
ーーーメイクがまた面白くなるフーミー ポッピンチークーーー
見た目、絵の具みたいなチーク。
面白い容器に惹かれて、一番可愛いと感じた「ピーチ5399」を手の甲に乗せてみたら、容器と同じ色でこれまた可愛い。
みずいろのチーク?
これを見つけた日は、NARSのリキッドチークを買ったばかりだったけど、手に取ってみた不透明な白濁ピーチ、意外と顔色をアゲるのでは?
でもホッペタは1つしかないし、パウダーチークがたくさんあるから要らないかー
とスルーしようとした時に不思議な色が目に入ります。
みずいろ。
「スウィートマリン2429」。
「マリン」と付いているけど、私が思うマリンブルーじゃないし、スカイブルーとかターキスブルーとかじゃなくて、絵の具(透明絵の具じゃなくて小学生の頃に使った方の絵の具)の青と白を混ぜたみたいな不透明な水色。
厳密にいうと、混ぜてからパレットに放置したまま2日後になったみたいな、少し褪せて灰色がかった水色。
水色チーク?
昔々、40代の頃、ジバンシィのコントロールカラーに綺麗なブルーがあって、スコンと肌色が冴えるので、何度もリピートして何年間かに渡って使い続けていました。
ポッピンチークのスウィートマリンよりコバルトブルー寄りで、そのものにも冴えた透明感がありました。
(廃盤になっていて、今は「プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター」というコンシーラーのブルーに名残を見ます。)
なので、少しも肌色に媚びない突き抜けたブルーを顔面に塗ることに躊躇がない上に、ポッピンチークの方が発色が曇っているので受け入れやすいです。
ただ、こちらはコントロールカラーではないし、どのように使うのだろう?
と、興味が湧いて、とりあえず「スウィートマリン」と共にやっぱり可愛さに惹かれ過ぎた「ピーチ」も買って帰りました。
テクスチャー
不透明なので重たそうに見えますが、テクスチャーは「クリーム!」というより、ちょっとだけスフレっぽい感じ。
いわば「油分が少ないクリーム状のもの」みたいで、触った感じは緩いです。
が、緩いのにちゃんと発色します。
肌に乗せるといかにもズル滑りしそうな感覚があるのに、不思議とズル滑りせずに塗ったソコに密着して留まり、サラッとしたままで、経時でも色が退化しません。
ほぅ
見た目はおもちゃみたいなのに中身は堅実。
スポンジでトントンしても指でトントンしても、ほとんどムラにならず、ベースメイクを崩すことなく、伸ばしたい部位のみに均一に伸ばしやすいです。
「乗っかっている」感覚だからなのかも知れないけど毛穴落ちがなく、だけどバサバサにもならない。
よきテクスチャーだと思います。
色とかテクスチャーは、ナチュラルというより不自然なのです。
ところが作り込み感がなく、詐欺のようにもともとの肌が綺麗に見える。
不自然が超越した自然といった感じのアイテムだと思います。
スウィートマリン
「スウィートマリン」の色味は、見た目、冴えない不透明な濁り水色ですが、肌に乗せると透明感が出ます。
単体では限りなく不透明なものが、肌色に重ねることで透明感が生まれるマジックみたいな。
すみません、赤色で強調しておきながら、表現が難しいです。
いがりさんによると、この水色は、血色系チークと肌色の上側(目の側)の境目を繋げるように塗ると垢抜ける、という感じの説明でした(うろ覚えです、すみません)。
で、そのようにしてみたり、下地にしてみたり、いろいろな使い方をしてみましたが、結局、「ベースメイクの後、血色チークの前」に、顔の中心部、血色チークを乗せるより広い範囲にスポンジでトントンすると、顔全体がスカッとします。
何これ?ってくらい。
なるほどチークです。
隠れセカンドチーク。
本当は血色チークの後で血色チークを囲うように乗せるのかも知れませんが、私は不器用でうまく囲えなくて血色チークが埋まってしまうので、先に広げることにした次第。
先に広げようが、確かに血色系チークの色が肌に馴染んで、「血色系チークというアイテムの血色」ではなく、自らの血色に見えます。
また、加齢による眼瞼下垂で窪もう窪もうとする目の下やコメカミに伸ばすと錯覚でフックラします。
顔って、目の下やコメカミや頬が凹むと険しいやつれ顔になるから、この水色を塗ることで膨張し、顔全体がフワッと優しくなります。
白ハイライトより自然です。
ちなみに鼻筋の軽いハイライトにもなります。
下地にもできなくはないし、黄色味を持つグリーンより突き抜けた透明感が出ますが、性質上、「塗ったそばから乾いて乗る」ので、よほど薄く伸ばさないと、思うより厚みが出るような感覚があります。
自身はメイクは手抜き方向へ一直線で、使うメイクアイテムがどんどん減っているため、買った頃はこれもしょっちゅう使用を忘れてしまっていましたが、思い出して使っては優れた冴え顔効果を再認識、再々認識しています。
夏はしっかりメイクが似合わない季節である点と物理的に暑いのもあってベースメイクが薄くなっていろいろ省くため、これももちろん省くつもりで居ながら、寒いくらいの空調の室内でメイクをするので、うっかり重ねてしまうことがありますが、そのまま出掛けたら意外にも汗に強いことに気付きました。
さすがに気温37℃の炎天下に数時間居るとハラハラと崩れはしているはずですが、この水色は「なんとなく残存」していて、日焼けや汗でくすんでいるはずの顔色が「なんとなく冴えたまま」で、その持続力には驚きました。
機能性が高いし、いろいろな演出ができる点、絵の具でのお絵描きみたいで楽しいアイテムです。
ピーチ
「ピーチ」は白っぽく不透明なピンク。
「青みピンクに当たる桜色」じゃない方の「少しだけ黄み寄りピンクの白桃色系」です。
サンローランの口紅でいうところのピュアピンク色に当たる感じです。
で、明度が高く彩度が低い白濁、要するにパステルカラーだから、絶対、肌色から浮きそうなのに塗ると浮かない。
いや、色味がしっかり出ているだけにつまり浮いているわけだけど、フワッと発色して多幸感抜群。
スウィートマリンと併用しなくても単体でも滲むようなフンワリピンクが綺麗です。
ただ、スウィートマリンと併用すると、更にフンワリ度が増します。
チークって、改めて化粧品全体を見回してみると様々なカラバリがあるけど、目的がシャープなカッコよさ(現代では化石かも)ではなくフンワリした血色目的であれば、これくらいの淡いパステルカラーでも充分に存在感が出ることを再認識した色味でした。
とか書いてるけど、自身は若い時からフンワリ幸せそうな女より、翳りある女に憧れていましたからね、
比喩に胡散臭さがある?なら、カワイイよりカッコイイ好きと申しましょうか。
だからこんなカワイイ多幸感満載のチークカラーは見ていて可愛くても、身に付けるのは好みではないのです。
けど、好みや憧れと現実はたいてい対極にあるもので、残念ながらシャープなカラーよりスウィーティーなこちらの方が似合います。
混ぜ混ぜできる
このポッピンチークは見た目まま、本当の絵の具のように混ぜても使えるそうです。
現在、他に「ザ・オレンジ!」な「フレッシュオレンジ5405」と茶色っぽい「ハニーティー5412」があるので、うまく調整してマイカラーを作るのも楽しそうです。
注意
・スウィートマリンもピーチも、少しずつ肌に乗せて、様子を見ながら足すというミルフィーユ塗りの方が無難だし、ベタ塗りを回避して美しく仕上がるし、持ちがよくなります。
ただし、いわゆる速乾定着タイプなので、手早く作業しましょう。
・少量で充分に発色するのに、チューブを押すといちいち多めに出過ぎてしまい、手の平もしくは手の甲にけっこう量残ってしまいます。
「できるだけ軽く押す」くらいしか解決法がありません。
・フーミーの商品は石鹸オフできるアイテムが多いようなのですが、ポッピンチークにはクレンジング剤が必要みたいです。
まとめ
・惰性になったメイク作業がまた楽しくなる
・ピーチ、もしくはスウィートマリンonピーチは多幸感が出る
成分表
不使用・紫外線吸収剤、鉱物油、石油系界面活性剤、タルク、プラスチックビーズ、動物由来原料、パラベン、エタノール
水、イソステアリン酸イソステアリル、BG、ラウリン酸ヘキシル、スクワラン、(C13-15)アルカン、オクテニルコハク酸デンプンAl、水添トリリノール酸トリ(ポリグリセリル-3/ラウリル)、ジステアルジモニウムヘクトライト、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ペンチレングリコール、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6、塩化Na、トコフェロール、乳酸桿菌、アセチルヘキサペプチド-8、α-グルカンオリゴサッカリド、ポリムニアソンチホリア根汁、トリエトキシカプリリルシラン、水酸化Al、イソステアリン酸、ジメチコン、マルトデキストリン、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、フェノキシエタノール、マイカ、酸化チタン、酸化鉄、赤226、グンジョウ
余録
それはそれ、これはこれだから、関係ないっちゃあ関係ないのだけど、フーミーの「ポッピンチーク ピーチ」と、ほぼ同時期に購入したNARSのリキッドチーク「アフターグローリキッドブラッシュ02802ソフトライラック」を並べてみました。
並べるとNARSの方が大人びていてクール。
フーミーはスウィーティー。
どちらも肌馴染みがよく、顔立ちが明るくなるので、甲乙つけ難し。
ただ、NARSの方がモードな正統感があります。
たいていは気分で選ぶけど、メイク前に着る服を決めていたら、そのテイストに合う方を使うのが王道かと。