ーーー売り切れ続出 発色持続&高保湿口紅ーーー
次のスレッド「本当に崩れにくいファンデーション/TIRTIR マスクフィットREDクッション」と共に今さらですが、マスクを外せる場所が増えたので、外した時の素の血色だけの唇に飽き飽きしたため、そろそろとリップメイクを再開しています。
どーでもいいわと透明リップクリームばかり使っていたけど、口紅って他のポイントメイクと比べると、めちゃくちゃ顔つきが華やぐアイテムであることを改めて感じました。
こんな今にして、「紅を挿す」という艶めいた言葉に魅力を感じます。
昨年のいつだかに「大手化粧品メーカーが政府にノーマスク要請圧力」のようなニュースを読みました。
テレワークや外出自粛によるメイク品の売り上げ低迷があった後も、外出時のマスク着用推奨は唇が隠れるため、口紅の需要低下が続くことを懸念してのことだと思われます。
しかし、そんな中
まさかの売り切れ続出のバズり口紅があったのです。
目次 / contents
ケイト/リップモンスター
2021年5月に発売されたリップモンスターは、ラスティングリップとして、もはや有名過ぎる口紅です。
長時間の発色持続力は、唇から蒸発する水分を利用して密着ジェル膜に変化させる技術の賜物たそう。
セールスポイントは「高保湿・高発色・色持ちしてマスクをしても落ちにくい」です。
「発色が持続するのに乾かない」点は貴重。
コロナ禍だからこそ新たに発生した需要「マスクをしていてもリップメイクしたい!」に応えた画期的な口紅です。
治安悪い系な色展開だと思っていたが
聞いてはいた昨年夏頃、ドラッグストアーでチラ見したら「治安悪い系」な色展開にしか見えず、スルー。
けど、たまたま友人に聞いたには、一見は治安悪い系だけど意外と華やぎつつ馴染むカラー展開とな。
そういえば経験上、見た目妖怪ダーク系の色味って、唇に乗せると想像とは違って顔色がアガる場合があります。
そうか
買ってみよう、
忘れていた頃に見つけた、その名もラスボス
って
うっそー、全色売り切れ。
だいたいはどこのドラッグストアーも扱っているから、ちょこちょこ見て回ったけど、10件くらい全滅。
あ、そうか
都市中心部より静かな街の方があるかも?
とか思いつつ、とうとう忘れていたある日、
人並みが途切れたような場所にある小さな化粧品屋さんの店頭に「KATE」の陳列棚を見つけて思い出して入ったら、ありました。
1色だけ。
07ラスボス。
予約がキャンセルになった1本だそう。
選ぶも選ばないも、ただ1色しかなく、見た目はダーク過ぎる気がしたけど、試してみたいだけだったし、ネーミングもツボ。
これぞホントのラスボス。
滑らか、馴染みよし、まじ落ちにくい、乾かない、刺激無し
良きです。
質は滑らかで軽く、唇にスルスルと乗って馴染みます。
マスクにかなり色移りしにくいし、塗り立てのツヤ自体は少しずつなくなるものの、何時間経っても唇に色が残っているので、マスクを外しても「生気がない幽霊顔」になっていません。
通常であれば崩れぬまま帰宅しますが、長時間の外出で崩れていく様も上品で、マダラ落ちもなく、静かに静かに消えて行ったような感覚です。
オイルには弱いようで、コスメグレードのオリーブオイルでも落ちます。
ポイントメイクアップリムーバーが必要との意見もあるようですが、個人的には強いクレンジングは不要だと思います。
保湿力があるかどうかは、はっきりとは判別しにくいものだけど、落とした後の唇はなんの変化もなく、皮剥けや荒れは出ません。
07ラスボスについて
「07ラスボス」は「ほんの少しブルーに片寄ったくすみローズレッド」な色でした。
多分、誰にでも使いこなせる万能系。
見た目はダークですが、唇に乗せると華やぎます。
私自身はもともとの唇の血色感が高いので、赤みは特には際立たず、ローズ色がしなやかに浮き立つ比較的ナチュラルな発色になりました。
シーンも選ばないし、気負わず使える便利な色味です。
唇に赤みが少ない人には、エグさや派手さのない使い勝手の良い赤系口紅になりそうです。
もしノーマスク生活がやって来たとしても、また見つけたら他の色も使ってみたいです。
プチプライスのからくり<
にしても、こんなにも売り切れまくる口紅なんて知らないなぁ。
大ヒット品。
なんで?
まるでヤクルト1000じゃん。
なんでって
多分、優秀なのに安価だから。
安価帯のセルフメイクブランドの特徴の一つは、良くも悪くも「安っぽい容器」ですが、ケイトも然り。
逆の言い方をすれば、安価にできる理由の一つは安っぽい容器のおかげです。
※業界では、「セルフメイクブランド」と呼ぶようです。※
容器って、オリジナルを追求すると、多分に一般的な想像よりかなり高くつくので、価格全体ではかなりの比重を占めます。
プチプラコスメの容器は、既製品にロゴのみ、あるいは同メーカーの既存の他のブランドの過去の鋳型を使って材質のクオリティーを落としたパターンが多いです。
消費者側からすると、容器なんて機能が良ければ良し、あるいは高価なオリジナルがただの見栄だけの装飾で精神が高揚するタイプなら価値となり。
これは人による、あるいはその場その時の環境や心境にもよるので、私は良し悪しの問題だとは思いません。
※無駄にこそ文化があり、私はこれを「必要無駄」と呼んでいます。
個人的にはプチプラコスメの簡素さは問題ないけれど、生活全体となると流行り?のミニマリストみたいに簡素で最低限の機能だけ追求するのも爽やかではあるけれど、そこに凝り過ぎるのは殺伐とした哀しい寂しさも感じるので、無駄に明媚な文化を纏う温かみも欲しいところ。
だから、化粧品の無駄に華やかでデコラティブな容器も、場合や心境によっては否定しません。※
プチプラコスメは中身の充実を優先し、何より価格比重を占める「容器という明媚な文化」を捨てたのでしょう。
さっきから「安っぽい容器」と何度もケナしていますが、装飾過多でデカい容器より、コンパクトで軽く、ポーチ軽量化に役立つし、家でも嵩張らない利点があります。
(経験上、耐久性の悪さは、ディオールもシャネルもAQミリオリティーもわりと簡単にブッ壊れるので(特に蝶番など)、私個人的には大きな差異はないと思っています。)
しかし「安価」なだけじゃ売れません。
昔のプチプラコスメはハズレ多々ではありましたが、今や容器とは不釣り合いなくらい秀逸な中身のものが多々。
原料はバックにある大手メーカーの割安での大量仕入れが可能、フォーミュラは進化が止まらぬランクが上のブランドの技術の「おこぼれ」だから成せる業です。
クオリティは同メーカーの最高峰ブランド並みに良いわけでは全くないけど、20年前に比べたら凄く良くなっていて、チュートハンパな価格帯のブランド並みには無難に良質だから、容器の安っぽさに耐えられるならお勧めです。
番外 脱線・いつかどこかで使おうと思って、捨てる前に撮影した写真です。
ちょうどいいので、ここで使います。
私が無駄にデパコス買いまくり文明最期の頃、10年くらい前のAQコスメデコルテの容器です。
ブランドロゴを主張しまくったシャネルやディオール、サンローランなどの「成金くさい贅沢」とはまた違う、無駄なデコラティブさに笑えての撮影でした。
材質はしょせんプラスチックなのですが、装飾過多で無駄ですね、とても無駄に優美です。
持ち歩くなら、バッグもポーチもハンカチも上品にランクアップしたくなり、仕草まで優雅になりそうです。
こういうのも一種の文化かな、と。
当時、古典的なデザインでありながら、ゴールド色ではなくシルバー色である点で新しさを感じました。
(1980年代のアクセサリーはほぼゴールド、1990年代半ばにはゴールド色が古臭くなり、プラチナなどのシルバー色に移行しました。ヴィトンの金具もゴールド色一辺倒だったところ、シルバー色の発売を見かけた時期です。)
プチプラコスメの進化パワー考
1997年に誕生したケイト。
ケイトのアイシャドウなどは色味が斬新で愉快だったので発売頃に使ってみたら、粉体がパサパサでした。
当時使っていた他の粉体が優秀過ぎたから、対比で悪く感じたのかも知れません。
時代背景からすると、まだまだデパコス全盛で、そもそもプチプラコスメに期待が薄かった頃。
プチプラコスメは、肌にハリがある若者にしか使えないとさえ思い込まれていた頃もありました。
しかし、景気が全く回復しない時代背景の中、需要が拡大したからなのか、いつからか知らぬ間にプチプラコスメのクオリティがどんどん上がり、年齢など関係なく「使えるコスメ」にランクアップ。
私も、中でいくつかの優秀品を見つけ、無意識で長く愛用しています。
並べたら意外とありました。
ペンシル系のアイメイク品が多いです。
ラブライナーのリキッドアイライナーは優秀。
コンシーラーは肌作りに凝っている韓国モノの発色が綺麗。
※横道プチ情報・カワいくないブランド、メディアですが。
旅行先でアイライナーを忘れて、急遽、コンビニで期待なく買った
「メディア・ラスティングアイライナーA」
は意外も意外、
「落ちない、発色よし(黒が本当に漆黒)、描きやすい」で素晴らしいです。※
ケイトについては、2016年当たりかな?何かのきっかけで
「肌の上でリキッドからパウダーに変化する」
というファンデーションを使ってみたら、ヘーッヘーッで、有能過ぎてビックリしました(パウダースキンメイカー)。
プチプラのベースメイクは初めて使いましたが、本当に素晴らしかったです。
特にこの10年のプチプラの中身進化はすさまじいと感じています。
口紅はスゴい
過去、昭和時代からポイントメイクの中で口紅の使用はずっとトップの位置を誇るというデータからしても、メイクに於ける口紅の威力は絶対的なのです。
口に紅を添えるという行為自体は、なんと、世界的には古代エジプト時代からあります(顔料や染料を脂肪や樹脂に混ぜた紅)。
リップメイクを止めていた方も、またそろそろと華やぎを添えはじめてみるとウキウキするかも。
顔立ちに華を♪