ーーー肌負担無し使い勝手にクセありツヤツヤBBクリームと、細かい部分用ファンデーションブラシーーー
このブランドのベースメイク品は、肌負担の視点から見ると「24時間落とさなくても大丈夫」とか「石鹸で落ちる、クレンジング剤不要」というコンセプトに安心感が持てます。
けど、なんとなく、なんとなくなだけですが、以前より見かけなくなった気がするし、あってもよく品切れているので、更に現品を見なくなる可能性かあるかも?と、まだ春先だった頃に見かけた時に買ってみました。
目次 / contents
コンセプトの裏側
公式ホームページに、オーガニック化粧品ブランドによくある感じのコンセプトの羅列があります。
- 天然成分にこだわった原材料を使用
- 植物エキスやオイルの抽出方法にこだわりあり
- 表示義務のない微量成分も表示
- 全てのアイテムが石鹸オフ可能
- 動物実験を行わない
- 合成防腐剤・合成酸化防止剤・合成香料・タール色素・合成界面活性剤・合成ポリマー・シリコンオイルを原則使用しない(アイメイク一部には使用)
通常、一覧にないのは「植物エキスの抽出溶剤」。
24thCOSMEでは成分表に記載がありますが、基本、抽出溶剤は「記載しなくてもよい」、いわゆる「グレーゾーン」です。
私自身は、自作ものの原料には非常にこだわるのですが、一般的な化粧品の場合は特別には気にしてはいません。
商品の安定化のためには何かしらは必要なので、正直、諦めてもいます。
そもそも常識の範囲であれば何が配合されていようと、大抵はスルーできる鈍感肌で、昔々、私のホームページでは「鋼鉄ババ肌」などというカテゴリーが出来上がっていました。
特に今は化学合成成分を重ねることがなく、全く蓄積しないので、丈夫な肌が保たれているだけに、ビクともしません。
しかし、余計な合成化学成分を真剣に避けたい方にとっては、グレーゾーンは地味に大問題なのです。
※ただし、過去を振り返ると、この鋼鉄ババ肌でさえ、毎日毎日、合成化学成分を使用、蓄積させていた頃はカサつきや赤みが出る「揺らぎ肌」ではありました。
ただ「効くもの」を探しているうちに自然の成り行きでそれらを避ける形になって、結果的に蓄積から解放され、健やかな状態になったのは事実です。
よって、できれば「避けた方がよい」と感じています。※
この24thCOSMEでは、きちんと記載はされていますが、以前は植物エキスの抽出溶剤に天然エタノールを使用していたのに、2017年か2018年くらいからは合成成分の「BG(1,3-ブチレングリコール)」が使われるようになったようです。
こうなると、もはや純なオーガニック化粧品ではありません。
グリーンケミカル化粧品の括りかと思います。
「BG」は、化粧品等のどこにでも使われているくらいメジャーな二価アルコールで、保湿作用を伴う防腐補助と共に、だいたいは溶剤として配合されています。
ヒト試験の結果、皮膚への刺激性やアレルギー性などの問題もほぼ認められず、「医薬品添加物規格2018」や「医薬部外品原料規格2006」に収載される厚労省からのお墨付きの成分となっています。
厚労省お墨付きが本当に安全なのかどうか?
ここ数年は、都市伝説的サブミナル的、こんな分野に?な、まさかのプロパガンダにさえ思えて、利権が絡むこともあり得なくはない、などと、素地は猜疑心が淡いバカキャラなのに、なんとも言えない邪魔くさいことをグルグル感じつつ。
「BG(1,3-ブチレングリコール)」は一応、
- 薬添規2018規格の基準を満たした成分が収載
- 医薬品添加物規格2018に収載
- 外原規2021規格の基準を満たした成分が収載
- 医薬部外品原料規格2021に収載
- 50年以上の使用実績
- 皮膚刺激性はほとんどなし
- 眼刺激性は詳細不明
- 皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどなし
- 光感作性はほとんどなし
とされています。
ついで話しですが、
「BG(1,3-ブチレングリコール)」は、もともとは石油由来のアセトアルデヒドを合成して得ていましたが、近年では、サトウキビなどの植物由来の原料からも合成されているものが増えているそうです。
植物由来原料から作られたというと、肌に優しそうなオーガニックぽさがありますが、高温高圧、または化学溶剤などを使って、分子式を解体するからには、もはや自然界とは関係のない合成成分になるので、結局はごくフツーの成分です。
何から出来上がろうが、結局は同じもので、「BG(1,3-ブチレングリコール)」の防腐効果は肌の常在菌を壊し、長期使用では肌の新陳代謝を疎外するため、肌の乾きやくすみに繋がる恐れは拭えません。
よって、細かな話しではありますが、「他の一般コスメと比べたら肌への負担は少ない」程度に捉えて、クレンジング剤と洗顔剤できちんと落とした方が無難とは思います。
24ミネラルBBクリーム
BBクリームは、「これ一つで日焼け止め、下地、ファンデーション」というアイテムです。
私にはファンデーションとBBクリームの差がよく分かりませんが、これはとりあえずBBクリームです。
今はもう見当たらないけど、24hCOSMEには、過去、黒地に白い水玉模様のケースのスティックファンデーションがあって、硬くて使いにくくてコリゴリしました。
色選びもズレて使えずに、ほぼ減ることなく捨ててしまった記憶があります。
まさかと思いつつでしたが、このBBクリームも、通常よくあるソレらと比べたら、かなり硬いです。
見た目、滑らかなクリームに見えるのに。
スルスルとは伸びないのです。
あ、またやっちゃった、と思ったけど。
ケアクリームに少し油分が残るものを使って、ゆっくりめに丁寧に扱ってみたら綺麗に伸びました。
これにルースパウダーを軽く乗せるとちょうど良い具合の綺麗な「ツヤツヤセミマット肌」になります。
これじゃ、夏向きじゃないよね?
と感じる人が多そうですが、暑苦しさはなく、ファンデーションの持ちが良いとか悪いとかの判定ではなく、私は単純に「汗をかいもフツーに綺麗な状態」で居られます。
昔、ベースメイクの最後に
「手の平にドゥ・ラ・メールのクリームを伸ばして、手の平を広げて顔写真を包み込むようにプレスする」
というベタな技が流行りましたが、それと似たような陶磁器系の仕上がりになります。
スルスル伸びないから使うのが億劫になる人もあるかも知れないけど、先に書いたように伸ばした後はとても綺麗。
しかも綺麗が長持ち。
丁寧に伸ばすとカバー力は強くはないと思います。
伸ばす前は「ドーランになるんじゃ?」なくらいに、そのものが厚いと感じるのですが、伸ばしながら観察してみたら、クリーム自体が微妙に淡く薄く伸びていくのです。
そうして微妙に淡く薄く伸びながら肌に貼り付く感じ。
で、地肌がツルスベの人みたいになれます。
ちょっと難しいヘンコじじぃみたいっちゃあそれまでですが、なんたらとハサミは使いよう、的なファンデーション(BBクリーム)だと思います。
色は2色しかなく、過去のスティックファンデーションで多分「ナチュラル」に当たる色を選んだら、やたら黒く沈んだので、「01ライト」を選びました。
ザ・黄色人グレーがかりな私には少し白いのですが、代わりに経時でクスむようなことがなく、馴染んでちょうどよくなります。
ちなみに硬いテクスチャーと白めのカラーゆえ、前回書いた「Dr.ジャルト、シカペアリカバークリーム」との相性はよくないと感じます。
重ねると伸びにくく、厚く真っ白にもなってしまいます。
このBBクリームは、色のせいなのか、厚みあるテクスチャーのせいなのか、理由はよく分からないけど、私にはカラーコントロール要らずなので、ケアクリーム後に直接塗っています。
日焼け止め効果は「SPF30PA+++」。
紫外線吸収剤フリー。
- 成分表は
- 水、オリーブ果実油、酸化チタン、グリセリン、タルク、エタノール、ケイ酸(Al/Mg)、シア脂、アルガニアスピノサ核油、ツバキ種子油、ウメ果実エキス、ビワ葉エキス、ヨモギ葉エキス、クマザサ葉エキス、コシロノセンダングサエキス、ニオイテンジクアオイ油、ダイズステロール、レシチン、ステアリン酸、アルギニン、オレイン酸トコフェロール、水酸化Al、銀、BG、(+/−)、酸化鉄
ファンデーションブラシDS
24tCOSMEのディスプレイを見かけた際、もともとはこの小さな歯ブラシみたいなブラシに惹かれました。
瞼とか目と鼻の間とか、細かい部分にパウダーを乗せるのに便利な気がしたからです。
目と鼻の間とか、眉毛の上がテカっていたら、表現が難しいけど、それだけで全体に品が無くなるというか、ツヤツヤではなくテラテラおばちゃんになると感じるのです。
(人の顔について見たわけではなく、自分だけの感覚です。)
逆を言うと、その辺りさえセミマットに落ち着いていたら、全体的に落ち着くと感じます。
ところがこのブラシは、パウダー用ではなく、
「24hCOSMEのクリームファンデやスティックファンデとの相性を考えて開発されたオリジナルブラシ」だそうです。
え?あの硬いスティックファンデーションに?
と、少しビックリしましたが、確かに手触りはよいけど強度が高く、硬めです。
だよねだよね~
ルースパウダーに使うと、パウダー含みが悪いというか弾くというか、相性が悪いです。
プレスドパウダーやパウダリーファンデーションならなんとかなる感じですが。
つまり、説明を読まずに買ったので、当初に希望した使い方には全く不向きでした。
いやいやいや、箱に「ファンデーションブラシ」って書いてるやん(^-^;
上記のBBクリームや手持ちのクリームファンデーションであれば、うまく使えます。
ブラシの材料は「PBT(ポリブチレンテレフタレート
)」とあります。
PBTだけで調べると「電気特性、耐薬品性、耐熱性などの様々な優れた特性と加工性を兼ね備えた熱可塑性結晶性のエンジニアリングプラスチック」だそうで。
金属の代用品として機械部品などに使われる特殊樹脂ですが、
PBT繊維で調べると、「ポリパラフェニレンベンゾビスチアゾール繊維」とあり、「炭素繊維の弾性率とアラミド繊維の強度および扱いやすさを兼ね備える究極の繊維」として,いも開発が進められているそうです。
滑らかで弾力ある心地好い肌触りです。
繊維自体は石油由来成分ですが、肌に触れて悪い感じはしません。
ファンデーションブラシとしては「コシ」の点で、PBT素材は優秀だと思います。
余談ですが。
パウダーブラシに関しては、リスや山羊、コリンスキーなどの天然毛は非常に使いやすく、技術がなくてもメイク力が上がるとは思います。
ただ、天然素材であれば必ずしも肌に優しいとも限らず、アレルギーを起こす場合もあり、加工によっては刺激がある場合もあるので、注意しましょう。
アイブロウブラシに関しては、合成ではなく天然ブラシムジナ科のウォーターバジャーをお勧めします。
コシが強く非常に描きやすく丈夫で、ボカシも簡単にできます。
また、リップブラシも天然のイタチ毛がお勧めです。コシと弾力、潤いを持っていて穂先がまとまりがよく、口紅の伸びが非常によいです。