BLUME edena/コンセントレートクリアエッセンス、ベリーベリークリーム

ーーー水美容とオイル美容を融合した日本のオーガニックコスメーーー

BLUME edena(ブルーメ エデナ)という日本のオーガニックコスメブランドでは、「西洋で発展したオイル美容」に「日本古来の水美容」を融合したそうです。

そんなコンセプトと、「水を一切含まない」「乳化剤を使わず独自製法でブレンド」に惹かれて、黄色い美容液とクリームを使ってみました。

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コンセントレートクリアエッセンス

そもそもは「日焼けや紫外線を浴びた肌の毎日のスキンケアに」というキャッチです。
紫外線ケアは一年中するべきとはいっても、なんとなく4月終わりから10月にかけて使うもののようにも感じさせられますが、続いて「紫外線に強い肌」を作るという言葉があるので、要するに一年中使って紫外線に強くなりましょうということだと思われます。

成分から見ると、外敵に抗い、顔色が明るく冴えるもの。

ベースはアロエ葉水。
アロエベラ葉は、エースマンナンなどの多糖体やマンノースやグルコースなどの単糖体、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、トレオニン、チロシンなど多種に渡るアミノ酸で構成されていて、保湿作用と色素沈着抑制作用を持ちます。

アドニスパレスチナ花(福寿草)エキスは、抗酸化作用で有名なアスタキサンチンを多く含みます。
クマコケモモエキスは天然のアルブチン、ハイドロキシン。

オイルは、7種類。
・ヒト皮脂成分に類似したマカダミアナッツオイル、
・多くのビタミン類(特にビタミンC、E、ベータカロテン)などを含み、抗酸化効果の高いウミクロウメモドキオイル(サジーオイル、ヒポファエラムノイデス油、ヒッポファエオイル)、
・ポリフェノールの一種であるエラグ酸を多く含み、優れた抗酸化作用、チロシナーゼ活性抑制作用、紫外線(UV A,B,C)に対しての防御作用を持つヨーロッパキイチゴ種子オイル(ラズベリーオイル)、
・ガンマリノレン酸を多く含むクロフサスグリ種子油、
・強い抗酸化力を持つセイヨウニワトコ種子油(エルダーベリーオイル)、
・ホホバ油、
・スクワラン、

他、保湿のヒアルロン酸Na、親水性増粘と保湿を兼ね備えたスイゼンジノリ多糖体、ハリが期待できる褐藻エキス、増粘にキサンタンガム。
香りは「マンダリンオレンジ果皮油、ライム果皮油、ニュウコウジュ油、バニラ果実エキス」とありますが、特には感じません。

はっきりとした黄色は多分、アスタキサンチンとサジー果実オイルの影響です。
福寿草のアスタキサンチンを見たことはないのですが、多分に強いオレンジ色。
サジー果実オイルはその効能から強い興味を持って使ってみたことがあるのですが、それ単体ではかなりキツい黄色でした。

通常、「化粧水に1,2滴ブレンドして顔全体にご使用ください。」とのこと。
「特に気になる箇所はそのまま塗布」です。

私はそのまま塗布しています。
オイルがたくさん含まれているのでヌルリとしそうですが、重みもなく、比較的サラリとした液体です。
「オイル美容液」ではなく、ごく普通だと思う「美容液」。

全くの素肌に塗るとシュンと入り込む感覚。
フローラルウォーター系の後では少々馴染みにくく、プレオイルを使うと馴染むけど「すごく馴染む」わけではなく、肌上を滑り、留まりまで少し時間がかかるタイプです。
もし、ケミカルブランドの保湿化粧水を使っていたら、この美容液は化粧水の前に使った方が馴染みます。
何かのケミカル素材を先に塗ると、その上でヌルヌルと遊んでいるような状態が長く、「塗った」というより「乗った」という感じになります。

そのままで居ると不自然ではない程度に少し張った感覚になります。
その後、クリームを重ねる時にモロモロと剥がれるような問題はなく、クリームと一緒に馴染んでいきます。

1本使い終わっても特に何か大きな変化はありませんが、ぞろぞろ紫外線が強くなる季節でもあり、紫外線に無防備な私には必要かも知れないのと、使っていて肌が密になる感覚はあるので、現在、2本目を使っています。

<成分表>
アロエベラ葉水、マカデミアナッツ油、シア脂、ペンチレングリコール、グリセリン、ウミクロウメモドキ油、ヨーロッパキイチゴ種子油、クロフサスグリ種子油、セイヨウニワトコ種子油、ホホバ油、スクワラン、アドニスパレスチナ花エキス、パイナップル果実エキス、カンゾウ根エキス、ソメイヨシノ葉エキス、ウワウルシ葉エキス、トウキセンカ花エキス、エーデルワイス花エキス、ヒアルロン酸Na、スイゼンジノリ多糖体、褐藻エキス、キサンタンガム、マンダリンオレンジ果皮油、ライム果皮油、ニュウコウジュ油、バニラ果実エキス

ベリーベリーオイルリッチフェイスクリーム

コンセントレートクリアエッセンスと一緒に買いました。

10種のベリーが配合されています。
ベリーはだいたい単糖体のフルクトースやグルコース
、少糖類のスクロース、タンニンのエラグ酸、フラボノイドのアントシアニン、ビタミンはアスコルビン酸が含有されており、抗アレルギー作用を持ちながら、皮膚柔軟作用、色素沈着抑制作用、アンチエイジング作用が期待されます。

ベースの水分はラズベリー果実水。
ベリーはヨーロッパキイチゴ種子油、ハイブッシュブルーベリー果実エキス、キイチゴ果実エキス、イチゴ果実エキス、ビルベリー果実エキス、ヨーロッパスグリ果実エキス、クワ果実エキス、クランベリー果実エキス、セイヨウヤブイチゴ果実エキス。
ベースの油分はマカダミアナッツ後。

オイルリッチなクリームとありますが、水分(ラズベリー果実水や植物エキス)の比率が高いのか、比較的アッサリしたマカダミアナッツオイルのせいなのか、とても軽いテクスチャー。

伸びが良いといえばそれまですが、私はなんとなくユルユルのゴムが混ざっているような不思議な感覚を持ちます。
だからクリームは伸びて乗っかってるだけのような感覚。

伸びるから、たいした量は塗布できていない気がして重ねると、全く馴染まずに白くなります。
水分と油分を混ぜているのに余計な物質を入れずに作られたものなので、こうなるのだと思います。
薄く塗るだけなら、支障はありません。

朝のメイク前に使ったらモロモロが出そうなゴム感だけど、そのような問題はありません。

<成分表>
ラズベリー果実水、マカデミアナッツ油、ゴマ油、ペンチレングリコール、グリセリン、オリーブ脂肪酸セテアリル、オリーブ脂肪酸ソルビタン、シア脂、キャンデリラロウ、ビート根エキス、グアーガム、キサンタンガム、コメ発酵液、ヨーロッパキイチゴ種子油、アルガン、スクワラン、ホホバ油、クロフサスグリ果実エキス、マロニエ果実エキス、ハイブッシュブルーベリー果実エキス、キイチゴ果実エキス、イチゴ果実エキス、ビルベリー果実エキス、ヨーロッパスグリ果実エキス・クワ果実エキス、クランベリー果実エキス、セイヨウヤブイチゴ果実エキス、ムラサキ根エキス、クチナシ果実エキス、グレープフルーツ油

日本古来の水美容、「保湿する水」を好む日本人

冒頭にも書きましたが、BLUME edena(ブルーメ エデナ)という日本のオーガニックコスメブランドは、「「西洋で発展したオイル美容」に「日本古来の水美容」を融合した」、とあり、ちょっと思い出したことがあるのでついでに書きます。
くだらないようでいて、非常に疑問があった「日本古来の水美容」についてです。

オーガニックコスメは歴史的なものもあって、欧州のブランドが多いけど、ケミカルブランドと同じく、その環境や皮膚の違いのせいか、だいたいは「水系」のアイテムは「保湿より拭き取り」を重視しています。
その特徴は、「水系」で保湿したい、言い方を変えれば「水系でも保湿するアイテムを使う」日本人にとっての違和感でもあります。

自由水は入れ過ぎると逆に乾燥をもたらすことを知っていて尚、素肌には瑞々しく柔らかな保湿剤を含んだ水分を使いたいのが日本人であります。

仮に外資系の化粧品を使っている人でも、一度もドメスティックブランドを使ったことがないわけではないと思われ、化粧水という位置のアイテムに違和感を感じる場合があると思うのです。
例えば、シスレーのフローラルトニックローション、ラ・プレリーのセルラーソフトニング&バランシングローション、シャネルのイドゥラビューティローション、ゲランのスーパーアクアローションN、オルラーヌのオリゴヴァイタライジングローションなどなど、シリーズによってはシットリするものもあったけど、基本、ドメスティックブランドの化粧水に比べるとかなりサッパリしていて、拭き取り化粧水の域なのでした。
アドバイザーさんには「化粧水でスッキリさせたら次の美容液の浸透が良くなるのよ。」と説明されたけど、私はサラサラカシカシすることに心地悪さを覚えていました。

何故だ何故だ、何故、外資系はこうなんだ?と思っていた矢先、欧州の水は硬い、だから石鹸が泡立ちにくい、だから「化粧水で拭く」と聞いたことがあります。
けど、私が感じる疑問は、「石鹸」自体は日本では、16世紀頃にポルトガルの宣教師が持ち込んだところから広まった西洋文化なので、イマイチ納得がいかず、何年も前にあれこれ調べていたら、資生堂の歴史が書かれた本でやっと納得ができました。

それは、日本での「保湿化粧水」は「乳液からの展開」であり、水を好む日本独特のアイテムなのだとか。
あまり使われていないと思うけど、日本の化粧品ブランドにも「保湿化粧水」と共に別途「拭き取り化粧水」が存在していることから、私はこの説が有力だと思っています。

そして、黄色人の肌は白人の肌より表皮が薄い分、水分を抱えにくいので、白人と同じケアをしていたら乾燥勝ちになるということにも気付き、私は外資系でフルコースを揃えても、必ずドメスティックブランドの保湿化粧水を突っ込んでいました。

日本の、保湿する「水美容」を最初に作った人は凄い、
あまつさえ、「いきなり乳液」から始めるより受け入れやすく馴染みやすい「乳液を展開させた水が多いアイテム(保湿化粧水)」の発想が素晴らしいと思いました。

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