Dr.ハウシュカ/ローズデイクリーム・スキンケアの理に叶ったクリーム

ーーー間違いないクリームーーー

2022年が始まりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年初投稿は、しっかりクリームのお仕事をしてくれる超ロングセラークリーム「Dr.ハウシュカ ローズデイクリーム」です。
ポリマー&シリコーンベースのエセクリームではない、だけど使い心地が悪くない希少なクリーム。
スキンケアの理に叶った賢者のクリーム。

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テクスチャー

チューブから出した時は硬め。
体温でトロリ。

顔に乗せるとジュワーンととろけていきます。
そうそう、かのドゥ・ラ・メールのクリームに似てます。
つまりニベア青缶に似ています。

よって、手の平で温めてから使うと使いやすく伸びやすいです。
私はへそ曲がりなので、硬いまま顔に乗せて伸ばす方が好きです。
クリーム体感があるから。

ドゥ・ラ・メールやニベアと違うのは、何より炭化水素ベースではなくて、肌に馴染むちゃんとしたオイルベースという点。
なのでローズデイクリームはドゥ・ラ・メールやニベアのように後に油分があまり残らない感触ではなく、ずっとしなやかな油分ベールが残ります
アッサリ好きな方にはしんどいかも?

これまで使ったいわゆるオーガニッククリーム(なんらかの混ざり物があるとしても)の中ではかなりアブラ寄り、滑らか。
でも、マルティナオーガニックのラノリンベースなクリームを使うほどの気合いは要らない程度の感触です。

思うにローズデイクリームは、一般的重ための鉱物オイルクリームが使える人なら普通に使える。
尚且つ鉱物オイルクリームより皮膚との融合が高く保湿保護効果力も高い。
といったところ。
私は「これぞクリーム」だと思うのです。

Dr.ハウシュカ製品の中では珍しくアルコールが全く含まれていません。
熟成していない尖ったアルコールに弱い人でも大丈夫。

なんとなく不自然とも感じる不透明な白色は硫酸亜鉛。

香り

30mlのローズデイクリームに40キロのバラを使用しているそうで、香りは「そうそう確かにローズっぽいわ」
ではあるけど、単独ローズの香りではないです。
ダマスクバラ水やダマスクバラ花エキスによる着香もありますが、ゲラニオール、ネロル、フェニルの含有が多いダマスクバラ精油とは違います。

成分表の香料欄に「シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、リモネン、シトラール、ファルネソール、オイゲノール、ベンジルアルコールを含む」とあるように複雑系。
でも草っぽさや根っぽさもなく、奥深くに重ための柑橘香があるものの、爽やか系ではない円やか系。
私は落ち着きます。

効果感

肌の表面が丈夫で滑らかになります。
自らが抱えた湿潤が消失しません

夜はオイルフリーケア推奨のDr.ハウシュカなので「デイクリーム」ですが、私は夜の保護クリームとしても使っています。

超ロングセラー

私もこのクリームは多分2005年くらいに(記憶は曖昧)出会って以来(オペークでした。)、確実に20本以上は使っていますが、発売はなんと1967年。
(2014年から㈱大山が日本国内に於ける「Dr. ハウシュカ」の流通再構築に携わっているそうです。)

例えばごく普通の化粧品メーカーやデザイナーズブランドでの新商品発売のサイクルからすると、ずっと同じままある超絶ロングラン。

たまに例えば資生堂にはドルックスという1930年代発売のブランドは今もありますが、次々に華やかな新しいブランドが出て来るので圧されに圧されて舞台裏という感じ。
(私にはただ古臭くても若い世代にはカワイイと評判のレトロなガラス容器は2018年にプラスチック容器になったそうです。)、
ところでドルックスが消えずに継続販売しているのは何故だろう。←ここでは余計な疑問

このローズデイクリームは、他に何といった新作もなく、ずっとずーっとDr.ハウシュカの表舞台に位置します。
(後発にクインスデイクリームやメリッサデイクリームもありますが、明確な違いがあるのであくまでも別位置にあります。)

普通のお化粧品メーカーなどは新成分を取り入れるから新商品が出るわけですが、進化のためでもありながら、何もなくてもどんどん目新しくして購買意欲をそそりたいからでもあるのかも。
だって、よくよく見たら、たいして中身変わってないパターンあるあるです。
でも、確かに何年も何年も同じ面構え、同じ内容では飽きますよね。

変わらない理由 考察/ついでに「知らんけど」考察

にしても、これだけ進化した半世紀以上前から同じ。
言い方を変えれば古いまま。
人体の皮膚が変化進化したわけではないから同じままでも大丈夫なんだけど。
にしても何よ、これ。
フォーミュラ変えるのが面倒なだけの怠慢?
とも思えて。

私自身はこのクリームは感触やクリームらしい効果が好きであると同時に絶対的信頼があって、どこに浮気しても必ずまた戻っています。
だから言葉でいえば本妻に当たるかも知れないけど、本妻というのは単なる立場であって、必ず戻りたい人という意味ではないからこの表現もまた違う。
単なる立場云々に戻るのではなくて、見つけた本物に戻る、真実に戻るという感じ。

考えたに「半世紀以上前に完成しているから」、もう変更の余地がない。
完成とは、「スキンケアの原点」に忠実な構成。
「自ら抱えた湿潤を保護するアイテム」

だから戻ってくるのです。

とか言って、本当のところは知らんけど(^^;

例えば、比べるにはあまりにちっぽけな私の石鹸ですが。
もっとおもしろいものはできないか?
このオイルを使ったらどんな感触か?
このマテリアルはどうよ?
テーマに合った香りの展開は?
などなどと、たいていは突然、あるいは気まぐれに地味な進化を求めるので、わりと目まぐるしく新商品を出しますが、実は「ここだ!」のベースは初期に試作を繰り返して行き着いたと同じ、ずっと同じです。
ベースというのは、例えばケン化率とか、固めるためだけのオイル&泡立ちのためのオイルの比率(たまに弱めたり抜いたりも)、粘り出しオイルの比率、熟成期間などです。

よって、中身のベースには確立がありながら、「もっとよくならないか?」「作っていて全く同じじゃつまんないから」による新作は、ある意味、ただ作り手の私が表面だけ面白がった結果であり、中で「おおっ!こう来るんだ!」な発見や進化を感じる展開にも繋がることに楽しみがあります。
しかし私の石鹸とは違って、通常のメーカーとなると、新たに変えて世に放つには想像を絶する企画にまつわるあれこれ、そしてものすごいロット数をさばくために広告も必要になるので、「ここだ!」の確立の中でも面白がったりはしません。

ということで、このクリームが半世紀以上同じなのは怠慢でも放置でもなく、半世紀前に確立した完成品だから、ずっと同じなわけだと思うのです。
知らんけど(^^;

※余談「知らんけど」どーでもいいけど
「知らんけど」は、関西人が日常的に使う会話の終止形と言われてます。
使っている関西人は終止形かどうかまで、誰も考えていないと思うけど。
サラッと聞くと「無責任」「責任逃れ」のようですが。
実際は発言の根拠が「自分が行った実験などの結果ではなく」「自分が知るだけの、見聞きの、自己体験による考え」である場合、「ホンマに見たわけちゃうけど」「私が実験したわけちゃうけど」、の前置きがあっての「知る限りはこうなんです」を責任を持って、ハショって「知らんけど」という終止でまとめるのです。
思い出せば「知らんけど」は、子供の頃から使っていました。
「隣のおばちゃん、どこ行かはったんやろ?」
「おっちゃんが美容室に行ったって言ってたで。知らんけど。」
これは「おっちゃんによる情報」と共に自己にある「本当に美容室に行ったかどうかは私は知らんけど。」が付け加えられたもの。
ということで、無責任ではなく、むしろ責任ある「知らん」なのです。※

成分表

  • ピーナッツ油=主成分オレイン酸とリノール酸、次いでリノール酸、自動酸化に対する安定性は低め、油性基剤
  • ミツロウ=ミツバチの巣から得る動物性固体ロウ、粘稠性、感触改良(可撓性、可塑性による)
  • アルテア根エキス=ウスベニタチアオイの根から得る抽出物、皮表柔軟化、保湿作用
  • ダマスクバラ花水=バラ科植物ロサ・ダマスケナ(ダマスクローズ)の花から得る抽出物、着香
  • セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス=オトギリソウ科植物コモンセントジョーンズワートの花、葉及び茎から得る抽出物、、メラニン生成抑制、色素沈着抑制作用、抗酸化作用
  • オリーブ油脂肪酸ソルビタン=オリーブオイルの脂肪酸を疎水基とした多価アルコールエステル型のソルビタン脂肪酸エステルに分類されるノニオン界面活性剤(非イオン界面活性剤)、乳化
  • シア脂=アカテツ科植物シアーバターノキの種子から得る植物脂、油性基剤
  • アボカド油=クスノキ科植物アボカドの果肉から得られる脂肪油、油性基剤
  • ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3=多価アルコールエステル型のポリグリセリン脂肪酸エステルに分類されるノニオン界面活性剤(非イオン界面活性剤)、乳化
  • 硫酸亜鉛=不溶性の亜鉛酸化物(無機化合物、白色顔料)、紫外線防御作用(UVB&UVA散乱及びUVA吸収)、白色顔料着色、収れん作用、抗炎症作用
  • ダマスクバラ花エキス=ローズ花香の賦香
  • カニナバラ果実エキス=ローズヒップエキス、収れん作用、色素沈着抑制作用(キネシン抑制作用)
  • カルナウバラロウ=ヤシ科植物カルナウバヤシの葉の細孔及び葉柄の分泌物から得る植物性固体ロウ、油性成分の硬さ向上、光沢剤、安定化(耐温性向上)
  • ダマスクバラ花ロウ=ダマスクバラ花のロウ、香料
  • レシチン=主成分リン脂質、親水基と2つのアシル基から成る疎水基を持つ脂質混合物、乳化
  • 香料=天然由来の精油を利用
  • シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、リモネン、シトラール、ファルネソール、オイゲノール、ベンジルアルコールを含む
半世紀以上前からスキンケアの基本を備えた素晴らしいクリーム byみみ

後書き雑記

昨年は10月以降、どこもここもコロナ禍を忘れそうになるほどの人混みで、年末はもしかしたらコロナ禍前にも増した恐るべし混雑っぷりで、身動きは困難でありながらも、活気を感じました。

コロナ禍以来、不自由でストレスになるという声も聞きますが、私が最も理解不能なのは、いわゆる観光面で行き先が限られるという内容でした。
そんなの、行く側にとってはたいしたことじゃないじゃん、むしろ観光地で観光を生業にしている側が最も大変だと思います。
お仕事面で不自由な場合、もしくは肉親に会えないといった不自由に関しては、私自身は想像の中であれ理解できますが、どこかに観光に行けないからストレス、というのはよくわからないのです。
限られた中でも楽しいことはたくさんあるし、新しいいい出逢いもあります。
見つからないから、と探さなくてもいい、きっと気がつかないだけ。
わざわざ無理難題から探すのは大変。
ただ気がつけば、きっと見つかります。

また感染者数が急激に伸びてきていますが、暮らし方の可能性はいっぱいあるので、今年がどのような状況であれ、心には檻を作ることなく、あるがままの中で目一杯、全力で過ごしてみましょう。

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