ーーー美容液要らずな養分、保湿保護感の高い純オーガニッククリームーーー
目次 / contents
アムリターラ・エイジソリューションクリーム
身体とは違って、無防備に外気に晒している顔。
今冬は、下半分はマスクが保護してくれているけど、だから余計に顔上半分にアラ(乾燥、シワ、シミ、たるみ)があると際立ちます。
しかも、マスクで隠れるからまぁいいや、な調子で居るなら、晴れてマスクを外せる日を想像しましょう。
「マ、マ、マスクがないと歩けなくない?」なーんて状態になっていたら、どーしましょ。
マスクをしているからって放っていたら、久しぶりに全顔を見た人に
「君、なんか老けた?」って言われたりなんかして。
特にそういうお年頃、いやいや、旬なんかとっくの昔に過ぎた老化加速年齢だからして。
そんな妄想をしつつ。
乾燥、血流の停滞が起きやすい真冬は、簡単シンプルなケアでは、比較的難しいと思われますが、このクリームは真冬ですら、シンプルを叶えてくれます。
オーガニックなフォーミュラ
有効成分も気になるところだけど、私がもっと気になるのは、基剤です。
クリームなら水と油のクオリティ。
だって、ほとんどが基剤で成り立っているから。
このクリームの水分は、大半が「シラカバ樹液」とのこと。
油分は、「シア脂、ホホバ種子油、マカデミア種子油、バオバブ種子油、ヒポファエラムノイデス果実油、クロヨナ種子油」。
バオバブオイル、サジーオイルを選択しているのが憎いネ!といった感じ。
そして南国の木「クロヨナ」の種子から採った抗酸化力の強いクロヨナオイル。
どうやって乳化、乳化安定させているの?と思うほどに優秀な構成ですが、ミリスチン酸やステアリン酸という単離した脂肪酸が、石鹸合成による乳化、そして乳化安定、感触改良を担っているようです。
プラス、養分であると共に天然の両性界面活性剤でもあるレシチンの配合があります。
防腐作用を持つものは「プロパンジオール」。
石油から合成しているものもありますが、植物から合成したグリーンケミストリーが使われているものと思われます。
アムリターラの商品は、酸素を遮断した容器による防腐抗菌酸化防止力が高いと思われます。
このクリームの容器は、いつ無くなるかわかんないのがちょっと困るけどね。
成分表の中でいかにも化学的な名前の「水酸化K」は水酸化カリウムで、水酸化ナトリウムと同じくケン化、中和反応によるセッケン合成作用を持ちます。
この中和反応は増粘作用も持ち、pH調整も担います。
油脂強塩基を使用して加水分解
↓
油脂のエステル化(アルコール、カルボン酸がエステルと水)の逆の反応
↓
油脂プラス水酸化カリウム及び水酸化ナトリウムから「カルボン酸と強塩基で出来た塩+グリセリン」が生じる。
基剤、乳化、乳化安定剤、増粘剤、pH調整剤、クリームとして理想的な構成です。
そして、それぞれに思考を凝らせて抽出した植物エキスは25種類。
何年か前に伊豆高原で買った精油「クロモシ」の名前も見当たります。
プラス、「それも欲しい保湿剤」にセラミドNP、ヒアルロン酸Na、シロキクラゲ多糖体、アロエベラ液汁。
純度の高いオーガニックコスメながらに全方位から保湿保護、育成に徹している、非常に聡明な構成だと思います。
テクスチャー
テクスチャーは、どちらかというと油っぽいです。
といっても、マルティナやアルジタルのラノリンベースや様々なブランドに在るミツロウベースではなく、普通によくある白いクリーム。
緩めです。
抗菌防腐のためと衛生上のためのポンプ式だけど、これはテクスチャー上もポンプ式が最適。
ジャーでは緩すぎて掬いにくいと思われ、チューブでは逆さにすると垂れ出てしまうかも知れない感触。
ソルーナのシンシンと浸透して肌奥でチリチリと波動を感じるタイプでもなく、ジャネスの意外にも天然オイルの少ないよく分からないタイプでもなく。
油分の多い乳液のようでもあるけど、乳液にしては密で濃い。
塗った最初はヌルッとするけど、しばらくしたら肌に寄り添うように馴染んで、塗りました、な違和感はなくなり、しっかりクリームなベールが留まっています。
ラノリンベースやミツロウベースが苦手な人でも、受け入れやすいタイプだと思います。
難しいと思うオーガニッククリームの選択
いわゆる純なオーガニックなクリームは、ラノリンベースやミツロウベースになるか、多分に強い界面活性剤を避けるためにサックリした出来上がりになるものが多いです。
でなければ意外と単離した脂肪酸やエステル油剤で滑らかさを出しているものが多いと感じます。
サックリ系もそれはそれで肌への浸透が心地好くて好きなのですが、塗ってしばらくすると素肌になったような感覚が冬には物足りなく。
オーガニッククリームは、もともと選択肢が少ないのもあって、「サクサクだけど成分がいいからまぁいいや。」とか、「ベタベタするけどまぁいっか。」といった消極的選択にもなり勝ちで、効果を感じる上に全体的に好きだからという積極的選択はなかなかに難しい。
私はヌルベタは平気なのですが、ミツロウベースのテラテラは苦手。
ラノリンベースはベタベタといっても意外にしばらくすると浸透したかのように馴染むので、たいていはマルティナかアルジタルのラノリンベースのクリームを常備しています。
他、滑らかななテクスチャーが好きで今でも使うのは、Dr.ハウシュカのローズデイクリーム。
肌への留まり具合もいいです。
が、これらは実のところ、保湿と保護以外の明確な効果が捉えにくく、刺激がない点ではとことん肌が疲れている時にはベストなのですが、肌が元気でプラスアルファな効果を求めたい時は、作用の強い美容液を重ねたくなるのは否めません。
効果実感あり
そして、もっと積極的に作用するクリームを探していたところ、このアムリターラのエイジソリューションクリームは「比較的ヌルヌル」だけど「強い効果も感じる」なクリームで、美容液要らずです。
美容液を挟むのは勝手だけど、充分な効果を感じるから、正味、要らない。
要らないと肌が言う。
効果実感は、血行促進による美白感、乾かない保湿感、外気から護ってくれる保護感。
全体的に見ると、今、かなりお気に入りです。
よって、今冬は急な寒波でも
「ヘーラルーノ→自作ブレンドオイル→ヘーラルーノ→アムリターラエイジソリューションクリーム」
というシンプルケアで充分満足しています。
ついでに仕事とプライベート(家事、育児)など、多忙過ぎて夜はヨレヨレにつきケアすら辛い人、ケアする時間を他に回したいほどの人への提案
空っぽな同調ではなく、経験があるので本気でよく分かります。
私ものんびりしているようでいて、今でもするべきこと、したいことが多すぎて、「今日一日、一体どこへ消えた?」と思う日、もうカスカスに燃え尽きたんじゃね?な日がよくあります。
美容がテーマのブログの主なのに?と思う人もあるかもですが、内実、
ケアに費やす時間なんて他に回したいってば!
ケアする体力も気力もないっちゅーの!
って時がけっこうな度合いであります。
ケアする暇にせっせとブログを書き上げていたりして。
美容について語りながら、美容をしない。
ぷっ。
ある意味で本末転倒ね。
けど、そんな日常だからこそ、したくなくても逆にスキンケアしなきゃ、疲れが顔に浮き出て明日はオバケだぞ、と思う、
それは周囲に気を遣わせて迷惑かも知れないけど、何より自身がクサクサする、
なんとかしなきゃ、という気持ちはある。
だけどガソリン切れだよ、もうヨレヨレよ、って時。
さて、どうしたらいいか?
ところで、まずは過去、果たして化粧品は効いたのか?
最も多忙だった時期の私は、皮膚の構造や成分、手品のからくりのような化粧品の在り方等、知って尚、化粧品が魔法をかけてくれることを夢見て、嘘のように高価な化粧品も一生懸命重ねていました。
どうせ使うなら、資生堂ならクレ・ド・ポーボーテ、コスメデコルテならAQミリオリティ、アルビオンならエクスヴィ(現在エクス・ヴィ・ギンザ)でないと効かないのではないかという強迫観念があったし、ラ・プレリーやセルコスメ、ズィービガッティなど、魔法を探して片っ端から使っていました。
化粧品の価格設定のからくりまで調べて、その悪ふざけにフフンだったくせに。
美味しいお肉は高価、という純粋さとは違うのに。
当時はオルラーヌやゲランに「一晩で甦る」「時差すらなかったことに」みたいな謳いの化粧品もありました。
時差は海外に行かなくても、仕事と日常に絡まれての異常な不規則生活には魅力的な謳いですね。
今なら分かります。
化粧品は魔法使いじゃない。
どれだけ高価でも。
高価にプラセボが働くならそれはいい。働いている内は。
だけど根本的改善はしない。
付け焼き刃は一度は効いても継続はしない。
多忙であればあるほどに、あらゆる外敵によって肌が酷使された時ほどに、内外のストレスが強いと、肌は不自然なものを受け付けない。
しかも化粧品の中の不要をはじき飛ばす肌力が欠落するから、肌は更に疲れ、とうとう疲れが貼りつきます。
今だからわかる、付け焼き刃ではなくて、まずは丈夫な土台作りに勤しまねばならなかった。
「スキンケア」のスレッドに書いたように、ケアとは自ら持つ湿潤を護ること、その手助けをすることに尽きます。
だから、
ケアしたくないくらい疲れた夜の具体的な提案その1は、
・天然石鹸
↓
・良質の水
(フローラルウォーター、ヘーラルーノ、Larネオナチュラルヒーリングローションなど)
↓
・植物オイル
(ケミカルな混ざりもののない精油ブレンドオイル、スクワランオイルなど)
↓
・できれば良質の水を再び
↓
・お気に入りクリーム
(アムリターラのクリーム、マルティナやアルジタルのクリーム、ヘパリン類似物質クリームなど)。
これだけ。
もっと億劫な時の具体的な提案その2は、
・天然石鹸
↓
・良質の水ぶっかけ
↓
・植物オイルもしくは精油ブレンドオイルを垂らしたクリームぬったくり
(クリームは上記及び、ブレンドオイルを垂らしてテクスチャーがちょうどよい賢いザーネ(エーザイ))。
こんなシンプルケアで、翌朝には活力が戻ります。
また、この積み重ねは、不要な物質による肌への余計な負担がないから、継続で肌自体が丈夫になり、ちょっとやそっとでは揺らがなくなり、強烈なお疲れ状態には見えることがなくなって気楽になります。
私も経験上、しっかり段階を踏んで複雑な(よく考えると意味のない複雑な)ケアをしていたから、シンプルが不安なのは分かります。
私は無理せずに、なんの決め事も作らずに、肌が欲するままに素直にしていたら、少しずつオーガニック方向、シンプル方向にスライドしていった感じです。
結果オーライ万歳なので、試してみて欲しいと思います。
肌が息をしているような心地好さを実感した、そして非常に丈夫になった、が何よりの収穫です。
気楽な感じで不自然を排除していってみましょう
植物オイル、及びスクワランオイル、あるいは馬タテガミオイルを勧めるのは、なんの作為もないのにヒトの肌に正しい最高の美容液だからです。
脂肪酸の組成によって、効果は様々ですが、だいたいはどれもヒトが必要とするものです。
サメスクワランや馬タテガミは植物ではないけど、生体なだけにヒトに強く馴染むというメリットがあります。
精油ブレンドのオイルを提案するのは、精油が持つありとあらゆる効能によるものです。
状態に応じて如何様にも可能性が広がります。
また、精油は、こねくり回して作為的にデリバリーするのではなく、あるがままの分子の小ささのみで浸透するので、合えば負担もありません。
これぞ自然の恩恵です。
(合わない場合は、最悪、アレルギーを起こすので注意。)
天然石鹸は、不必要を落としながら必要を護ります。
善玉常在菌も護るので、免疫力も高まります。
(タイムリーな話しでは、合成石鹸のようにウィルスの外殻だけというのではなく、天然石鹸はスパイクも外します。)
オイルをケン化し切らずに作った石鹸は特に、汚れを洗い流しながら肌にオイルを纏います。
また、コールドプロセス製法は、オイルの組成を壊しません。
良質のオイルであることが最大の条件。
(宣伝っぽくなると、ブログ自体の信憑性が薄れそうでイヤなんだけど、書きたいから書くと、)
だから私が作る石鹸にはなんの自主制約も作らず、とことん自分が使いたい、浄化と同時にケアする石鹸です。
そして。
ヒトは不自然なものより、自然なものほど、肌と融合します。
肌に優しいのではなく、力強い融合。
私は特にナチュラルオーガニックに傾倒した信者もどきではありません。
ただ、体感で、食べるものと肌に浸透させるものはナチュラルオーガニックの方が確実に受け入れやすく、免疫異常を起こさず、ヒトを疲れさせないと感じるのです。
今になってマイクロプラスティック問題がニュースになっていますが、ゆっくり蓄積しての代謝疾患の可能性ゆえ、即時の確たる証拠にはなりにくく、誰も慌ててはいないようです。
けど、ヒトは強いようで弱いです。
クエン酸回路の阻害による弱化、不必要な排泄すべきを排泄できる力にはいつか限界が来て、蓄積による免疫の低下、そして体力を失います。
神経質になる必要はないです。
美肌保持、そして健康保持のためには、ご家族共々、
「できたら」「気がついたら」程度でもいいから、ナチュラルオーガニックを実行してみて欲しいと思います。
成分表
シラカバ樹液、水、プロパンジオール、シア脂、パルミチン酸、グリセリン、ホホバ種子油、マカデミア種子油、ステアリン酸、エタノール、バオバブ種子油、ヒポファエラムノイデス果実油、クロヨナ種子油、ニガヨモギエキス、ドクダミエキス、マグワ葉エキス、カキ葉エキス、ビワ葉エキス、クロモジ葉/枝水、プロポリスエキス、ローマカミツレ花エキス、ローズマリーエキス、ヤマザクラ花エキス、チャ葉エキス、イチョウ葉エキス、クマザサ葉エキス、セイヨウサンザシ果実エキス、アロエベラ液汁、シロキクラゲ多糖体、セラミドNP、ヒアルロン酸Na、ミツロウ、グレープフルーツ種子エキス、レウコノストック/ダイコン根発酵液、レシチン、水酸化K、キサンタンガム、ニオイテンジクアオイ花油、アトラスシーダー樹皮油、ラベンダー油、ニュウコウジュ油、トコフェロール、ヒマワリ種子油