8周年記念です/みみちゃん石けんArtiganale mitomi
ーーー8周年記念に内容リニューアルしましたーーー

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アニバーサリーVIII

私事になりますが。
皆様のおかげで8周年を迎えました。
長いご愛顧をいただいている皆様、初めて訪れてくださった皆様に深く感謝いたしますm(._.)mm(._.)mm(._.)m

長い間に「似通った石鹸」「よくわからない分別」などで煩雑になってしまった石鹸の
・新しいカテゴライズ
・真面目な着香に取り組んだ石鹸やオイルの組成を生かした新たな石鹸のリリース
・お客様からのアンコールと共に自身が好みで再販する石鹸と、
・ブレンドオイルなどの貧弱かつ手抜きだった説明の強化
の4つをテーマに内容をリニューアルいたしました。

12月はじめに突然思い付いたリニューアルにより、まずは商品構成、新石鹸のレシピを考え、材料の調達、そして熟成時間のかかる石鹸の試作、たったの10日で検証に踏み切って、長年の勘で選り分けて商品の製造を。
日々、空いた時間にひたすら各説明を書き、石鹸を育て、管理しつつ、構成に従って写真を撮り、また各説明を書くという状態でした。
早い、あれからもう2ヶ月半も経過したのかぁぁぁ( ;∀;)
年だけ勝手に食う(T∀T)

8年間、ホームページ上では頻繁に抜け落ちや間違いでご不便おかけしながら運営してきまして、心優しき常連様は慣れてしまったかもですが、常にガーン(|||´Д`)ガーン( ̄□ ̄;)!!ではあるのです。
見守ってくださっている皆様には、本当に感謝です。
で、気を引き締めて確認作業を繰り返しましたが、抜け落ちや間違いがありましたら申し訳ありません。

「手作り石鹸の一般特性とみみちゃん石けんのけだわり」のページの「着香」「使用原料について」「保管」の項目も、書き加え、または書き直しました。

着香

「着香」については、結局、私自身が強い興味を持って惹かれなければ熱が入らず、これまでスルーして来ましたが、理由は、重複するので下記、本文からの引用です。

⚫着香ーーーーー

開店から8年間、理念の元、着香に興味を持ちませんでしたが、2020年のクリスマスコフレを作る際に長い長いコロナ禍の中だから、むしろお祭り気分で元気と癒し心を高めて欲しくて、着香による湿潤淡い石鹸にならないよう、基礎になるオイルのバランスを工夫しながら強めの着香を試みたところ、バスルームに幸せ気分が漂って、もっと香りたくて深呼吸すると心身共に高揚したりリラックスしたりすることに気付いたため、2021年2月のリリース分から、商品のいくつかに着香をしはじめました。

私自身は精油は塗布での強い効果実感はあるくせに、酢酸リナリルやリナロールを含有する精油を浴びるほどに嗅いでも、鎮静作用なるものが理解できない鈍感者で、おまじないじゃあるまいし、香り成分で取れる疲れなどたいした疲れではない、嗅いで和らぐ辛さなど本当の辛さではない、とまで揶揄してきましたが、長く皆様のブレンドオイルを作らせていただいている期間に、自身が鎮静する成分、高揚する成分が分かってきたり、時にあまりに多種類の精油を嗅いで頭がボンヤリしてしまったことから、嗅覚からの作用は確かにあることを認識しての着香でもあります。

また、ブレンドオイルやブレンドスプレーの香りで、その日の疲れや辛さをリセットできると言ってくださる方々に学びました。
疲れは疲れ、辛さは辛さとガチ対峙しかしない私にとって、どうにかリセットしようとする、救われようとする方々の根底に、対峙する無駄なパワーではなく、しなやかに生きるというパワーを感じたのも石鹸着香に及んだきっかけです。

着香は全て天然の精油に固執します。
長く精油を扱っている、こねくり回している、楽しんでいる、よって、せっかくだからと、着香は各石鹸のテーマに合わせた精油を個人的見解から選択しています。

嗅覚は、人間の五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の一つですが、この中で嗅覚だけが大脳新皮質を通さず、大脳辺縁系(感情、記憶、食欲などなど本能的な機能を司る部位)にダイレクトに伝わります。
また、匂いの刺激が伝わると素早く心身が反応するのは、大脳辺縁系の周辺にある自律神経の中枢である視床下部やホルモン分泌に関わる下垂体に即時働きかけるからです。
よって、効果効能も即効性が高いです。

精油の香り成分は、塗布では毛細血管やリンパ管から有効成分が吸収され、全身に運ばれますが、呼吸をすることでも肺に取り込まれて血中に入り込み、全身を駆け巡ります。

このように精油の香り成分は、皮膚だけではなく、肺からも素早く浸透するため、症状(状態)と精油の作用が合えば効果は絶大です。

取り込まれた精油の香り成分は、臓器で濾過、利尿によって3時間以内には排泄されるという研究データがあるほどに素早いので、(1時間で排泄されるデータもあります)、それだけ素早く体内に浸透するということなのです。

ただ、香りには個人の嗜好、もしくは状態に応じて合う合わない、合う時合わない時があります。

また、嗜好とは別に何かの香り成分に過敏な方もありますが、一つの精油が香り成分を複雑に多種類抱えているため、何が合うのか合わないのか決定付けにくいという難点もあります。

石鹸を選んでいただく際には、まず「好き」あるいは「好きだと思う」香りから選択していただきたいと思いますが、合成して作られた香料の香りのイメージが刷り込まれている場合、精油は同じ名前のそれとはイメージが違った香りである場合も多々なので、名前だけでは選択しにくいかも知れません。
各石鹸の詳細に稚拙ながらできるだけの説明をしてみましたので、禁忌を含めて参考にしていただけますように。
また、まだ数が少ないままですが、「精油の説明」のページもご一読ください。

ーーーーーーーー
という感じです。

今回、着香に気持ちが傾いた時、その瞬間に今回着香する石鹸とそれに合わせる精油を思いつき、それはいわゆる「降ってきた」としか言えない勢いで、しかもザっと一気に思いつき、すぐにレシピを書き留め、もう、自分がワクワクワクワクして、材料調達をはじめました。
以後、作るのも書くのも、すごく楽しくて、現実はタイムリミットに焦りつつ、全く苦痛がありませんでした。

また、香りやその効能を「できたらサクッと分かる」形で「伝える」ということを主体にしながら書くと、単に細かなことまで(例えば退屈な精油の化学成分の羅列とか)書き留めるとは違って、軸だけは反らさず、だけど読みたくなるテンポを意識しながらになり、省略の難しさを感じました。
何度も読み直しては違うな、と、直し直し、データを送ってしまった今もうまく書けているとは全く思えず、捉えにくいかも知れず、ご不便おかけしましたら申し訳ありません。
また改正したりの機会は作りたいと思います。

嗅覚からの作用についての難解さ

ところで、
メディカルアロマテラピーという言葉がありますが、精油は天然成分なので、採取状態によってマチマチなだけに、メディカルとしては同じ種類の精油でもまるきり同じ品質とは限らず、また、受ける側も個々、身体も精神も違う上にその時の環境によって状態が常に同じではないという、不確実で不安定ゆえに科学的な理論では解明できない厄介さがあります。

私自身は、塗布作用では精油の採取状態や体調などで多少の差異はあっても、必ず目に見える効果実感があるのですが、嗅覚作用はメンタル的なものでもあり、一般論とは別に体感としては語りにくいのです。

だいたいは各精油に於いて、リラックス作用だとかリフレッシュ作用だとかいう漠然とした言葉で「なんとなく」な説明書が多くあることに拒絶感があったのも理由です。

各々の精油が抱えた何種類もある香り成分から探っても、それらのバランスで全く違った作用を持ってしまうので、そこからだけ表現するのも難しいと思います。

嗅覚だけがダイレクトに大脳辺縁系に伝わるとかなんとかいう理屈は知っても、情報伝達のための接触構造
を持つシナプスの仕組みを聞かされても尚、「個々違う」「人による」「その時の状態による」点ですでに明確な科学ではないです。
しかも「信じるプラセボ」「鼻先であしらう逆プラセボ」といったメンタルにも左右されるとしたら、「確たるメカニズム」とは違い、あやふや過ぎて明確に捉えることができません。
しかも、そこには「おまじない」さえ感じる面は拭えないのです。

私は「おまじない」を販売する気は全くなく、どうにか納得できないかと、また嗅覚作用について読んだり調べたりしました。

私がこれまで「甘い香り」「重たい香り」という表層のイメージ以外の嗅覚作用をほぼスルーしていた理由としては、数年前に読んだ「プロフェッショナルのための」というタイトルの本でさえ、嗅覚からの作用について「大脳辺縁系は感情表現に深く関わっていますが、感情を発生させるのか、感情を統合しているのかは、はっきり分かっていません」と締めくくっていたのは大きな要因です(大抵の本は経年で改訂されています。)。

プラス、だいたいの本に多い「体への作用」「肌への作用」という書き方はメカニズム化した面から捉えやすいとしても、「心への作用」という書き方に抵抗感を持ったのも一因です。
「心って何よ、心自体がメカとは違うから作用はそれぞれ過ぎるでしょーよ。」。
ここ、「脳への作用」と書いてくれていたら、もう少し素直に受け止められたかも知れません。
その作用がどう表れるかが人それぞれなのは、塗布でも同じだから、理屈として捉えやすいという意味です。

何年も前にここのところと共に、たまたま化粧品のキャッチコピーにあった「サイトカインに働きかけ」のサイトカインを詳しく知りたくて、紀伊国屋書店(大阪北区では大きめの本屋さん)で見つけた本が、分厚く重たい脳科学ときたもので、当時7万円以上もしたから立ち読みしようにも、バカな私には難解過ぎて、うなだれて諦めたことを思い出しました。
(現在はそんな大層でなくてもたくさんの本があります。)

「心」という不明瞭なところではなく、あくまでも「脳内」の「神経伝達物質」。
脳内のモノアミンである「元気とヤル気のノルアドレナリン」、「安心と冷静のセロトニン」、「満足感幸福感のドーパミン」、これらが心、感情、気分であり、つまり「脳」への作用が明確であれば頷けます。

そして、「抑制や落ち着きのGABA(Γ-アミノ酪酸)」、「睡眠と覚醒、過去の経験や知識をもとにした記憶、集中力のアセチルコリン」、「興奮のグルタミン酸」への作用であることを知ると、決して「おまじない」ではないと考えることができました。
例えば精油の香り成分である「リナロール(真正ラベンダー、ネロリ、クラリセージ、ローズウッドなどに多く含む)」はグルタミン酸を抑える作用とセロトニン増加作用、「カンファー(ローズマリーカンファー、セージ、コリアンダーなどに多く含む)」にはアセチルコリンエステラーゼの阻害活性作用、「ゲラニオール(ローズ、ゼラニウム、パルマローザなどに多く含む)」にはドパミン増加作用と、机上ではメカニズム化して捉えやすくなります。

しかし
「人による」。
それは先に書いた「信じるプラセボ」「鼻先であしらう逆プラセボ」も含み、「77億9500万人77億9500万様(2020年データ)」だから、結局、「分からない世界」なのです。
「心」を「脳」に置き換えると、捉えやすくなっただけで、やはり解明にはならない、というオチとなりましたが。

と、黙々と商品説明を書き終えてから湧いた疑問は果てしなく。

アニバーサリーな内容ではなくなっちゃったけど。
中身リニューアルのホームページを見てネ。
また、精油という天然の香りによる着香は、単純に純粋に語ると「芳しい」から(人それぞれだとしても)、よかったら使ってみてください。
ケン化率を落とし、各オイルの組成をふんだんに生かしている点は以前と変わりません。

みみちゃん石けんホームページ

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