ーーー塗るだけで指が美人になるクリームとはーーー
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手は酷使するのに目立つ部位
手。
目立ちます。
多分に外見できる部位として、人体の中ではものすごく酷使するのに。
ものすごくなくても、手を使わずには仕事どころか日常生活だってできない部位なのに。
しかも顔並みにハダカを外気に晒しているのに、一部の方を除いて一般的にはそんなに高級なお手入れはしていないと思われます。
少なくとも私はそうです。
私ときたら高級なお手入れどころか、放置しているといった方が当たっているかも。
顔のためなら通常の日用品としては「えっ?」と唸るほどの高価なケア品を惜しげもなく用意するクセに、手はトイレタリー商品を使っていたりします。
過去に諭吉吹っ飛ぶドゥ・ラ・メールやラ・プレリー、シスレーやエスティローダーのハンドクリームを使ったことはありますが、比べれば高級な香料がないだけでトイレタリー商品のザーネやユースキン、ヘパリン類似物質配合クリームの方が効く気がしたし、実際、私には充分だと感じました。
考えれば、いや考えなくてもアッサリ分かるけど、手は2つある上に裏表、しかも立方体で、指なんぞは10本分の側面すらあるから、極端にいえば一回のケアで顔4面分、いや大袈裟か。
けど、手の内側は無視したとしても少なくとも顔2面分。
それに諭吉吹っ飛ぶクリームなんて無くなる度に胃が痛くなるぜ。
高級というか、高価なハンドクリームを使うメリットは、もしかしたら超絶効果があるかもだけど、私にはかなり優雅な気持ちになる点と「手にもヌカリなし」な自己満足のような。
どーでもいいけど私の酷使具合
しかも、私なんて指が命な仕事を持つクセに、掃除や食器洗いにゴム手袋を着けるような上品かつ真面目なタマじゃない。
うざいのだ。
食器なんて特に食洗機も嫌いだし、洗いながら素手でキュキュっと音がする快感がやめられない。
しかも、あろうことか(私にはあることだけど)石鹸を作る際にも着けたり外したりの手間隙が面倒で、だいたいは素手なのである。
それを罪人のように罵る有識者様もいらっしゃるけど、ごめんなさい、うるさいです。
余計とは思いつつ説明すると、何種類も作る際には石鹸タネが付着した道具を洗うことに明け暮れるくらいの勢いのところ、他の細かな作業の時は手袋なんて邪魔になり、結局、着脱が激しく、そこに手間隙がかかるのが惜しいのです。
着脱が簡単なブカブカサイズを選んでみたこともあるけど、ブカブカの中に苛性ソーダが入り込んで、余計に痛い目に遭ったことがあり、懲り懲り。
だからって、美容師さんがヘアカラーをする際に使うようなピッタリ手袋ならそのまま細かな作業もできるかというと、そうでもない。
素手に触感がないのが最も気持ちが悪いし、手袋に苛性ソーダや他のオイルなどが付着していても気付きにくく、手袋ごと洗っても前段階の何かが落ちたかどうか分かりにくい。
すると、何かが付着したまま他の石鹸を作ったり細かな作業をしてしまうハメになります。
ということで、私は手を酷使というか、多分に最大限にコキ使っています。
そのくせイイ子(都合のイイ子)で、素地が丈夫だから傷みどころか荒れもせず、カサつきを実感することもなく、ほんのたまに真面目にハンドクリームを塗る程度だから、実際、とてもスパルタで可哀想かも知れない。
丈夫って、鈍感になる点がマイナス要素。
一応あるにはある綺麗な手願望
そして傷んでないしカサついていないけど、自分の手を綺麗だと思ったことは一度もありません。
むしろ、ゴツゴツした骨格が汚い。
働く手、といえば賛辞だけど、そういう意味ではなくて女性らしくない。
兄ちゃんの手
ちゃうわ、おっちゃんの手(汗)
職業によってはその荒れた手が美しいとかいう話しは別として、女性の手は「何もしていないように見える」ほどに優雅で美しいのが理想的。
そう、白魚が理想的。
手が美しかったら、ババァじゃなくてオバサマと呼びたくなる感じ。
仮に若くても、ネーちゃんじゃなくてお嬢さんと呼びたくなる感じ。
ふだんは気にしないけど、ケアもしないクセに綺麗だと思える手になりたいという願望は、一応あるにはあるのですね、おバカですね。
魅力的なキャッチ・塗るだけで指美人
ある日、バラドラでレジに並んでいたら、目の端にこれが見えました。
「塗るだけでシワのない指美人」。
並びながら、その魔法のカラクリは分かってはいたのです。
きっと、粒子の細かい粉体を配合したクリームだろうって。
そして、いわば、塗ると毛穴が埋まってフラットになるシリコン膜に似たようなものだろうって。
ただ、「指美人」という魅力的なキャッチにクラっとして、並びながら手に取り、そのままレジへ。
構造は想像できたし、もう順番が来るから成分表は見ず。
さて、還暦おばさんの手も指美人になるのか?などということは考えもしませんでした。
何故なら手というものは、いくつになっても美しい人は美しいし、若くても、そもそもの関節の構造や肌質、もしくは生活環境によっては悩みの種になる人もあるから。
で。
還暦おばさんは、少しはウキウキ使ってみました。
白くサラサラにはなる
やはり想像した感じ。
差は写真じゃなかなか分かりにくいし、申し訳ない、お目汚しになるから掲載は止めようと思ったけど、あった方が雰囲気ある気がするから一応。
左がbefore、右がafterです。
白いクリームを塗ると、細かな細かな滑らかな白い粉体がサラサラと手に乗ります。
塗った後も全くベタ付かず、サラサラしています。
そんなことは無いはずだとしても、直後はなんとなく、黒い服を触ると白いものが付着するイメージがあることはあり、けど、経時で塗ったことを忘れて触っています。
多分、問題はないと思います。
大切な変化は
というと、塗った直後は「おお♪なるほど。」という感じ。
だって、とりあえず白くなるから。
関節のフシもわずかに目立たないかも。
でも、しばらくすると、消えちゃうのか?そうでもないか?みたいな(笑)。
骨格やフシは変わらないもんな
そして、白魚みたいになりたくても、結局、骨格とかフシまでは変わらないから、イメージする素敵な白魚にはならないことに気付くわけです。
塗っただけなのだから当たり前です。
私は更におバカですね~。
とりあえず化けの皮としてはいい
そして気付いたには、手という部位は洗います。
白っぽくなっても洗うと元通り。
いちいちまた塗るのか?めんとくっさー。
ってことで、とりあえず今、とにかく今、化けの皮を被りたいって時、プラス手を洗わずに居られる場合、あるいは洗ってもいちいち塗り直すならば、多少は重宝するのかと。
で、そんな時ってあるのかな?私には特にはないなー、みたいな。
そんな時がある人には使い手があるかと。
ケア力は望めない
ちなみにスクワランやフラーレンの配合は微量あるけど、ケア力はありません。
ありません、という断定が失礼ならば、「感じにくいです。」にしておきます。
メイクアップ品です。
粉体が皮脂を吸収するから乾く
1月末に18℃などという日があるこの超暖冬の中、たまたまのたまたま、冷たい強風に晒された日があり、そんな時にたまたまのたまたま、これを塗ってみていて、たまたまのたまたま、自転車でいつもより長い距離を走ったのですが、むしろ塗らないよりサラサラ過ぎて、パサパサと乾いた感がありました。
粉体が皮脂を吸収するから当たり前です。
白くサラサラになるけど乾くのよね、という顔のベースメイク下地の理想とデメリットとの困惑みたいな感じであります。
そんなこと、分かっていても使ってみたくなった魅力的なキャッチに素直に称賛を。
香りはとりあえずシトラス。
後で「何かお寺のお堂みたいな匂いがする」と感じたことがあったのは、ベースノートに白檀っぽいものが配合されている気がしてしまうけど、シトラスの皮の苦味みたいな気も。
成分表は、おおよそシリコン系と重合体です。
粉体は「シリカ」「酸化チタン」「水酸化Al」。
勝手に落ちる、または石鹸で充分落ちるとは思うけど、たまにクレンジングしたくなるタイプ。