質層直下に存在する「3層で構成された顆粒層」は、2層目で隣接する細胞同士の隙間を密着結合する細胞間結合(タイトジャンクション)が二次バリア機能を形成するーーー

ユーカリエキスはこのタイトジャンクションを形成してくれるのです。
ちょっとしか配合がないかもだけど、まぁいいや。

消炎作用は意外と大切

ついでをいえば、キュレルにはほぼ全てのアイテムに医薬部外品として成立する消炎剤「グリチルリチン酸2ジカリウム」か「アラントイン」が配合されています。
炎症してはモトもコもないからなのか、医薬部外品として販売するためなのか、それはよく分からないです。

けど、とりあえず、「炎症」とは、赤くなったりする酷いものではなくても、内部でチリチリと小さな炎症が起きている可能性があり、そこから瞬く間に肌荒れが起きる場合な多くあるので、健康な肌には一見どーでもいいような消炎作用は意外と大切なのです。

単純に保湿化粧水としてかなりお勧めしたいディープモイスチャースプレー

保湿化粧水として優秀です

私が今回、キュレルで感動したのはこの保湿スプレーです。

私は昔々は保湿化粧水はコットンにビチャビチャにして使用していましたが、なんとなくいつからか手の平に乗せてプレスするようになりました。
このせいで保湿化粧水の消費がすごく遅くなり、つまり使用量が減ったのですが、肌自体の状態は変わりがなく、実質、高級な保湿化粧水をやたらとコットンに吸わせていただけであったことを思い知ります。
コットン使用を強く勧める化粧品メーカーの策略にマンマと嵌まっていたような←戯言。

ということで、例えばハイドロソルのような「上質な水」ではなく、様々な成分を含んだ保湿化粧水がスプレータイプでも違和感はなくなっています。

このディープモイスチャースプレーは素晴らしいです。
水よりネチネチした質の保湿化粧水が、細かな細かな霧となって吹き出します

仮に疑似セラミドなんて!と思う方でも、単純に心地好い保湿化粧水てして使うには優秀だと感じます

質感は湿感が高く(オヤジギャグみたいになっちゃった)、素肌に吹き付けると、すぐさまシットリします
手の平でプレスすると更に馴染み、潤い力がかなり高いです
保湿化粧水としての役割を真っ当しています。
エーッ、こんなのが?と思いました。

以来、私は洗顔後、
ヘーラールーノ→自作精油ブレンドオイル→キュレルディープモイスチャースプレー
な使い方をしています。
ブレンドオイルがスプレーのブースターとなってくれるので、この時点でケアを終わりにしてもいいくらいに潤います。
(精油ブレンドオイルでなくても、ホホバオイルやマカダミアナッツオイル、スクワランオイルなどなどでも、先行オイルはブースターになります。)

最近会った人やLINEでやり取りした方に、やたらと勧めています。

成分表

「ステアロイルメチルタウリンNa」は、乳化剤。
タウリン系界面活性に分類される分子量427.6の陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)。

「POE水添ヒマシ油」は、可溶化剤、親水性の乳化剤。
酸化エチレン縮合型のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油に分類される非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)。

「アジピン酸」は油性の基剤で、多分に溶剤。

  • 成分表は
  • アラントイン、水、グリセリン、DPG、ヘキサデシロキシPG、ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、ユーカリエキス、BG、コレステロール、ステアロイルメチルタウリンNa、POE水添ヒマシ油、アジピン酸、アルギニン、エデト酸塩、フェノキシエタノール

微妙な造りだけど効果は感じる潤浸保湿フェイスクリーム

なんとなく疑似セラミド効果はあったけど難点は基剤

触った感覚はユルユル
乳液として使っていたら、ラメラ構造が整った感覚(私にとっては肌密度が高まる感覚)があったので、気分よく使っていました。

けど
W/Oクリームなのに何故、こんなにユルいのか?
先月から最近まで、なかなか時間の余裕がなくて、今になってようやく成分表を見て判明しました。

げっ。
油剤がシリコーンオイルなので軽いのです。
これは「クリーム」じゃねぇわ

となると、あまり肌環境はよろしくないのですが。

ここで調べてみるまでは、私は軽さを利用して、疑似セラミドのみを投入するために、クリーム前の乳液として扱っていたから油分不足からは免れていましたが
しかもユルユルで少ないため、すでに2つ目に突入していますが。

今のところ問題は起こっていない、どころか、他のケアのせいかもだけど絶好調なので、まだ機嫌よく使っていますが。
少し考えてしまう中身ではあります。
敏感肌や乾燥肌の方は、保湿保護をこれのみに頼るのはまずいかも。

ただ、「(疑似)セラミド投入」には良い商品なのです。

この軽いテクスチャーを好む方はあると思いますが、
純なオイル分に欠けるので、「クリーム」として扱うのは難しいように思います

しかし、この価格で純なオイルをベースにしてくれというのは酷です。
もしくはそもそも疑似セラミドとの相性的な兼ね合いなのかも知れません。

私事ですが、
私がこのフェイスクリームを使用し始めた頃から、たまたま試作しまくった残骸のクリスマスコフレのノベルティー用の合成物質ゼロの(ヘンプシードオイル&ホホバオイル&マンゴーバター&レシチンから成る)自作クリームを必ず試用併用していたため、蓋&養分的油分不足からは回避された状態でした。

誰しもが絶対に油分が必要なわけではないかもだけど、シリコーンオイルを塗る必要もなく。
クリームというものは、古典的な考えかもですが、やはり「オイル&水分」でできたものであって欲しいです。

ちなみに同エイジングケアシリーズのフェイスクリームは油分はあるけど炭化水素系です~。

成分表

シリコーンオイルは、
ケイ素と酸素を骨格とする化合物に当たる直鎖シロキサン(ストレートシリコーン油)である「トリシロキサン」、
やはりケイ素と酸素を骨格とする化合物に当たる直鎖シロキサン重合体である「ジメチコン」。

界面活性剤は、ジメチコンと界面活性剤をくっつけた「POE・ジメチコン共重合体(ジメチコンコポリオール)」。

「α-オレフィンオリゴマー」は、合成炭化水素の一種で、油分をジェル化する効果を持ちますが、ここでは炭化水素でしかないかも?(知らんけど)。

  • 成分表は
  • アラントイン、水、グリセリン、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、トリシロキサン、ジメチコン、α-オレフィンオリゴマー、POE・ジメチコン共重合体、ユーカリエキス、硫酸Mg、BG、イソステアリルグリセリルエーテル、コハク酸、水酸化ナトリウム液、パラベン

まとめ

私自身はディープモイスチャースプレーは「保湿化粧水」として常備、潤浸保湿フェイスクリームの方は使っている分が無くなり次第、終わりに。
セラミド補給ものは、今すぐセラミド補給が必要な肌状態ではないので、またゆっくり選びたいと思います。

短期間の疑似セラミド乳液としてはいいかも、この後油分は欲しいところ byみみ
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