
---お粉苦手な方も好きになれる(と思う)ヴィセ・トリニタス グロウ パウダー---
本来はUVパウダーの時期ですが、すみません、普通のパウダーです。
パ、パ、パク..
遡ること、半年ほど前。
滲まない、ほんっとうに滲まないから大好きなヴィセのマスカラ(リシェ ラッシュ)をドラッグストアに買いに行った際、このパウダーを初めて見て、
「うひゃっ。パクリだよね?」と思っちゃいました。
パクったわけではないと思うけど、見た目がかのプリズムリーブルの小型版。
2色展開だけど、どちらも見た目の色合いはプリズムリーブルより少しくすんでいると感じます。
ケースの材質や粉質のせいかも知れないけど。
プリズムリーブルの数色混ぜ混ぜパウダーが大好きだから、興味津々。
ちなみに当たり前ではあるけど、プリズムリーブルとは質感が全く違いました。
目次 / contents
容量はたったの5.5g
そこに本質があるとは思わないけど、どのようなクオリティ(粉質、粒子、肌馴染みなどに対する処方)かの判断材料として価格を見たら「安っ。」。
メイク品で、アイブロウとかアイラインとかマスカラとかは、今では安価でも優秀過ぎて、昔みたいにランコムやらディオールやらのハイソなものは全く買わなくなったけど、フェイスパウダーだけは「乾燥ガビカビ崩れ」とか「乾燥浮き」とか「すぐに馴染まない」がイヤで、どうしてもクオリティにこだわってしまいます。
となると、だいたい高め。
化粧品の価格のからくりからして、高値=クオリティが高い、とは全く思わないけど、パウダーの質に関しては、私の狭義な体験上ではイヤでもよいものは高い。
だから興味はあってもスルーしかけましたが、ちょっと待て、たったの5.5gしか入ってないじゃん。
じゃあ、コスメデコルテ(普通の)や江原道のルースパウダーより高値な位置(これらはどちらも比較的サラサラ系)。
ええっ?マトモ?
で、単純にもちゃんと使える気がしたから、買ってみました。
色の選択に迷う時間がもったいなかったので、2色共。
テクスチャー
家で手の平に出してみたら、サラサラではなく、少しヌメッとした感触。
粒子自体は細かいけど、湿感パウダーなのか、見た目、くっつき合って小さな塊も見えます。
へ?ルースパウダー状ファンデーションって感じ?
ケースの「穴」は、そんな質感を考慮した大きめの長い楕円形です。
パフに取って、習慣的に不要をティッシュにはたこうとしたら、ほとんど落ちず、パフをモミモミすると、湿感のせいですんなりパフに吸収されます。
モミモミはほんの少しでよさそうです。
手の平に乗せたパウダーを擦るとテラテラ光るので、顔もテラテラになる?と思うも、そこまでテラテラではなく綺麗なツヤ仕上がりでした。
端正なマット肌好きな人は嫌いかも?くらいの艶があります。
ブラシ使用はいろいろな毛質で試してみましたが、湿感があるのでブラシへの粉含みが均一にならず、私には難しかったです。
ごく普通の毛足のふんわりパウダーパフの方が使いやすいと思います。
出した時にルースパウダー状ファンデーションみたい?と思ったのは、全然違ってました。
不透明さがなく、とても薄付きです。
そもそも堅苦しいマットな仕上がりが嫌いな私にはすごく合っていました。
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・パウダーなのにツヤツヤ
・ツヤツヤだけど、ファンデーションをしっかり固定する
・パウダーだけど「乗った感」ではなく、「馴染む感」がある
・ちゃんと存在しているけど、肌に溶け込んだかのような感じで透け感があるから健康そうにも見える
・若い世代をターゲットにしたブランドのはずだけど、
BBA肌成熟肌でもツヤが立体感に繋がり、プルンと見せて生き生きさせる・使い始めたのは真冬の乾季だったけど、どれだけ空気が乾燥していても、「乾き浮き」が起こらない
・多分、思いの外、スキンケア力がある
持ち
真冬は乾燥浮きせず、長時間、密着していました。
湿度が高くなってジンワリ汗をかくと、流石に崩れるというか、自然に無くなるといった感じで、極端な言い方をすると、いわゆるドロドロ崩れはありません。
ツヤ肌仕上げなので、崩れても崩れが分かりにくいような感じです。
今時、額から流れる汗が筋になっている人なんて見ないけどw、いわば「パウダーが剥がれた所と残っているとこ?ろ」の差が出るような落ち方はしません。
例えば、6月日中34℃の炎天下に3時間居続けて、ベースメイクそのものは冴えた顔色を持ち堪えていました。(下地やファンデーションにもよるとは思います。)
直さずに放置していたら、最終的にはスッピンになっちゃうけど、少しずう消えたなー、という感じです。
オイル in パウダー
サイトを見てみると、このパウダーは「オイルinパウダー」で、パウダーを「スキンフィットオイル」でコーティングしているそうです。
あー、その湿感とツヤと馴染み感なのね、と納得。
「保湿成分でコーティング」しているらしいものはよく見るけど、オイルコーティングとは。
知る中では、スックのスックオイルリッチグロウルースパウダーが「コーティング」ではなく「美容オイル成分高配合」だったと思うけど、フェイスパウダーは通常なら「肌表面をサラサラにする」とか「過剰皮脂を吸収する」みたいなほとんどの絶対的ニーズに合わせていて、オイルinなんてものはなかなか作らないイメージがあります。
スックはターゲットがオトナ世代。
ヴィセのターゲットは多分、若い世代だから、勇気ある挑戦のような気がしました。
コーティングオイルは、オイルといっても「エチルヘキサン酸セチル」という「分岐鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油剤」で、ベタつきのないタイプ。
肌の水分保持を助ける効能を持つ低粘度オイルです。
サイトに書いていたことを縮めると、
・繊細なシルバーパールの「グロウアップパウダー(マイカ・酸化チタン )」
・浮かない薄膜感の「トーンアップパウダー(合成フルオロフロゴパイト)」
・「毛穴カバーパウダー((HDI/PPG/ポリカプロラクトン)クロスポリマー)」
・「皮脂吸着パウダー(シリカ)」
で出来上がっているとのこと。
色味
このパウダーは、あの使い慣れた4色仕切りではなく、3色仕切り。
◾「01クリアヴェール」は
・爽やかなブルー
・少しくすんだリーフグリーン
・冴えたラベンダーカラー
の組み合わせで(私見)、冴えた肌色にコントロールしてくれる組み合わせです。
名前は「クリアヴェール」だけど、全くの「透明ヴェール」とかではなく、私は「涼しげなホワイト寄りのヴェール」だと感じます。
ブルベかイエベかというとどちらかというとブルベ寄りの私は01をメイン使用することになると信じて疑いませんでした。
が。
ふだん、顔全体に使うには、全然色白ではない私には白過ぎるきらいがあります。
ツヤがあるから余計。
シチュエーションや服装によってはよいのかも。
または、コメカミなど引っ込んだ部分(年を食うと凹んでくる場合多々)へのハイライトになりそうな勢いです。
本気の色白肌の方には嬉しい色合いかと。
◾「02ウォームヴェール」は、
・淡いピーチピンク
・温もり肌色
・スノーホワイト
みたいな感じの3色で(私見)、混ざると冴えた綺麗な肌色っぽくなります。
ツヤがあるから肌色が沈みません。
見た感じ、02は01より地味さを感じますが、いわゆる「地味派手」系。
私が顔全体に使ってもナチュラルに馴染むのはこちらです。
お粉嫌いも使える2種比較・むしろカジュアルなトリニタス グロウ パウダー、品性のAQミリオリティフェイスパウダーn
これを使うようになってから、そのナチュラルツヤと馴染みが大好きな「コスメデコルテAQミリオリティフェイスパウダーn」の出番は減少。
多分、このトリニタス グロウ パウダーもAQミリオリティフェイスパウダーnも「粉メイクのパサっと感」が苦手な人にも好まれるタイプだと思うけど、使い比べると、むろんAQミリオリティフェイスパウダーnの方が落ち着いた品格はあります。
トリニタス グロウ パウダーのツヤ感は、むしろカジュアルコーディネートに似合い、中途半端なエレガントには違和感が出て、古臭いロングの巻き髪で派手な服を着ると下品が増長すると感じます。
トリニタス グロウ パウダーは、カフスべろべろ襟アシンメトリーなコットンシャツとか、アバンギャルドなカジュアルにはマストな感じ(私見)。
端正な時はAQミリオリティフェイスパウダーnの方が無難。
どこも解放されないケース
ケースはプリズムリーブルと同じく、固定ガチガチで、どこも開きません。
プリズムリーブルがなくなる時はサラサラ質だからヘバり付きがなく、どこも開かなくても全く気にならなりませんでした。
が。
私はトリニタス グロウ パウダーの02番は2個目なのだけど、1個目がなくなりかける時、湿感があるがためにパウダーがケースの壁にヘバり付いているから、「まだ使えそうなのに」って割りたくなったわ。
めっちゃ目立たない場所にある可能性あり
初めて見つけた時はリリース時期だったようで、ヴィセのコーナーの近くの目立つ場所にあったのだけど、2個目を買う時、ヴィセのコーナーでなかなか見つからなくて、「あれ?期間限定品だった?」
「もう廃盤?」
と?マークだらけ。
サイトを確認したら期間限定でも廃盤でもないことが判明。
数日間、ついでついでの通りがかりでドラッグストアを見つけては一応確認して、「この店では人気がないから置き場所を作らなかった?」とか思いつつ、全然見つからなかったからとうとうネット注文にしようと思った矢先、これが最後と珍しく時間をかけて丁寧に眺めたら、なんだー、ありました。
たまたまかもだけど、ヴィセのコーナーの右上の端っこの端っこでした。
私が雑で見つけられなかっただけで、他のお店にもあったんだろうなぁ。
いや、ファンデーションとか下地とかのベースメイクカテゴリーのところばかり見ていました。
ここで興味を持って、どこかのドラッグストアで見てみられる方は、端っこまでよーく探してみてください。
ちなみにルースパウダーとしては、すごくちっちゃいので、そのつもりで見つけましょう。
その他
一応。
お粉としては、かなりしっとり系なので、オイリーな肌の方には、ツヤツヤするからという意味だけでなく、質感的に合わないような気がします。
また、先にも書きましたが、端正なマット寄りな肌作りには不向きです。
それと、最初は気づかなかったけど、無香料です。
お粉って、昔のババァおばさまを彷彿とさせるミョーな匂いを付けたものが今だに存在するけど、要らないなぁ。
気づかない、つまり違和感無しの無香料。よきです。