助っ人シートマスク/ナンバーズイン・2番 うるもち65%コラーゲンシートマスク、ついでにナイアシンアミドについて

ーーーネーミング通りうるもちシートマスクーーー

写真「2番マスク」

Kコスメ、ナンバーズイン、シートマスクの2番。
ネーミング通り、後肌が「うるもち」だったのでここで取り上げます。

「改善系スキンケア」ではなく、「今なんとかしてよ系スキンケア」ですが、こういう一時的錯覚ケアものは、肌に合いさえすれば頼もしき助っ人になってくれると思います。

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ナンバーズイン(numbuzin)

もう何年も前からだけど、更にスキンケア化粧品に食指が湧かなくなってしまっているところ、たまたま知人から手元に飛び込んできたKコスメです。
ユニークなブランド名です。
商品全てに番号が付いています。

Kコスメのメイクものは、いつからかあらゆるバラドラでの取り扱いがあり、突出した面白さが目に止まるものの、スキンケアには興味がなかったのですが、ガーデンズ(兵庫県西宮市です)で都市より広くて快適なKコスメ専門ショップを見かけ、このシートマスクをきっかけに店内をゆっくり眺めてみました。

ナンバーズインに限らず、ネーミングが「有効成分名」や「その濃度」というブランドが多く、分かりやすくて便利だなぁ、と思いました。

結局、このシートマスクがよかったのでナンバーズインの化粧水や美容液も使ってみています。
また今度、アップさせていただきます。

超低分子コラーゲン

500ダルトンの超低分子コラーゲンって。
すごい
あのでっかいコラーゲン分子が500ダルトン(Da)とな。

薬剤浸透に関して「500ダルトンの壁」という言葉があります。
ダルトンは厳密には分子量の単位ではなくて、質量の単位で、一般、ダルトンは「分子1個の質量」を表すのに使うようです。
そして原子量自体は質量そのものではなく、「その原子の質量」と 「1ダルトンの質量との比」なので「無次元量」です。
数値的には分子量に等しいけど、「分子量は1モル当たりの相対質量」であり、無名数。

ややこしき。
私自身は精油や植物エキスについて興味を持ち出した20年くらい前に知りましたが、単純に「肌に浸透するのは分子量500以下」とたけ覚えました。

で、このシートマスクのコラーゲンは500ダルトン。
しかも65%も含有してるって?
成分表では7番目にあるので、何に対しての65%だろう?「コラーゲン全体のうちの65%」?
よく分からない。

ーーー
後記・後で読者様からの連絡で、私が書き出した全成分と公式サイトの成分表は並び順や呼称が違っていることに気付きました。
公式サイトではトップに「コラーゲン抽出物65%」とあるので、調べてみることにします。
体感的には確かにコラーゲンがトップです。
ーーー

シートがコラーゲンテクスチャーとかって?
シートがコラーゲンという意味ではなく、コラーゲンみたいなテクスチャーって意味ですよね?
その下に書いている「弾力プルプルのプリンゼリーエッセンス」は、液体のテクスチャーって意味ですよね?
まぉいいか。

で。
いいのか?
まじで浸透しちまっても?
なんのコラーゲン?

とはいえ、1枚270円くらいそこそこのシートマスクゆえ、
「分子量が小さいだけで特別なデリバリーシステム技術を使ってるわけなくない?」
もしくは成分全体でいえば
「ドメスティックブランドじゃないし、外資でも日本処方じゃないっぽい?かも?コワい。」
の両方の思いにかられつつ。

コラーゲンは「フランス産プレミアムコラーゲン」と書いています。
おフランスのプレミアムなコラーゲンって何?
なんかなー説明が理論的じゃなくてフワッとしてるんだよねー

??だらけの中だけと興味には勝てず、使いました。

最初ズルズルそのうちビタッと密着するシート

シートは滑らかな質。
シート自体がフワッとした説明通り、確かに「コラーゲンっぽいプリプリ感」。
シートの材質表記はありません。
ツルンとしていて、なんとなくナイロン?ビニール?っぽさあり。
ビニールの透明液体煮こごりみたいな。
妙な例えで申し訳ないです。
肌に乗せて刺激は感じません。

美容液が33mlとあり、なかなかの量。
しかもよくある「袋に液が余りまくってるタイプ」ではなく、かなりの度合いでシートに吸収というか、煮こごり的に密着しています

液はヌルっヌルでシートはツルン系だから液含みが悪そうなのですが、不思議と思いっきり絡み含んでいます。

で、ヌルっヌルの液をしっかり含むツルンシートだけに、顔に乗せた最初は体が縦になっているとズリ落ちやすいです。

私みたいにシートマスク中に洗濯物を干したり掃除機をかけるのはなかなかに困難です。
たとえジッとしていても、下を向く作業には向きません。

いやいやいや、知ってはいます。
昔々、シートマスクってのは、ゆったりyogibo(当時はなかったけど多分にこんな感じの)にでも寝っ転がって、すっかりリラックスしていた方が効果実感が高いという説明を聞いたことはあります。
でも、ジッとして何もしなかったら、逆にイランことを始めてしまう
例えば目に入る棚を眺めて「ちょっとだけ」とか思いながら根底からすっかり整理を始めてしまったりするので、私には無理っすわ。

でも。
数分したら肌にガッツリくっついて来ます。
シートが乾いたとか液が揮発したとかいう感覚ではなく。
なんだか液が濃縮して貼り付いて来るような感覚です

最初の数分さえ、なんとか何もせず下を向かずにスマホででも作業をしていたら、後は動いてもまぁまぁ大丈夫です。

毎回毎回、けったいな(大阪弁で「ヘンな」とか「奇妙な」という意味)写真を載せてすみません。
シートのツルリン感が写せた気がしたので載せる次第。
こんな感じです。
私の鼻が丸くて不細工なのは知っているけど、長さも長いのか?鼻先が出ます。
目の周りはこれ以上目に近いと睫毛に液が付着して瞬きする度に液体が眼球に入るかもだから、これくらいなら程度にそこそこ覆ってくれるし、いい感じ。

後肌モチモチ

だいたい20分弱くらいで外したら(説明では10~20分)、液は貼る前より濃くなったみたいにネチネチしています
そして
肌もネチネチ
いや、モチモチ、モチっ、ムニって感覚です

で、上から重たいクリームを塗るのは鬱陶しいくらいの感覚です。
ので、私は後のスキンケアは軽いジェル辺りで終わらせます。

このシートマスクによるモチモチはかなり長く持続します
朝に使ったら翌々日の日中くらいまで「シートマスクしたぞ」な片鱗がしっかり残ります。
すごーい。
過去、1枚2,000円~3,000円するようなシートマスクでも、こんな体感はなかったけど。
(価格は中身に反映しているとは限らないが、「高級シートマスクらしき」という意味合いでの比較です。)

500ダルトンのおフランスのコラーゲンのせいかどうかは不明。
とにかく、その場の保湿感覚は強いです。

ついでにナイアシンアミドについての感想

成分を見てみたら、今じゃ配合されていて当たり前なくらいスタンダードな成分になった「ナイアシンアミド」の配合も多いです。

ナイアシンアミド(ビタミンB3)。
医薬部外品での表示名「ニコチン酸アミド」です。

2007年にP&Gの申請によって「医薬部外品美白有効成分」として厚生労働省に承認されました。
一般、「D-メラノ」と呼ばれます。
そして2018年頃にはコーセーの申請により、医薬部外品の表示名「ナイアシンアミド」として「医薬部外品シワ改善有効成分」として厚生労働省に承認されました。
こちらは一般、「リンクルナイアシン」と呼ばれます。

ナイアシンアミドはビタミンC誘導体と似た抗酸化作用を持っていて、体内では必須アミノ酸のトリプトファンから合成されます。

血行促進、メラニンの生成抑制、コラーゲンの生成促進、セラミドなどの細胞間脂質の産生促進により、くすみもシワも改善してバリア機能が高く潤いある健やかな皮膚を保つマルチな成分です。
よって、ナイアシンアミドを配合するだけで「保湿、抗シワ、抗シミ、老化肌、抗ニキビ」と、たくさんの効能書きが可能になる
ので、売り手には非常に美味しい成分でもあります。

もう15年くらいだか何年前か忘れたくらいイニシエの過去、「SK-II 」の「ジャーに入った乳液だか美容液だかクリームだかよく分からないテクスチャーのB3配合化粧品」を使った時、理由は説明が付かないけど「肌が滑らかになり、ムッチリした」経験があります。
「あ。私にはB3が合う?」と勝手に判定したので印象に残っています。
多分、今の「R.N.A. パワー ラディカル ニュー エイジ エアリー ミルキー ローション」に当たると思われます(多分の多分の多分)。

当時、ナイアシンアミドを使ってからどれくらい期間で効果を感じたのかは忘れましたが、今の私のナイアシンアミド体感は、「即効性はなく、刺激なく、穏やか、静か、諦めずに使い続けることで効果あり」です。
即効ものは継続でピンと来なくなる場合が多々あるので、このようにじっくりゆっくり効果が表れる成分の土台改善効果はたいていに於いて確実だと感じます。
「いつの間にか、なんとなく効いてるみたい」なタイプの成分で、使っていて損無し系かと。

お年頃には興味津々なナイアシンアミドのシワ改善についてのメカニズムは、「セラミドの生成促進力」によるもので、乾燥シワの発生抑制だけでなく、すでにできたシワをも改善してくれると言われています。
マチュア世代の嬉しい味方でもあります。

ナイアシンアミドはレチノールやビタミンCと比べると副作用がなく、とにかく通常は非常に優しく穏やかな成分ではあるので、どなたにも「気長に使ってみー。」と勧めたい成分なのですが、軽くターンオーバーが促進されるため、皮膚の水分量が変化して、使い始めに吹き出物ができる場合もあるようです。
たいていは短期間で治まるそうです。
でも、いずれ治まっても、でき始めたらイヤになって止める場合もあるかも。
それに一時的かどうかは、分からないから不安ですよね。
使い続けるか止めるかの判断は難しいところです。

たいていはナイアシンアミドが高濃度だった場合にトラブルが多いようなので、最初は濃度が高いものは避けた方がいいかも。

医薬部外品(効果が認められながらノーリスクだよん)の場合、厚生労働省が許可した濃度は「0.0001%から3%まで」。
ありゃ
今知りましたが、最低、0.0001%でも医薬部外品とは(-_-;)

ナイアシンアミドは、もはやプチプラブランドからハイブランドまでかなりの化粧品に配合されていますが、「医薬部外品ではない化粧品」であれば中にはかなり高い濃度のものもあるようです。
例えば、Kコスメの「魔女工場 ガラクナイアシン2,0エッセンス」はナイアシンアミド4%。
カナダ発の「The Ordinary Niacinamide 10% + Zinc 1%」は、ナイアシンアミド10%。
「プラスキレイ プラスモイストNA15」はナイアシンアミド15%。
ナイアシンアミドそのものは材料として高価格ではないようです。

配合パーセンテージの数字とリスクの数字が同じように上がってしまうことを考えると、ドラスティックな効果は期待できないかも知れませんが、トメブランドの医薬部外品を選択するのが賢明かつ無難だと感じます

私は分かっているだけでは4%までしか経験がないので、機会があれば高濃度にどのような意味、反応があるのかどうかを試してみます。

と、話が逸れました。
このシートマスクは全体で見た場合、ナイアシンアミドがけっこう量、幅を利かせているので、ナイアシンアミドのお話が長くなりました。

え?

え?
ちょっと待って
今、気付きました。
このシートマスク、仮にナイアシンアミドが5%だとしても(絶対にもっと少ないと思うけど)、ナイアシンアミドの位置は6番目で、
先に記載がある5つは「水、グリセリン、DPG、1,2-ヘキサンジオール、BG」という抗菌、溶剤を兼ねた保湿剤である多価アルコールばかり。
うわ。
成分は多い順に記載されているので(1%以下は順不同)、大半とはいわないけど、水とグリセリンと多価アルコールの比重、高い。
「有効成分100%」なブレンドオイルばかり使う私からすると、なんとも余計なものばかり肌に乗せるのね。
でも、驚く私が悪い。
そもそも化粧品のフォーミュラってだいたいはこんなもの。

にしても、根本改善ではなく一時的であれ、なんでこれで取りあえず、すぐにこんなにモチモチになるのか。
謎。

ナイアシンアミドに即効性体感はないし(私見です)、やはり低分子コラーゲンとプルリンシートがキーマンかな?
か、5種類の型のヒアルロン酸のせいかも。
謎。

グリセリンや多価アルコールを避けたい方は一応注意です

しばらく前からグリセリン問題が取り沙汰されていますが、もちろんグリセリンが苦手な方にはお勧めできません(アクネ菌増殖報告など)。
同じく、プロピレングリコールが2つくっついてできているDPG、またはBGが苦手な方も注意です。

ただ、シートマスクは滅多やたらと毎日使うわけではないとも思われ(知らんけど)、肌に良いとは思えない成分の蓄積による問題(静かに忍び寄る害)はほとんど無いとは感じますが、モチっムチっは、ある意味、「覆い」のような閉塞感でもあるので、合わない方はありそうです。
試されたい場合は1枚売りから始めましょう。

肌をメイクするシートマスクとして使う

肌を根本的に治す種類ではないと思います。
おっと、書いておかねば「私見でしかありませんが」。

即効性があるので、たまに「スキンケア品という名前のメイク」として使うと良きだと思います。
私にはこのシートマスクは「肌メイク品カテゴリー」。
なんぞの時用に保持しておきます。
(なんぞの時って何?(^◇^))

成分表

  • グリセリン
  • DPG=多価アルコール、抗菌、保湿
  • 1,2-ヘキサンジオール=多価アルコール、抗菌、保湿
  • BG=多価アルコール、抗菌、保湿
  • ナイアシンアミド=ビタミン B3、本文へ
  • ジメチコン=直鎖シロキサン重合体、基剤、溶剤
  • コラーゲン
  • (PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー=PEG-240、デシルテトラデセス-20、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)の共重合体、親水性増粘剤
  • (アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー=アクリロイルジメチルタウリン酸のナトリウム塩とビニルピロリドンの共重合体、親水性増粘剤、親水性乳化剤、ベタつき防止感触改良剤
  • ヒドロキシエチルセルロース=セルロース誘導体、親水性増粘剤
  • オリーブ油脂肪酸セテアリル=非イオン性界面活性剤(ノニオン性界面活性剤)、親油性乳化剤
  • オリーブ油脂肪酸ソルビタン=非イオン性界面活性剤(ノニオン性界面活性剤)、親油性乳化剤
  • エチルヘキシルグリセリン=グリセリルアルキルエーテル(グリセリン誘導体)、防腐補助剤
  • アデノシン=既知の地球生物全ての細胞に存在する生体エネルギー伝達物質の構成成分、血行促進作用
  • メリアアザジラクタ花エキス
  • コクシニアインディカ果実エキス
  • メリアアザジラクタ葉エキス
  • ナス果実エキス
  • プロパンジオール=多価アルコール、保湿、防腐補助、溶剤
  • アロエベラ花エキス
  • ウコンエキス
  • サンゴモエキス
  • カミメボウキ葉エキス
  • パール
  • 加水分解エラスチン
  • 水添ポリイソブテン=炭化水素の混合物(合成系炭化水素)、油性基剤、皮膜形成 剤、非水系増粘剤
  • ベンジルグリコール=揮発性の芳香族アルコール、溶剤
  • 加水分解ムコ多糖=多糖類の混合物
  • ヒアルロン酸Na
  • ハイビスカスエキス
  • パールエキス
  • カニナバラ果実エキス
  • 加水分解コンキオリン
  • ヒアルロン酸クロスポリマーNa=3D網目構造を持ったヒアルロン酸
  • 加水分解ヒアルロン酸=グルクロン酸とN-アセチル-D-グルコサミンが直鎖状に結合した構造の繰り返し単位で構成されたヒアルロン酸加水分解物
  • ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム=ヒアルロン酸Naに塩化グリシジルトリメチルアンモニウムを付加して得る第四級アンモニウム化合物(カチオン性高分子)
  • グルタチオン
  • ヒアルロン酸
  • トリペプチド-1銅=酸化防止、コラーゲンとエラスチン生成促進
  • ハナスゲ根エキス
  • アセチルヒアルロン酸Na=ヒアルロン酸Naの4個のヒドロキシ基(-OH)の2.6-3.8個をアセチル基(-COCH3)に置換したヒアルロン酸誘導体
  • トコフェロール=VE、酸化防止剤
  • EDTA-2Na=酸化防止剤
  • 香料
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