
ーーー治安よき堅実な保湿剤・乾燥さん「薬用しっとり化粧液」(保湿力オールインワン化粧液)ーーー
スキンケアものを丸ごと忘れた旅先のドラッグストアで購入したのが最初です。
結論を先に言うと、「手堅い保湿剤」として、「お利口さん」だと思いました。
トップの写真の左側は、帰宅数日後に見つけた「詰め替え用」とセット販売されていた空容器です。
寂しそうな雰囲気の柄だけど、よく見たら笑えるので買っておきました。
まさかの
この数年、ケアについては「結局、保湿」「潤いは無敵」という基本を見直していますが、もともとの私は正直、「敏感肌対応」とか、「肌に穏やか」と表示された退屈そうなものには全く興味がなく、どうせなら肌に積極的に作用する攻撃的なものにしか食指が湧きませんでした。
だから、この「乾燥さん」というネーミングのものを手にすることはないはずでした。
「乾燥してねぇもん。」
(そういえば、乾燥さんの商品で、白いバームを買ったことがありましたが、すっかり忘れています。)
けど、(化粧品メーカーテナントが入らない)ドラッグストアで何か化粧水を買うとなると、似たり寄ったりで、正直、なんでもいいや、と思いながら、むしろこの食指が湧かないネーミングや質素な容器が逆に目立っていたので手に取りました。
ドラッグストアで美容液は期待していないから化粧水だけを購入するつもりでしたが、あまりにサラサラな化粧水だとスケスケ過ぎて心許ない。
なんならアクアレーベルのゴールド色(黄土色?)や肌ラボの赤色は友人に頼まれて使ってみたことがあり、確実にヌルヌルなのを知ってはいたからそれでも良かったのだけど、馴染みが遅い点があまり好みではなく(コットンに浸して目周りパックをするには乾きにくくてよきです)、
この「乾燥さん 薬用しっとり化粧液」は、化粧水と美容液を兼ねた「化粧液」というアイテムである点で即決でした。
(商品説明には「化粧水+美容液+乳液」とあります。)
以前の私からすると「まさかの選択」です。
メーカー名 は㈱スタイリングライフ・ホールディングス BCL カンパニー。
イメージキャラクター乾燥守子さん
ここでは関係ない話しだけど、
イメージキャラクターって、キティちゃんやマイメロ系の「眉毛の存在が淡く外側寄りの目がクリクリでチョンと丸い鼻に小さなお口」の方がアリな気がするけど、幼稚なだけになるからでしょうか、世間にはこの手の「無難な可愛らしさをウリにしない」というか、脱力っぽいイラストも必ず存在します。
乾燥さんのイメージキャラクターもそんな感じ。
他のパーツもだけど、やたら眉毛に目が行きます。
私はイモトさんと呼んでいるけど、ちゃんと本名があって「乾燥 守子(もりこ)」さんというそうです(マンマかい)。
後日、化粧品のイラストであることは知らない大人や中学生の女子らに「このイラスト、どう感じる?」と聞いてみた統計は、「べっぴんさんじゃないから親近感を持たれる系?」とのことでした。
テクスチャー
ほぼ香りがない透明の液体は、サラサラかヌルヌルかに仕分けるとヌルヌルです。
ヌルヌルだけどドロドロではなく。
うまく説明できないけど、ヌルヌルなだけではない、奥の奥にサラサラ感も存在するような感覚です。
多分、「化粧液」としては軽めで、ヘタしたら超絶ヌルヌルなだけの化粧水より瑞々しいと感じる人もいるかも、程度です。
自身はそもそもヌルヌルの化粧水は好みではないけど、これは肌馴染み自体は悪くはないので、長く浮いている感覚はなく、ヌルヌル特有の気持ち悪さはないです。
「化粧水+美容液+乳液」として、「保湿力オールインワン化粧液」と表示されていますが、感触からすると、化粧水と美容液と、とても軽い膜になる乳液の役割りは抱えていると感じます。
よって、保湿だけが目的であれば、本当にこれのみの数回の丁寧な重ね塗りで「オールインワン」になる方もいらっしゃるかも知れません。
個人的には「フタ無し不安」があります。
特にこれからの季節には、クリームなりワセリン(プロペト)なりを重ねた方が調子がよい方も多いかと思います。
中身は賢者
乾燥さんは「全ての肌トラブルは乾燥から」という触れ込みから始まりますが、これは全く同感です。
まずは乾燥は言語道断。
乾燥さえしていなければ、だいたい健康。
そして、
乾燥していない肌とは
「細胞間脂質によるバリア膜で保護された潤い」だから、水分脂分の正しいバランスも必至となります。
「乾燥しない=マルチパワー」ゆえ、あらゆるトラブルに強くなります。
そして、今回、へーっと感じたのは、
あまりに親切な価格で、「いかにも敏感な肌向けの優しさと穏やかさ」だけがコンセプトのスカな中身かと思いきや、「ナイアシンアミド、ヒト型セラミド、アミノ酸など」を配合している点です。
それらはデリケートな時でも比較的、使いやすい成分構成ではあるし、
「ユルリと効く成分=ユルリとしか効かない成分」ではあるけど、「効果」という意味では幅が広がる上に、穏やかさも兼ねた万能性を持つ商品になっています。
よって、「乾燥防止+長い目で見た美肌効果」は、訴求である「シミ、シワ、肌あれ・にきびを防ぐ薬用処方のスキンケア」へと繋がるため、あながち大袈裟なものではないと思います。
常用品に
この化粧液は、日焼けで赤くなろうが、何らかの拍子に荒れようが、肌にイヤな違和感なく優しく馴染みます(もちろん個人差あり)。
試しにわざとガシガシとボディスクラブ剤でスクラブしまくって、頬に酷い擦過傷を作ってから使ってみましたが、ほぼ沁みることなく心地好く使えました。
保湿が叶うので、治癒も早いです。
また、焼けて真っ赤になった時も、保湿剤はこれのみで過ごしましたが、年齢肌が進行することもなく、むしろ綺麗になりました。
丈夫な状態に回復するまでだけ
「洗顔→自作ハーブウォーター→ティートリー精油原液→ホホバオイル→乾燥さん化粧液→プロペト(orケアセラ乳液)」
という、
保湿剤らしい保湿剤は乾燥さん薬用しっとり化粧液だけで過ごすつもりでしたが、あまりの調子の良さから、
完全に治まった今も
「ティートリー精油原液→ホホバオイル」の部分を「30%濃度ブレンドオイル」に戻しただけで、他はそのままだけにして続けています。
こんな年齢になってすら、特に機能的な化粧水や美容液を使わなくても全く問題がないことを体感しました。
驚きといえばものすごい驚きで、コスメへの期待が淡くなっても完全に払えないという視点から見るとショックです。
以前は化粧品に優しさとか穏やかさなんて特には求めていなかったけど、ここ数年は「肌に違和感がない」ことに素晴らしさを見出だしたため、この化粧液にも強い価値を感じます。
しばらく保湿剤はこれのみで続けてみます。
容器 ドバッと注意報
安っぽい材質は安いのだから仕方がないとして。
スクエアな形は好きだし、フタの開閉もスムーズで使いやすいです。
が、最大の欠点は、ドバッと出てしまう点。
慣れて来たら少しは調整できますが、どちらかというとドバッと爽快に出てきます。
総括
- ◾敏感に傾いている時にも肌への不快感がない
◾美容液やら乳液を重ねなくてもそれなりの働きをしてくれる
◾意外にも年齢肌でも充分に使えて、特に老化が進行したり落ちたりしない
◾「外敵から護るフタクリーム(or ワセリン)」は重ねた方が無難です(個人差あり)
成分について
◾石油系界面活性剤、パラベンフリー、タール色素フリー、合成香料フリー、アルコールフリー、シリコーンフリー
◾有効成分
ナイアシンアミド(美白、シワ改善など)
グリチルリチン酸ジカリウム(消炎作用)
◾保湿成分
ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン、N–ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、N–ステアロイルフィトスフィンゴシン、ステアロイルオキシヘプタコサノイルフィトスフィンゴシン、DL–アラニン、L–アルギニン、L–セリン、L–プロリン、L–グルタミン酸、L–ロイシン、グリシン
◾全成分
・有効成分
ナイアシンアミド
グリチルリチン酸ジカリウム
・その他成分
★1,3–ブチレングリコール、濃グリセリン、ジグリセリン、グリコシルトレハロース・水添デンプン分解物混合溶液、エデト酸二ナトリウム、トリメチルグリシン、ポリエチレングリコール4000、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、2–エチルヘキサン酸セチル、天然ビタミンE
☆ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ワセリン、水素添加大豆リン脂質、フィトステロール、ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン、N–ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、N–ステアロイルフィトスフィンゴシン、ステアロイルオキシヘプタコサノイルフィトスフィンゴシン、
★水酸化カリウム、フェノキシエタノール、グリセリンモノ2–エチルヘキシルエーテル、バクモンドウエキス、デキストリン、
☆精製水、加水分解ヒアルロン酸、シロキクラゲ多糖体、タウリン、塩酸リジン、DL–アラニン、L–ヒスチジン塩酸塩、L–アルギニン、L–セリン、L–プロリン、L–グルタミン酸、L–スレオニン、L–バリン、L–ロイシン、グリシン、アラントイン、L–イソロイシン、L–フェニルアラニン