ヘパリン類似物質クリームpart2/Carté(カルテ)ヒルドイド・ヒルマイルド・メンタームEXソフトHクリーム

ーーータイトル「ヘパリン類似物質クリームpart1」の続きですーーー

以前、「ヘパリン類似物質」について書きました。
よかったら先にご覧ください。
ヘパリン類似物質クリームpart1」へ。

以前はヘパリン類似物質についてのお話と、取り上げたクリームは小林製薬「ヒシモア」、マツキヨ「ヒルメナイド」、メンソレータム「ヘパソフトプラス」です。
今回は、Carté(カルテ)「HDクリーム」、健栄製薬株式会社「ヒルマイルド」、株式会社近江兄弟社「メンタームEXソフトHクリーム」です。

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Carté(カルテ)HD モイスチュアクリーム

発売の背景

「Carté(カルテ) HD」は、あの医療用医薬品「ヒルドイド」の本家本元「マルホ」と化粧品会社「コーセー」の合弁会社「コーセーマルホファーマ」が、今年(2020年)の9月に発売した医薬部外品化粧品のスキンケアラインです。

最初は「カルテ ヒルドイド~」という名称でしたが、東京都から「マルホが製造販売する医療用医薬品ヒルドイドと誤認する可能性がある」との指摘を受けたため。製品の品質などはそのままに、名称のみを「カルテ HD~」に変更されました。
写真は10月初旬に買ったもので、まだ「カルテヒルドイドクリーム」のものです。

全ラインナップは6品ありますが、私は比較のためにクリームを選びました。

私が初めて使ったヘバリン類似物質0.3%のクリームは、昔々に皮膚科で処方された本家本元のヒルドイドで、びっくりするくらいの本数を処方されました。
当時は本数の多さに有難さが薄れたのもあり、どうでもいいようなクリームだと感じて、あれほどに足蹴にしたのに、今さら市販品でちゃんと使ってみると実に効いてビックリなヘパリン類似物質。
効いて当たり前
どこにでも市販されていて、いくらでも簡単に手に入るけど
実は
ヘバリン類似物質が0.3%配合されているものは「第2次医薬品」なのです。

第2次医薬品とは、
「副作用、相互作用などの項目で安全性上、注意を要するもの。またこの中で、より注意を要するもの。」であり、元来は「専門家からの情報提供は努力義務」
となっている商品です。

初めて買った時から今まで、購入時に一度だってそのことで情報提供等を受けたことがありませんが、前回のブログを書く際にようやく気付き、「長い継続は止めましょう。」程度に注意書きしました。

副作用について調べると、
まずは「基本的には副作用の発生頻度が少なく、赤ちゃんから高齢者まで使用できるとされています」とあり、
ただし、「まれに皮膚の刺激感、かゆみ、湿疹、かぶれ、赤らみ、紫色の皮下出血などの症状が現れる場合があります」と続く程度です。

自身は、効果があるからなんとなく継続しているようでいて、なんとなく他のクリームを使っている時期が挟まっていたり、保湿や血流にちょっとした不足を感じては使い、また他を使ったりのせいか、本気の継続がなく、強くは気にならなかったのです。

ところが、この「カルテ」発売によって、ヘバリン類似物質0.3%クリームは「化粧品」ではなく「医薬品」であるということを改めて受け止めさせられました。

カルテのコンセプトは「第2次医薬品を化粧品として継続使用するのはリスクを伴うから、ヘバリン類似物質の配合量を減らして継続して使える化粧品を作りましょう」のようだからです。

※(実際は、今年(2020年)5月に発売されたカルテHDと成分的に似通っている大正製薬の「アドライズ」という化粧品ラインの方が先なのですが、大正製薬は宣伝広告が弱いというか、認知されにくくて埋もれています。)※

カルテは化粧品の中では「ある有効成分が一定以上、一定以下配合」という決まりがある「医薬部外品」に当たります。

ところで、「医薬部外品」は効くか?というと、実感としては薄いかも。
医薬部外品でなければ有効成分が少ないのかとうと、それもありますが、配合量が突出して多い場合も医薬部外品としては認可されません。

過去、ビタミンC配合の化粧品で、配合上限3%の医薬部外品よりガンガンに多量配合したものがたくさんありましたが、合えば効き、合わねば荒れるという過激なものもたくさんありました。
今もあります。
有効成分が過激に多いものは、個々、ノーリスクハイリターンになるのかハイリスクのみになるのかは使ってみなければ分かりません。
化粧品イコール作用が緩和な美化、美容目的、とは限らないものもあるのです。

これらを踏まえると、医薬部外品は、少々効く可能性があり、過激ではなく無難で安心ともいえます。

ヘパリン類似物質配合化粧品の場合は、ビタミンCとは違って医療用の処方でも0.3%で、それ以上はリスクを伴うか、もしくは意味がないか。
どちらにせよ、過激な配合量の「ヘパリン類似物質配合化粧品」はないと考えられます。

近頃、カルテHDやアドライズでなくても「ヘパリン類似物質配合」の「化粧品」を見かけることがあります。
もう、怒涛のようにね、増えました。
「医薬部外品」とすら書かれていない「化粧品」はないと思いますが、もしあったとしたらば先に書いたようにヘパリン類似物質の配合量が過激なものはなく、「医薬部外品」で決められた配合量にも届かないものだと思われます。

テクスチャー

あり勝ちな普通の化粧品クリームの中では、比較的油っぽい方かも。
伸びがすこぶるよく、重たさはありません。
後肌がネラッと光ります。
なのにしばらくするとネラッはどこかに。

ポリマーで増量した「後で必ず乾く」クリームでもなく、かといってラノリンクリームのように超絶ギトギトでもなく、ごく無難。
後でしっかり貼り付くような留まる保護感はないと感じます。
塗ってしまうと水分が多い感覚といえばいいのかな。
重たそうで軽いホイップクリームみたいです。

塗る時はガッツリクリームのようでいて、ヌルつきも残るのに、今一つ、ここ一つ、何かが物足りない後肌

基剤にこれといった有効なナチュラルオイルもほぼなく、炭化水素とかエステル化合物による、よくある化粧品らしい構成。
一般的にやたら重たいクリームは嫌われ勝ちだから、こんなテクスチャーなのかな?

効果

ヘパリン類似物質の存在感は淡いと思います。
私には、顔より滅多と真面目にケアしない手に使った方が翌朝に即、差が分かりやすいので、手にも使ってみたけど、ヘパリン類似物質0.3%には全く及ばず。

そうだろうそうだろう、そうでなきゃ化粧品ではないもの。
毎日毎日継続して初めて効果が見えるのが化粧品の掟。

医療用医薬品は翌朝に即、おっ!と綺麗になっているからこその医療用医薬品なのだから当たり前。

私はケアものを使う時、即効性云々は別としても、必ず明確な理由と意味を求めます。
私がヘパリン類似物質を使用する理由は、明確な保湿と血行促進だから、ほぼ「普通のクリーム」であるこれを使う理由がありません。

この構成でダラダラ長期に渡って使ってやっとヘパリン類似物質の恩恵に与るなら、ふだんはもっと構成のよいクリームを使って、必要な時にだけ医療用医薬品のヘパリン類似物質0.3%クリームを使用してトットと効果を体感したいと思います。

特別よくないとかではなく、普通のクリームとしては使えます。
むしろ、植物などに反応してしまう肌が過敏な方にはよいかも知れません。
「アレルギーテスト、敏感肌の方の協力によるパッチテスト済み、 スティンギングテスト(皮膚刺激感)テスト済み、無香料、無着色、 アルコール(エチルアルコール)フリー、低刺激処方」
です。

成分表

有効成分・ヘパリン類似物質、グリチルリチン酸ジカリウム

他・精製水、1,3−ブチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、濃グリセリン、流動パラフィン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、トリエタノールアミン、ワセリン、L−セリン、L−テアニン、N−アセチル−L−ヒドロキシプロリン、dl−α−トコフェロール、天然ビタミンE、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、イソステアリン酸、エデト酸二ナトリウム、グリセリル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体、グリセリルグルコシド液、スクワラン、ステアリン酸、セトステアリルアルコール、フィトステロール、ベヘニルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、メチルポリシロキサン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、親油型モノステアリン酸グリセリル、フェノキシエタノール、メチルパラベン

健栄製薬株式会社 ヒルマイルド

コマーシャルってすごい

ある時からテレビコマーシャルを見かけていて、たまたまドラッグストアにあったので買ってみました。
手元にヒシモアもヒルメナイドもあるってのに、いや、あるからこそ、比較に興味を持ったのか?

いや、ヘパリン類似物質クリームは他にもいくらでも存在していて、比較し出すとキリがない。
中でヒシモアとヒルメナイド最強くらいに好みだったから他はもう見向きもしなかったというのに、コマーシャルで見ていたから、知ってる~って買ったのだと思う。アホですね~。
すごいな、コマーシャルって。

その成分なりに興味を持つカテゴリーの人間がたまたま見かけたら、まずは1つ買ってみよー、になるんだもん。

テクスチャー

硬めといえば硬め、油性クリームとして普通といえば普通。
ヌリヌリしても白い色が透明になるまで少し時間がかかるオイルインウォーターらしさが秀でたタイプ

滑らかだし伸びるけど、伸び過ぎなくて、留まり力があるから、私としては保護には最適な具合。
軽めのバタークリームみたいです。

構成は、これもまた肌に嬉しいナチュラルなオイルなぞ、サラシミツロウくらいしかほぼ見当たらないし、炭化水素に芳香族化合物、エステル化合物。
カルテと似たり寄ったりなのに、結局、テクスチャーの好き嫌いがそのものの好き嫌いの度合いを占めるのかも。
ミツロウバリバリのサルブみたいなクリームは苦手だけど、ミツロウの配合による滑らかさなのかも。
嫌いじゃない。

手持ちの「ヒシモア」は、塗るとマットになる感覚がシンシンとヘパリン類似物質が吸収しているイメージで(あくまでもイメージです)妙に病みつきに。
マットじゃ物足りない時は、肌がホッコリする感覚でリスペクトしている油性!な「ヒルメナイド」を使っていました。
この「ヒルマイルド」は、その中間、でもない、1/3ヒシモア、2/3ヒルメナイドみたいな感覚。

クリームとして凡庸といえば凡庸なので、うまく言えないけど、後肌が、ヒシモアほどマットではなく、ヒルメナイドほどヌルヌルしない。
人によるけど、私にはちょうどいい

サッパリしたものが好みの場合にウォーターインオイルのローションがあります。

効果

私には、はっきりと効果があります。
顔も手も、翌朝しっとり明るい

第2次医薬品だけど、確かにこれだけ手応えがあるなら毎日毎日、長期継続で使ってしまう人はあるかもで、カルテが化粧品を作ったのは見事な企画かも。

私が第2次医薬品に対して勝手にタカをくくるのは、人って同じ繰り返しには飽きるから、例えば1本使い切ってもそれで肌状態がよかったら別のものに目が行く場合多々だから、支障が出る可能性は低いのではないかと思っているから。

ただ、私とて、ヘーラールーノは相当に継続しているからヘパリン類似物質クリームだってそのような場合はあるかもだけど、「基本的には副作用の発生頻度が少なく、赤ちゃんから高齢者まで使用できるとされています」で、まれに皮膚の刺激感、かゆみ、湿疹、かぶれ、赤らみ、紫色の皮下出血などの症状が現れる場合がありますだから、特別には神経質にはならなくてもいい気がします。
※ただし、異常を感じる人はすぐに継続を止めてください。

<追記・2021.1.28>

2021年1月。
医療用医薬品「ヒルドイド」を販売するマルホが、健栄製薬が製造販売する「ヒルマイルド」の販売差し止めを求めた模様。

マルホは「「ヒルマイルド」の販売が「ヒルドイド」に係る当社の商標権の侵害及び不正競争防止法2条1項1号に定める不正競争行為に該当する」と主張、1月21日付で大阪地方裁判所に仮処分申請を行ないました。

健栄製薬は「ヒルマイルド」は特許庁に商標出願を行い、正式な手続きを経て商標登録されているとのことで、「不当な申立てには法律に則って闘い、当社の信用と信頼を傷つけた行為に対して毅然とした態度で臨む」と25日に声明を出しました。

確かにパッケージは色的にも似せているし、名前もマルホが「ドイツ語のHirudo(蛭属)と~oid(~の様なもの)を組み合わせてヒルドイドと命名した」とあるからには、似すぎた健栄製薬の「ヒルマイルド」はあんまりだろー、とは思う。
店頭で見た人が「ヒル~?あ、皮膚科でもらうヘパリンのと同じね!」と繋がることやヒルドイドどうっかり間違えて買う人狙い?とも想像すると、若干の狡猾さを感じたり。
これ、いわば不正競争防止法違反。

いやいや、マツキヨだって「ヒル メナイド」じゃん。
ヒルマイルドはTVコマーシャルもあって認知度が高まったためによく売れるから槍玉に挙げられたかな?

そもそも、ヘパリン類似物質の原料がヒル(蛭)の唾液腺に含まれているから「ヒル」であり、真似たとは言い切れなかったりはします。

いや、名前も問題だけど、マルホは本当はほぼ類似したものを製造販売することを訴えたいのかも。
けど、もし成分に特許があっても切れてるから、ならばと、商標侵害と不正競争防止法違反(周知表示や出所の混同)で販売差し止めの仮処分を申し立てたようにも思われます。

にしても、販売ルートが違うから、同じ土俵ではないよね。

私は、疾患ではなく美容目的で健康保険証を使ってヒルドイドを処方してもらう人が、酷似商品の店頭販売によって減ったなら良いことだと思っていたんだけど。
そもそもヒルドイドを買いたくても処方してもらわなきゃサッと買えないじゃん、と思う人もたくさん居るはず。

客観的に見ると、商標権の侵害ならば、同じ市場販売という点ではヒルメナイドがヒルマイルドの発売を問題視する方が普通。
ただ、ヒルメナイドはマツキヨのプライベートブランドだからマツキヨにしかない。
スギ薬局やコクミンドラッグにあるわけない。
だから市場の中でもテリトリーは違うといえば違う。

マルホは「ヘパリン類似物質クリームはうちが最初!」「ヒル~と命名したのはうちが最初!」という認識をしてもらうためにニュースになることに託した?などと思ったり。
実感、ヒルドイドは1954年発売という長い歴史を持ちます。えっ、私より年上やったんかーい。

こーいうの、たまにあるよね。
「ええっ?違うやつ?ええっ?名前、あ、ちょっと違うわ。」
間違いものの中身が劣悪だったら怒りたくなるけど、良かったら、消費者にとっては取るに足らぬことのような気がする。

医療品、市販可能な第2類医薬品、そのプライベートブランド、各々、入手しやすい しにくい、好きなテクスチャー苦手なテクスチャーがあって、選ぶのは消費者。
もとい「選ぶことができる消費者」。
このコロナ禍ではありつつも、様々に選ぶことができる、選べるほどに類似品があるこの状況に自由と余裕と平和を感じます。
よって、共存でもいいんじゃないかな、と思うのです。

成分表

有効成分・ヘパリン類似物質0.3%含有

他・サラシミツロウ、セレシン、白色ワセリン、エデト酸ナトリウム水和物、ジブチルヒドロキシトルエン、グリセリン、軽質流動パラフィン、スクワラン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル

株式会社近江兄弟社 メンタームEXソフトHクリーム

え?メンターム?

と、名称を書きながら、え?
前回の「ヘパリン類似物質クリームpart1」の時に取り上げた「ヘパソフト」はロート製薬のメンソレータム。
これは近江兄弟社のメンターム。
同じじゃね?いや、「ソレ」がある、ない、「ー」の位置がズレてる。
いやぁ、メンソレータムというか、スースーするそれに興味がなかったから、軟膏もリップクリームもその全てが「メンソレータム」だという認識をしており、「メンターム」はメンソレータムの中の何かが違う内容の商品名のような気がしていて、特に追及したことがありませんでした

ここでは関係ないけど、ええっ?てググッてみたら、メンソレータムは1894年にアメリカで開発され、キリスト教伝道のため来日。
滋賀県立八幡商業学校に英語教師として赴任した米国人ウィリアム・メレル・ヴォーリズさんが1920年に起業した近江兄弟社(当時は前身会社・近江セールズ株式会社)がメンソレータムの国内販売権を取得し、輸入販売を開始したそうな。

で、その後、近江兄弟社はメンソレータムの国内製造販売権も取得して自社で製造販売を行うようになったけど、1974年に経営難で近江兄弟社が倒産して、メンソレータムの製造販売権はメンソレータム社に変換されたそうです。

その後、ロート製薬が日本に於けるメンソレータムの製造販売権を取得、国内製造販売を開始、現在ではメンソレータム社はロート製薬に買収されて傘下に。
そして、一度倒産した近江兄弟社が再建し、メンソレータムを製造していた設備を利用して自社製品としてメンタームの製造販売を開始。
で、メンソレータムの名称はロート製薬の製品になっているから、近江兄弟社は名称をメンタームにした、へー( ,,-` 。´-)ということで。
中身同じなんじゃん。

話が大きく逸れまして。
これを買ったのは、たまたまヒルマイルドを買う時に隣にあって、「初めて見た~。ついでに試してみよ~。」なノリでした。

なんとなく、地味で真面目で簡素なジャーが効きそうに見えて、ちょっと期待したのです。
ヒルマイルドみたいなオモチャチックな彩りの容器より、堅実そうなんだもん。

テクスチャー

思ったより軽かったのです。
カルテHDクリームとは違った軽さ。
手に取った時はしっかり重たそうなのに、肌に塗ると軽いというか、何かが足りない感覚。

ヒルマイルドとカルテHDクリームの中間みたいな感覚。
メンソレータムのヘパソフトよりは保護感はあります。
嫌いじゃないなけど、特別魅力的でもなく。

効果

このメンタームEXソフトHクリームには、痒み鎮静の抗ヒスタミン作用を持つ「ジフェンヒドラミン」が1グラム中10ミリグラム配合されています。

鎮静、皮膚修復作用を持つアラントインも2%配合。

これが、「保湿したい、血行よくしたい、修復したい、角化を避けたい、でも痒みも止めたい」って場合には最適かとは思います。
ただ、私は購入以来、一度も痒くなっていないので、実際の痒み鎮静効果は分かりません。

あ。
最近、強烈に痒くなったことがあります。
里芋やフツーの山芋にどれだけどっぷり触れても決して痒くならない私は、大和芋を素手で剥いて擦り下ろしたら。
ガビーン!しばらくしたらもう、痒いったらなくて、いや、痒いというより痛痒くさえなって、余裕がないくらい痒い中でネットで対処法を調べたら「酢」に浸けろって。
でもまだ痒くて痒くてたまらん。
で、このクリームを思い出したけど、こんな強烈な痒みには効くわけない。
ムヒを塗りたくって、流しても残る酢の匂いとスースーメントールが織り成す全く芳しくない匂いに我慢しながら、治まるまでしばらくおとなしくしました。
何をやってるんだか。
大和芋をバカにしていました。
大和芋は舐めたらアカンやつ。

と、すみません、また話が逸れました。
要するに、大和芋のシュウ酸カルシウムによるものではなく、乾燥による痒みを感じたら、このクリームは有効だと思います

ついでに血行を促進する「トコフェロール酢酸エステル」も5%配合されている優秀品です。
普通にクリームとしては堅実だと感じます。

痒くなくても使った場合は、きちんとヘパリン類似物質の効果はあります。
しかし、これまた何故でしょう、感触的に何かがイマイチ足りない感覚ではありました。
ブレンドオイル(植物オイルでも)を数滴足らしたら、クリームとしての満足感は高まりました。
(ついで話しですが、カルテHDクリームは後肌が物足りなくてもブレンドオイルを垂らしたらユルユルだからパス。)

ちなみにヒシモアはマットになるくせに浸透した的な満足感があるので、若干、純オーガニックなクリームに似ているのです。
この感触を楽しみたくて、ヒシモアにブレンドオイル(植物オイル)を垂らそうと思ったことはなく。

感触的な物足りなさというのは「留まり感不足」とか「何かしら水っぽい」とか「緩い」といったところにあるのだ、と今回改めて分かった次第です。

成分からすると、どれも似たり寄ったりで、やはり炭化水素やエステル化合物ではヒトに馴染まない点で本質的な潤いに欠けるわけで、化合物なりのバランスによるテクスチャーは大切だと思います。

成分表

有効成分・ヘパリン類似物質0.3%、ジフェンヒドラミン1%、アラントイン0.2%、トコフェロール酢酸エステル0.5%

他・セタノール、ステアリルアルコール、白色ワセリン、スクワラン、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルポリシロキサン、ポリソルベート60、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン、プロピレングリコール、ヒドロキシエチルセルロース、クエン酸水和物、エデト酸ナトリウム水和物、メチルパラベン、プロピルパラベン

滑らかさとコクのバランスがよく、効果も大です byみみ
乾燥による痒みを抑える成分や消炎剤も配合の優秀品 byみみ
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