ーーー萎みに抵抗してみた・その2ーーー
テーマはナイアシンアミド、商品はDEWリンクルスマッシュですが、先に現況について思う前書きです。
今回の事態宣言中は、人出、人流を見ると昨年より軽い感覚を持ってしまいますが、昨年には大方「近い将来には終わるよね」「コロナ禍が開けたらコレをしよう、ソレを観よう、お洒落をしよう」といった楽観的な期待もありつつであったと思われ、比べると今年はネバーエンディングではないのかとも感じてしまう長引き方と連日の暗いニュースに気持ちが疲弊しそうな点で、実際は昨年より重たいであろう宣言中なだけに、コスメだの萎みだのといった内容にちょっと違和感ありつつの更新です。
遊びに行けず気晴らしができなくてストレスだといった種類は突き詰めればどうでもいいです。
それより皆、様々にライフワークに変化があって、人間には変化というものにはいずれ慣れるという強さがあるものの、実際は心身共に受けるストレスは強く、様々にご苦労されていると思われます。
「私は大丈夫」と思いたくても絶対的根拠がないのは分かっている中にもあり、いつ自身が人に迷惑をかける立場になるかと思うと事実上できるだけ自粛しつつ、自身や家族の先々の仕事などへの不安がない場合を除いてはネガティブにならざるを得ないと考えます。
現時点で問題がなくても、全てに連鎖していないものはないだけに、大局的に見たらばコロナウォーズが収束しても先行きに恐ろしさを感じないパーセンテージの方が少ないと感じます。
このウォーズには厳密な逃げ場がなく、負の思いをあっちに置いて気持ちを切り替えて「今だから出来ること、今しか出来ないこと」に目を向けて、有り得ない環境をうまく利用して楽しむことにどっぷり浸かる、といったポジティブ思考を持ったとしても、長引くにつれ、堪えない者は少ないと思います。
人はどこかに希望の光を見出ださないと生きてはおれず、今は多分に唯一、ワクチンというものに期待を持って乗り越えようといったところで持ち堪えているのでしょうか。
サックリしたフリをしていても内実へこたれそうな方、気持ち辛い方、皆様、どうぞ強い気持ちで乗り切って欲しいと思います。
今回はこんなにも発展した現代にさえ起きたという点で稀有な状況ですが、これまでも人類が楽なだけで生きた記録は乏しく、そしてそれでも乗り越えてきたわけで、きっと明けない夜はないと信じます。
長い前置きになりましたが。
萎みへの抵抗その2は、フックラ押し上げ作用のナイアシンアミドを使ってみました。
目次 / contents
ナイアシンアミドを思い出した
その1は「マイクロニードル」でしたが、マイクロニードルは毎日使うものではないようだし、実はその穴開け浸透になんとなくな拒否感があり、継続使用できずに途切れ途切れになります。
日々、刺激なくコツコツとアゲていくには何を使おうかと考えたところ、結局、真皮の成分を分解する酵素の働きを抑制してシワを改善する「ニールワン(三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na)」なのか?とは思ったのですが、私が気にする「萎み」に期待する作用とは違う気がする、違うなぁ、で思い出したのが「ナイアシンアミド」です。
昔々、私はナイアシンアミドが配合されたSK-IIの何か(名前は忘れました)と非常に相性がよかったのもありました。
ナイアシンアミドはビタミンB3で、水溶性の成分です。
化粧品全成分表示では「ナイアシンアミド」、医薬部外品では、たいてい「ニコチン酸アミド」と表示されています。
比較されやすいレチノールやニールワンとは作用が違う
ナイアシンアミドは
「真皮層のコラーゲン生成増量作用とセラミドの合成促進作用でシワが改善する」
ということで、レチノールやニールワンと共にメジャーなシワ改善成分に当たるようですが、(ニールワンは使ったことがないのでここでは置いておいて)私にとって、レチノールとナイアシンアミドは作用が違うので、同一に「シワ改善成分」という括りにはなりません。
私は、「レチノールは代謝を促進してシワを消していくもの」、「ナイアシンアミドは萎み(や凹み)をフックラと押し上げるもの」、という捉え方をしています。
「シワ」を凹みの線としたなら、凹みをフックラと押し上げるということから「刻まれたシワ(真皮のコラーゲンやエラスチンの減少及び表情筋の衰え、皮下組織の衰えなどが原因のシワ)改善」になるのだと思いますが、「押し上げる」という作用から、私自身は「なんとなく萎んだ感じの目の下」のような状態にも効果があるように感じました。
理屈っぽいですね(^^;すみません。
「線として刻まれたシワ」と「フックラとしたハリの低下」は違う、ということを言いたかったのです。
言い換えると、
「刻まれたシワはないけど、フックラとしたハリが欲しい、これにはひょっとしてナイアシンアミドじゃね?」
です。
2018年から医薬部外品の有効成分に
私がナイアシンアミドを使った昔々はまだ単なる化粧品成分という位置でしたが、2018年にナイアシンアミドは医薬部外品のシワ改善有効成分として承認されました。
医薬部外品として配合する場合は、厚生労働省が許可した0.0001%から3%までの濃度で配合すると決められています。
ナイアシンアミドを「化粧品」として配合する場合は濃度の規定がなく、有効成分として記載することはできません。
「化粧品」とした場合、ナイアシンアミドの配合量が少ないわけではなく、ビタミンCと同じく、医薬部外品より濃度が高い場合もあります。
ビタミンCコスメは濃度依存的にビタミンCそのものの効果も高まりますが(リスクもあり)、ナイアシンアミドの場合、濃度が高ければ効果も高いのかどうかは私は知りません。
ただ、どうしても医薬部外品は「ノーリスク」な分、「凡庸リターン」なイメージが強くはあります。
プラス美白作用あり
ナイアシンアミドは、真皮層にあるメラニン色素を作る細胞メラノサイト細胞が表皮層にメラニン色素を渡すのをにブロックしてくれるという点で、美白作用も謳われています。
ナイアシンアミド(ビタミンB3)の摂取による作用、欠乏症
ナイアシンアミド摂取の場合、体内でのエネルギーを産生し、アミノ酸や脂質代謝をサポートする活性型補酵素として作用し、遺伝子やホルモンの合成や細胞の分化とも関係しています。
血管拡張作用があるので血管循環をスムーズにして、皮膚や粘膜の健康に作用します。
ナイアシンアミドが欠乏すると、水泡、角化、乾燥、口角炎、口内炎などの粘膜の疾患に繋がり、食欲不振や神経衰弱、不眠症になるともいわれています。
通常に食事をしていたら欠乏するようなことは無いと思われますが、気を付けましょう。
余録・ドメスティックメーカーのブランドライン多すぎよなぁ
で、簡単にテスターできて手に入りやすい普通のドメブラのものをいくつか試しました。
カネボウ化粧品や花王化粧品に多く見られました。
花王のブランドは、エストとソフィーナなんたら、とブランドが分かりやすいけど、カネボウのブランドったら昔から把握できないくらい多くて。
例えばトワニー、ドルティア、SENSAI、KANEBO、DEW、それにリサージも。
SENSAIなどにも複数のシリーズがあるけど、DEWのシリーズは、ベーシック、ブライトニング、スペリア、スペリアEXがあって、じゃあ、DEWスペリアとトワニーの違いはいかほどか、ドルティアとKANEBOはどちらが自分に合うかとか、私にはもはや複雑怪奇。
一応、ヒアルロン酸主張とか小石丸シルク主張はあるみたいだけど、「希望を発信する」とか「ハリつや輝く上質な肌へ」など、ほぼ漠然とした説明なのです。
過去、カネボウで使ってみたものはたいていアルコール臭かった経緯もあり、選択の曖昧さに未知のブランドとして封印し、私はほぼ使ったことがないのだけど、よく行くドラッグストアで手当たり次第触れるナイアシンアミド配合の化粧品の中にDEWもあったので使ってみました。
(内容も価格も似ているトワニーのリンクルコンセントレートというものもありました。)
この手のアイテムは、どこかだけライン使用すべきといったものではなく、単独でチョイスしやすいと思います。
DEWリンクルスマッシュ
「リンクルスマッシュ」は、DEWのベーシックライン。
カネボウ化粧品の中では30代対象くらいのラインなのでしょうか。
同じナイアシンアミドの似たアイテムなら、KANEBOの「リンクルリフトセラム」のようで、多分DEWよりババァライン、間違えた、オトナなラグジュアリーラインみたいで、もしかしたら使用目的であるナイアシンアミドの配合量に差があるかも知れませんが、とりあえず目の前にあったDEWにしました。
香りはグリーンフローラルとのこと。
いわゆるドメブラ化粧品に有り勝ちな普通の香りですが、強くはないので違和感、存在感はないです。
テクスチャーは滑らかな心地の好いクリーム状です。
広がって消えて無くなるでもなく、重たく残るでもなく。
狙った部分にだけ乗る程度の粘度。
しっかり馴染ませながら1本使ってみて。
萎みへの効果はよく分からない( ;∀;)
ナイアシンアミドは真皮までアプローチして押し上げ効果があるようなので、じっくりゆっくり使わなければ効果が分かりにくいのだろうか。
そしてアッと思ったのは。
20グラム6000いくらかくらいだったけど(ノープリントノープライスで忘れました)、過去、ドメブラものって、確かここら当たりの価格帯のラインが一番チュートハンパでよほどピントが合わねば効果不明ものが多かったような。
もっと安価帯なら安価帯で「のわりに効く」があるものの、6000いくらかって、高価か安価かというとたかだか日用品としたらばけっこうな価格だたと思うんだけど、アンチエイジングものとしてはもう一歩、踏み出さねばよ?みたいな位置かも。
ドブに捨てた気持ちになったら凄く高いと思うんだけど。
何々?この辺りのラインが60代にはパワーが淡いよっって?
日用品じゃなくて、「生きるだけなら不必要な贅沢」である美容品なんだから、しかもその年齢に効かせたいなら、ちゃんと金出せよって?
オーガニック化粧品は劣化が早くて扱いにくいであろうのに、さほど高価ではなくて(中には高価格もあるが)、それでも手応えがあるものがたくさん見つかるから、今じゃ普通と感じる価格帯が低くなっちゃって、リンクルリフトセラムの方は清水舞台かも(大袈裟)。
ドメブラのナイアシンアミドにこだわるなら、リンクルリフトセラムを使うべしか。
過去、リンクルリフトセラムどころじゃない超絶高かった化粧品が根本から肌を改善した記憶がないから躊躇しつつ。
いつかに続く。
※ちなみにリンクルスマッシュを使う前に花王のナイアシンアミド配合化粧品「ソフィーナ リンクルプロフェッショナル シワ改善美容液」を使って反応がなく、似たような経緯でランクを上げて「エスト リンクル ソリューション プラス」も使ってみています。
どちらも目元への貼りつきのよい硬めのテクスチャーですが、コクというより膜を感じる点でテクスチャー自体が苦手だったのと、効果もピンと来なかったのでブログネタとしてはスルーしました。
そしてカネボウ化粧品に流れ、今回は思い立ってネタにしたという形です。※
なんとも役立たずな内容で申し訳ありません。
成分表
- 有効成分
- ナイアシンアミド=本文へ
- カネボウ化粧品独自開発成分・HAモイスチャーリフト
- ワレモコウエキス=抗アレルギー、抗老化、抗糖化作用
- メチルセリン(N-メチル-L-セリン)=アミノ酸誘導体、保湿剤
- ヒアルロン酸研究から産まれた保湿成分
- ヒアルロン酸Na(ヒアルロン酸Na-2)=保湿剤
- アセチルグルコサミン(酢酸キトサミン)=甲殻類の外殻成分キチンの構成成分の水酸基をアセチルアミノ基に置換した水溶性のアミノ糖、抗老化作用
- ヴィターレ(アルゲエキス(海藻エキス-1)=ミネラル分豊富な様々な海藻のエキス、柔軟、保湿、ハリ作用
- 水
- シュガースクワラン=サトウキビから得る安定で保湿性に優れるエモリエント剤
- ソルビット液=単糖グルコースを還元して得る糖アルコール(多価アルコール)、柔軟、保湿
- マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル=マカデミアナッツオイルから得る脂肪酸とフィトステロールズとのエステル、保湿作用
- DPG=PGを脱水縮合して得る多価アルコール、水及びアルコール、油脂などと混和しやすくベタつきの少ない保湿剤、抗菌作用
- 濃グリセリン=希釈が濃いグリセリン、保湿剤
- BG=アセトアルデヒドのアルドール縮合物を水素添加して得る多価アルコール、保湿、抗菌作用
- トリイソステアリン酸グリセリル
- ホホバ油
- オリブ油
- パルミチン酸セチル=セタノールにパルミチン酸が結合したロウ状エステル油(合成ロウ)、エモリエント作用、感触改良、光沢付与剤
- ベヘニルアルコール=ナタネ油を高圧水素還元して得る高級アルコール、乳化補助、感触改良剤
- セテアリルアルコール=パーム油を還元して得るセタノールとステアリルアルコールの混合物、乳化補助、感触改良剤
- 長鎖分岐脂肪酸コレステリル=分岐脂肪酸を多量含有するコレステロールエステル、水分散液でラメラ液晶を形成、バリア機能回復作用
- 水添大豆リン脂質=リン脂質を主成分とするレシチンに水素を添加したレシチン誘導体(両性界面活性剤)、乳化剤
- イソステアリン酸=炭化水素から合成して得る高級脂肪酸(飽和脂肪酸:合成脂肪酸)、感触改良剤、表面処理剤
- コレステロール=動物ステロール、環状アルコール、エモリエント、乳化安定化作用
- ジメチコン=ジメチルポリシロキサン構造の末端をトリメチルシロキシ基で封鎖した直鎖状重合物、シリコーン油、感触改良作用、皮膜形成剤、消泡剤
- フェノキシエタノール=防腐剤
- カルボキシビニルポリマー=水溶性のアクリル酸重合体(合成水溶性高分子)、増粘剤
- クロルフェネシン=防腐剤
- 水酸化K=塩化カリウム水溶液を電解して得る苛性カリ、強塩基性(強アルカリ性)を示す水溶性のカリウム水酸化物、増粘作用、pH調整作用
- キサンタンガム=デンプンまたはグルコースから得る水溶性の鎖状多糖類(微生物系水溶性高分子)、增粘剤
- パルミチン酸=主にパーム油から得る分子量256.42の高級脂肪酸(飽和脂肪酸)、感触改良剤
- ワレモコウエキス=カネボウ化粧品独自開発成分・HAモイスチャーリフトへ
- 海藻エキス-1=ヒアルロン酸研究から産まれた保湿成分へ
- 酢酸キトサミン=ヒアルロン酸研究から産まれた保湿成分へ
- oN-メチル-L-セリン=カネボウ化粧品独自開発成分・HAモイスチャーリフトへo
- エデト酸塩=エチレンジアミン四酢酸の二ナトリウム塩、ジアミン誘導体、キレート剤
- 無水エタノール=溶剤、抗菌作用
- トウヒエキス=ビターオレンジ又はダイダイの果皮エキス、保湿作用
- ヒアルロン酸Na-2=ヒアルロン酸研究から産まれた保湿成分へ
- 香料