ーーーレチノールを使いたいーーー
レチノールを使いたくなったので、珍しく非常に「ベタな」、いや、「穏やかで使い勝手のよさそうな」商品を選んでみました。
これが想像よりハリの復活に効きました。
目次 / contents
レチノールは抗シワだけではない目元全方位最強成分だと思う
自分で口にするのは非常に感じが悪いのですが、私の目元にはほぼシワらしいシワはないので、この10年近くレチノールというシワに特化した成分を特に使う理由が見当たらないまま、久しぶりに使いました。
(10年前までは興味と予防にたまに使用。)
しかし、目元に問題がないわけではありません。
ハリの低下を強く感じます。
ハリが低下したら、睡眠不足で発現するクマにタルみが加わるから、絶望的。
未だ老眼鏡が不必要な1,5視力は変わらず快適だけど、眼精疲労は感じます。
冷静に考えると60だろ?仕方ないんじゃ?とは思うのだけど、いやいやいや、気持ち悪いわ。
自身が気持ち悪かったら周囲も不快だろうよ。
できるなら、これは避けたい。
最近はそんなこんなことを年に数回感じるので、このブログを始めた頃は「全方位アプローチ」という触れ込みに「これだ!」と惹かれてエピステームのアイパーフェクトショットαを使いましたが、私には感触がダメで継続せず。
結局、この長年のアイケアメインは自家製アイオイル(全顔適用併用だけど)を使って、ハリを保ってきた目元だけど(後記スレッド・アイケア史参照)、上記にて、久しぶりに目元最強成分レチノールを併用したくなりました。
私はレチノールの抗シワメカニズムの理屈からすると(下記参照)、レチノールこそが抗シワだけでなく、ひょっとして「全方位」に働きかけるのではないかと思ったのです。
ついでに首の劣化も気になるしな。
もう、真面目に鏡を見るとあっちもこっちも気になるわけで。
徐々にレチノール量を増やしていくシステムの「エンビロン」やドクターズ色濃い「リビジョン」なども考えたけど、そこまですがりたいほどではなかったから、とりあえず面倒なレチノイド反応も刺激もなさそうな(もともと鋼鉄肌だから)、つまり効果も使い勝手も無難だろうけど、
いや、穏やかで使いやすそうと言っておこう、エリクシールの「エリクシールシュペリエル エンリッチドリンクルクリーム」を使いはじめました。
10年ほど前にオレンジ色のチューブの「エリクシール シュペリエル レチノバイタル クリーム」を使ったことがあって、意外とハリに対する効果実感があったからです。
(当時、同美容液も使いましたが、リピートしたのはクリームだけです。)
それに、なんたって近辺のドラッグストアのどこでもテスターの上で手に入ります。
自粛ステイホーム期間だろうが解除されようが、結局アレや~コレや~とまるで暇なしスッ転び女には、食材や日用品と一緒に買えちゃうのは時間の節約に超魅力的。
すごいよ、1872年(明治5年)に調剤薬局として創業(東京銀座)した資生堂の販売網は。
エリクシール シュペリエル エンリッチ ド リンクルクリーム
純粋レチノール
エリクシールシュペリエルエンリッチドリンクルクリームのレチノールは、「純粋レチノール」です。
純粋レチノールは、かなり深いシワですら改善するとされています。
純粋レチノールは酸素に弱いため、開封後でも酸素の侵入を許さない特殊なチューブに入っています。
容器、大事。
ただでさえ充填の際などにもすでに壊れているんじゃないかと余計なことを思ったりするものの、使う度に酸素が入るような容器のレチノール化粧品は、ぶっ潰れているといっても過言ではないかも。
※レチノールは環境によって非常に変質しやすく、変質によって有毒物質を生成します。
その毒性は、皮膚刺激性だけでなく、催奇形性などの特殊毒性を懸念されていて、マウス実験によると細胞の癌化を誘発する変異原性が認められています。
が、レチノールの変性については、見た目では判断できません。
空気に触れまくるような容器に入っているものは選ばないに越したことはありません。
安価なレチノール配合化粧品も販売されていますが、レチノールの配合量が毒性すら発揮しないほどに微量であると思われます(注・配合量について調べたわけではありません)。※
表皮ヒアルロン酸の合成促進
そして説明を読んでみたら、レチノールのシワへの作用メカニズムは、表皮ヒアルロン酸の合成促進にあるそうです。
これはもう、全顔に使いたいと思ったりして。
その効果は、1日2回塗布の場合で6週間以内に現れるとされているし、首にも使いたく、プラス自身には肌刺激の懸念がないことから、最初からラージサイズの22ミリを買いました。
テクスチャー、香り、使用量
少しオレンジベージュがかったアイボリー色(Βカロチンによる天然着色)。
テクスチャーは油っぽく感じるクリーム。
塗るとテラテラします。
けど、決して油分ではないから、しばらくするとテラテラしたまま気持ちは悪くない程度に薄い薄いラップ膜みたいになります。
突っ張るような膜ではなく、「肌に寄り添いながら、そこに留まっている膜」です。
香りは普通に、ザ・化粧品なフローラル系。
使用はケアの最後とあります。
多分に刺激回避のためだとは思うけど、この「肌に寄り添いながら、そこに留まっている膜」は、それまでに使ったアイオイルなどのケア物も含めて留めてくれるから、一石二鳥気分で私も真面目に最後に使っています。
使用量は小さなパール粒くらいと書いています。
小さな、と言っても、昔々、私の掲示板で「デビ夫人の感覚と庶民の感覚は違うよね」、なんて話題もありました。
で、一応、「実物大」の図があるのですが、それは直径0.5ミリの丸。
確かによくある普通の真珠の直径よりは小さい。
けど、平に直径0.5ミリなのか、球体で0-5ミリなのかはよくわかりません。
真珠らしく真ん丸球体で取ったら、スルスル伸びるから目元だけに使うには多め。
伸びに伸びて全顔に散布状態ゆえ、できるだけタッピング塗りをしています。
まぁいいや、全顔ヒアルロン酸合成促進♪
しかも地味に代謝促進♪
結局、目元だけに使うのか、口元にも使うのか、首にも使うのか、それぞれで適当量使いましょう。
少な過ぎると効かなくて、多過ぎても無用の長物っぽいことには留意しましょう。
レチノールプロトコル?
レチノールは、効果を実感して以後の使用は、6週間まで効果の維持となるそうです。
そして残念なことに、使用を止めると、徐々に元の状態に戻っていく可逆性を有しているとのこと。
つまり「改善」はしない。
使ってナンボな成分とな。
まぁ、「メイク的スキンケア」のカテゴリーみたいです。
今回の私の場合、10日くらいで明らかなハリが出てきました。
※レチノールは紫外線で壊れるので、通常は夜のみ使用。ただ、使い始めからたまたま連日の土砂降り模様にて、ほぼ朝晩使用していたので早かったかもです。
それからも上昇気流です。
久しぶりにナチュラルオーガニックではない化粧品を使うと、あるある現象ではあります。
しかし、どこかで「維持」に入るでしょう。
6週間使ったら、一度、止めてみます。
止めて6週間経つとまた戻るらしいので( 。゚Д゚。)、それまでにまた使おうと思います。
まるで精油のプロトコルみたいだなぁ。
合えば効く
結論として、合えば効きます。
使うに当たって。
1・まず、弱くはない肌であることが前提です。
エリクシールシュピエルエンリッチドリンクルクリームのレチノール濃度は低いと思うので、通常は激しい刺激には繋がらないとは思いますが、皮膚代謝促進作用も持つため、場合によっては荒れます。
2・それと、久しぶりにベタな、というか、古典的ともいえるフツーの化粧品の成分表を見ましたが、化粧品というものに本気で必要なのか、疑問が残る成分がたくさんありました。
真剣に肌環境のみが気になる人にはお勧めしません。
私自身は、基本がナチュラル志向でも、美味しく食べたい、美容も生活も楽しくありたい
だからヤバいと分かっていてもイヤでたまらなくならない程度には柔軟に取り込んでいるスタンスです。
五感がイヤだ!と感じる場合は避けましょう。
レチノールについて
レチノールって?
レチノールは、ビタミンAアルコールまたはアクセロフトールとも呼ばれる脂溶性のビタミンAの一つです。
ビタミンAは他にレチナールやレチノイン酸も含まれます。
ビタミンAには、A1とA2があります。
・ビタミンA1=ビタミンAの生理的効果を有します。
レチノール、レチナール、レチノイン酸、もしくはこれらの3-デヒドロ体や関連物質、誘導体を含めてレチノイドと総称されます。
・ビタミンA2=デヒドロレチノール、デヒドロレチナール、デヒドロレチノイン酸の総称です。
が、一般的にはビタミンA1(レチノール)を狭義のビタミンAと呼ぶことが多くあります。
レチノールは分子量286.5の油溶性の有機化合物。
分子量500以下、しかも油溶性ときたら、「壊れずに肌に届いたら」入る入る、肌に親和、浸透しまくりな成分です。
純粋レチノールとは?
汎用されているレチノールは化粧品成分表示としてのレチノールで、2017年に医薬部外品のシワ改善有効成分として承認されました。
その場合は医薬部外品表示名(有効成分)として「レチノール」と記載されています。
一般的にはこれが「純粋レチノール」です。
化粧品に配合されているレチノールは主に3種類。
- レチノール=ピュアなレチノール
- レチノイン酸トコフェリル=ビタミンAとEのハイブリッド成分
- パルミチン酸レチノール=肌への刺激が少ないレチノール誘導体
※パルミチン酸レチノールは、ある程度濃度が高くないと効果を感じにくい成分です。
むろん、ビタミンCと同様、「ピュア(レチノール)」が最もダイレクトな効果を持つと思われます。
※ちなみに「純粋レチノール」「生レチノール」「ビュアレチノール」は、「誘導体ではないレチノール」と言いたいだけで、フツーに「レチノール」です。
レチノールの効果
大まかな効果は、
1・シワの改善=肌のヒアルロン酸、コラーゲンを産生促進
2・ターンオーバーの促進=古い角質を代謝してクスみを払拭
3・毛穴、タルみ改善=緩んだ毛穴やタルみをふっくら整えてハリを与える
簡単にいえば
「ハリ、クスみ、タルみ」
に効果的。
何より、先にも書きましたが、レチノールは肌に塗布することで、表皮角化細胞でヒアルロン酸の産生を促進します。
つまり、ヒアルロン酸を「与える」のではなく、「肌の中の水分量を増やすヒアルロン酸を産生する」。
そして「角層水分量を増加させる」。
研究によると、表皮より奥深くの「真皮」のシワの原因にも働きかけるそうです。
それは、「真皮の構造を再構築して肌を押し上げることでシワを改善する」という頼もしさ。
レチノールは「有効成分を与えて肌を蘇生する」のではなく、「作用を肌自身に行わさせる」です。
※海外での1%濃度における試験データでは、レチノールには表皮ヒアルロン酸合成促進の他に、真皮細胞外マトリックス構成成分であるコラーゲンの合成促進、及び紫外線によるコラーゲン分解酵素活性化の抑制作用が報告されています。
国内化粧品では、だいたいは0,01%程度しか配合されないと推測しています(全く分からないけど、かなり弱め)。
不安定なレチノール
レチノールは非常に不安定で、熱や光、及び酸素に対して非常に弱い物質です。
よって、トコフェロールなどの酸化防止剤の併用、容器の工夫、または様々なカプセル技術(リポゾーム)で内包などで安定性を高めて配合されます。
レチノールの刺激
ただし
レチノールは皮膚を効果的に刺激して活発にするだけに強力。
つまり、蘇生力も代謝力も強力なだけに、レチノールを使い始めると肌が赤くなったりカサカサしたりする人もいます、
分子量286.5、しかも油溶性のレチノール。
濃度は0.1%もあれば、肌に作用するそうです。
濃度0.3%以上になると、なんらかの問題が生じる人が増えるそう。
せっかく「自力で丈夫になる」はずのレチノールも、絶対ではないにしろ、使いすぎると肌を傷付けるだけになるようです。
肌の持ち応え力は人それぞれなので、場合によっては濃度が薄くても、強い乾燥を生じて皮がめくれたり、カブれたり、炎症を起こす場合があります。
その場合は直ちに使用を中止しましょう。
肌が敏感な方が使ってみる場合は、最初は1日置きに使って様子を見てみる、あるいはほんの少量ずつから試していきましょう。
紫外線で壊れるレチノール
また、紫外線のA波は、皮膚の上のレチノールを破壊するそうです。
つまり、日射しを浴びると壊れて効果がなくなるので、日中の使用は避けた方が無難。
夜だけの使用だからって、レチノールが働かないわけではないので、大丈夫。
レチノールを塗った肌は、レチノールの刺激に反応して自ら保湿するという仕事で手一杯になるらしく、紫外線からのガード力にまでは力が及ばないそう。
レチノールが活性を失うのは325〜334nmの光量子エネルギーを吸収した時だそうです。
どうしても日中に使いたい場合は、この波長をカット出来るであろうPA値の高い日焼け止めを使うことを意識しましょう。
体内では
レチノールはヒトを含む動物体内では合成されないので摂取が不可欠です。
人参などの緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンが体内に取り込まれる
↓
酵素的に分解されて生じる
↓
肝臓などで貯蔵され、血中のレチノール結合タンパク質と結合して放出される
↓
特定の細胞に輸送される
↓
必要に応じて、細胞内でさらにレチナール、レチノイン酸に代謝される
↓
視覚、聴覚、生殖などの機能保持、皮膚や粘膜などの上皮の維持などの生理作用を発揮する
簡略すると
レチノール(ビタミンAアルコール)
↓
レチナール(ビタミンAアルデヒド)
↓
レチノイン酸(ビタミンA酸:トレチノイン)
です。
酸化による変換を経て、生理活性として主に上皮組織の分化増殖の制御を担っています。
作用の大部分はレチノイン酸(ビタミンA酸(トレチノイン))です。
美容医療や海外化粧品に使われるレチノイン酸
レチノールよりダイレクトに効くレチノイン酸(トレチノイン)は、欧米では40年以上前からニキビ治療薬として認可され広く使用されています。
1997年にはシワなどの光障害皮膚の改善剤という新効能医薬品の第1号としてアメリカのFDA(Food and Drug Administration/食品医薬品局)に認可されています。
しかし、私たち日本人より表皮の厚い白人には問題が少いだけで、表皮の薄い日本人には不都合が多くあります。
日本での日本人による有用性試験に於いては、紫外線による表面的なシワの改善効果は認められるのみで、白人と比較して高確率で高い皮膚刺激性が生じたため、医薬品として未承認となっています。
私たちも強力ドクターズコスメ流行りの2000年代にはこぞって手に入れて使ってみたりしました。
強力ドクターズコスメは確かに突出した肌悩みへの結果は早かったけれども、乾燥や皮剥けを起こしやすく、結果的に肌を荒らしました。
表皮が薄くキメの細かな日本人には合わないのです。
的外れな未承認品もありますが、レチノイン酸は実際に未承認正解。
レチノールはレチノイン酸ほどではなくとも、シワに対しては確かに有用とされているので、より優れた結果を極めたくても、レチノール濃度を上げる程度にしましょう。
ビタミンCと併用する場合の注意
ビタミンCとビタミンA(レチノール)は、化粧品として適正なpH値があり、その違いから、併用する場合は、
ビタミンC→ビタミンA
の順で使いましょう。
ビタミンCそのものはpH値が低いほどに製品の安全性は高くなりますが、低すぎると肌刺激が強くなるので、だいたいpH4~5程度が適正とされています。
対して、レチノール(ビタミンA)の適正なpHは5.5~7程度だそうです。
※pH値7が中性、それ以下は酸性、それ以上はアルカリ性
※人間の肌のpH値は、平均5くらい
化粧水などは、
引き締め目的=pH4~5くらい(酸性)
柔軟目的=pH6~8くらい(弱アルカリ性)
です。
CとAを併用したらダメというのは都市伝説。
同時に配合されていることに問題があります。
ビタミンCとビタミンAは、引き締めと柔軟といった点で目的が違ってしまう部分があって、お互い相殺される可能性があるため、同時配合の商品はダメ子ちゃん。
ということで、効果のために
酸性(ビタミンC、引き締め)
↓
アルカリ性(ビタミンA、柔軟)
の順に使いましょう。
エリクシールシュペリエル エンリッチ ド リンクルクリームの成分表
- (有効成分)レチノール=上記
- (有効成分)酢酸DL-α-トコフェロール=ビタミンEと酢酸のエステル、化学構造的にdl-α-トコフェロールの6位の水酸基をアセチル化して得られる油溶性のビタミンE誘導体/過酸化脂質抑制による酸化防止剤
- 水溶性コラーゲン(F)=生体組織より抽出、精製して得られる繊維状タンパク質、分子量平均約30万のアテロコラーゲン/水分蒸散抑制、水分保持、保湿作用
- 濃グリセリン=吸湿性を有した多価アルコール、含量95%以上で粘性の高いグリセリン/保湿剤
- 精製水
- テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット=エステル油/エモリエント剤、分散剤
- 1,3-ブチレングリコール=アセトアルデヒドのアルドール縮合物を水素添加して得た多価アルコール/保湿作用、製品の抗菌防腐剤、植物エキスの抽出溶媒
- ジプロピレングリコール=多価アルコール/保湿作用、製品の抗菌防腐剤
- エタノール=疎水性のエチル基と親水性の水酸基:が結合した炭素数2の揮発性一価アルコール/製品の抗菌防腐作用、溶剤
- メドウフォーム油=リムナンテス科植物メドウフォームの種子から得られる植物油、組成はエイコセン酸約65%、エルカ酸約20%/エモリエント作用、感触改良作用
- ポリエチレングリコール1000=酸化エチレンを付加重合して得られる多価アルコール、水溶性高分子/乳化補助剤、分散剤、増粘剤
- メチルポリシロキサン=ジメチルポリシロキサン構造の末端をトリメチルシロキシ基で封鎖した直鎖状重合物、ストレートシリコーンと呼ばれる代表的シリコーン油/感触改良、皮膜形成、消泡剤
- アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80=高分子化合物/乳化補助剤、粘度調整剤
- ポリプロピレングリコール=多価アルコール/保湿作用、大腸菌(グラム陰性菌の一種)の抗菌、色素及び香料の溶剤
- ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油=酸化エチレン縮合型のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油に分類される非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)/乳化、リポソームの乳化安定、可溶化剤
- トリイソステアリン酸グリセリル=イソステアリン酸3つにグリセリンとエステル結合して得られるトリエステル酸、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)/乳化剤
- ベヘニルアルコール=菜種油を高圧水素還元して得られる炭素数22の一価アルコール(高級アルコール)/乳化補助剤、感触改良剤
- ヒドロキシエチルセルロース=セルロース(植物の細胞膜の主成分)に酸化エチレンを結合して水溶性をもたせた非イオン性(ノニオン))性多糖類(セルロース誘導体(セルロース系半合成高分子)/増粘剤、分散剤、懸濁安定化
- ポリビニルアルコール=ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる水溶性の合成樹脂(ポリビニル系ポリマー、合成高分子)/皮膜形成剤、増粘剤、乳化安定化、顔料分散剤
- ステアリルアルコール=パーム油を還元して得た炭素数18の高級アルコール(脂肪族アルコール)/乳化補助剤
- モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)=酸化エチレン縮合型のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルに分類される分子量522.7の非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)/乳化剤、可溶化剤
- ジブチルヒドロキシトルエン=パラクレゾール(フェノール剤)をイソブチレン(炭化水素)でアルキル化することによって生成される油溶性(脂溶性)の芳香族化合物/酸化防止剤
- エデト酸三ナトリウム=ジアミン誘導体/製品自体のキレート作用
- ピロ亜硫酸ナトリウム=還元性を有す無機化合物(別名・二亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム)/酸化防止剤
- アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム=ヒアルロン酸Naをアセチル化処理したヒアルロン酸誘導体/角質層柔軟化、保湿作用
- 酵母エキス(3)=糖を養分にしてアルコールなどを生み出す微生物/保湿作用
- 無水エタノール=疎水性のエチル基と親水性のヒドロキシ基が結合した炭素数2の揮発性一価アルコール、低級アルコール/抗菌防腐、香料着色剤などの溶剤、植物エキス抽出溶媒
- マリンエラスチン=魚皮から抽出したエラスチン/肌の弾力やハリの維持作用
- クララエキス(1)=マメ科植物クララの根から水、エタノール、BG、もしくはこれらの混合液で抽出して得たエキス/抗菌作用、抗炎症作用、色素沈着抑制作用
- カノコソウエキス=セイヨウカノコソウの根茎及び根のエキス/アンカリングフィブリル(VII型コラーゲンから成る、吊り型コラーゲン)の再生
- フェノキシエタノール=芳香族アルコール/抗菌防腐剤
- 香料
- β-カロチン=炭化水素系カロテノイドの一種/天然色素
エリクシール シュペリエル レチノバイタル クリームの成分表
10年少し前に使っていた2009年9月発売の「エリクシール シュペリエル レチノバイタル クリーム」の成分を好奇心から書き出してみます。
ツラッと見たところ、エリクシールシュペリエルエンリッチドリンクルクリームの方がエキス類が無い状態としても、大差は感じません。
クオリティや容器、感触について進化したことにしておきます。
- (有効成分)レチノール
- (有効成分)酢酸DL-α-トコフェロール
- 水溶性コラーゲン(F)
- アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム
- クララエキス(1)
- 精製水
- テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット
- 1,3-ブチレングリコール
- 濃グリセリン
- ジプロピレングリコール
- エタノール
- メドウフォーム油
- ポリエチレングリコール1000
- メチルポリシロキサン
- アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80
- ポリプロピレングリコール
- ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
- トリイソステアリン酸グリセリル
- ベヘニルアルコール
- ヒドロキシエチルセルロース
- ポリビニルアルコール
- ステアリルアルコール
- ジブチルヒドロキシトルエン
- エデト酸三ナトリウム
- モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)
- ピロ亜硫酸ナトリウム
- 酵母エキス(3)
- マリンエラスチン
- フェノキシエタノール
- 香料
- β-カロチン
クレ・ド・ポー ボーテ セラムリッサーリッズS の成分表
ついでに、2019年7月デビューの「クレ・ド・ポー ボーテ セラムリッサーリッズS」の成分表を見てみました。
(クレ・ド・ポーボーテは「資生堂」ではなく「資生堂インターナショナル」ではあります。)
ベースはエリクシールシュペリエルエンリッチドリンクルクリームとほぼ似通っていますが、最高峰だけにこちらには
- プラチナムゴールドの繭から抽出したプラチナムゴールデンシルク
- 国産真珠由来のエッセンス
- 感触をよくするテアニン
- リビジュア
- 様々な植物エキス
などが加えられています。
「レチノールに特化したアイテム」より更なる効能(使ってみていないので効果実感については分かりませんが)を求める人は、こちらを求めてみましょう。
- (有効成分)レチノール
- (有効成分)酢酸DL-α-トコフェロール
- (有効成分)グリチルリチン酸ジカリウム
- 加水分解シルク液
- 加水分解コンキオリン液
- L-テアニン
- 精製水
- テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット
- ジプロピレングリコール
- 濃グリセリン
- 1,3-ブチレングリコール
- 安息香酸デナトニウム変性アルコール
- メドウフォーム油
- ポリエチレングリコール1000
- デカメチルテトラシロキサン
- メチルポリシロキサン
- ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル
- アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80
- トレハロース
- ポリプロピレングリコール
- 重質流動イソパラフィン
- ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
- ヒドロキシエチルセルロース
- ベヘニルアルコール
- ポリビニルアルコール
- エタノール
- マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル
- ステアリルアルコール
- モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)
- ジブチルヒドロキシトルエン
- エデト酸三ナトリウム
- クエン酸
- L-オキシプロリン
- 2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液
- アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム
- ピロ亜硫酸ナトリウム
- セイヨウハッカエキス
- ニンジンエキス
- ノバラエキス
- ヤグルマギクエキス
- オリーブ葉エキス
- ワレモコウエキス
- セイヨウサンザシエキス
- ブナエキス
- テンチャエキス
- ヒオウギ抽出液
- ヒアルロン酸ナトリウム(2)
- イノシット
- トルメンチラエキス
- オトギリソウエキス
- オノニスエキス
- アセンヤクエキス
- ジンギベルプルプレウム根エキス
- ヨクイニンエキス
- サイコエキスBS
- フェノキシエタノール
- 香料
- β-カロチン
myアイケア史
個人的なアイケアのお話です。
興味を持たれましたらご一読ください。
1978年。まだ18才の頃。
シワシワのおばさんに言われたの。
「あなた、今は可愛らしい目をしているけど、早くからシワシワになる種類の目よね。」
えっ!
シワシワにシワシワになると言われて、そのシワシワを眺めながらゾクッとした私は、18才なのに、他の基礎ケアもしていないのに、当時、梅田の阪急三番街にあった輸入セレクトショップみたいな雑貨屋さん(多分、リチャード)でたまたま「アイクリーム」を見つけて思わず買いました。
そのアイクリームはエスティローダーのもので、金色の箱に入った金色のジャーだったから、多分にリニュートリィブのライン。
まだ学生だった私にとって、全くスキンケアに興味がなかっただけに目を見張るような価格だったにも関わらず、アイクリームなるものの存在を初めて目にしたのと、目を見張る価格だったからこそ、「早期シワシワ」から回避できる気がして即断即決で買いました。
これが私のアイケアの始まりです。
早いよね(^o^;)
エスティローダーというブランドは、特にデパートなどではなくても当時の神戸三宮には外資ものを扱うショップがたくさんあったから、当たり前のようにアイシャドーや口紅は持っていました。
意外とダサいケースだったのよ。
けど、スキンケアに興味がないから「アイクリーム」というものがあることを初めて知った私は歓喜したのです。
そのアイクリームは何度かリピートした記憶はありますが、効いたかどうかは全く記憶にありません。
まだ弾力もハリもある18才の私には無用の長物であったことは確かです。
ただ、まだ18才にして「早期シワシワ宣告」を受けただけに、以来、アイケアを意識、重視していたことも確かで、何かスキンケア品を買う時は、必ずアイケア専用品も求めました。
けっこうリピートして使ったのは「コスメデコルテAQミリオリティアイクリーム」。
記憶が正しければメタクリロイル基による被膜感のあるクリームで、好きではなかったのにAQミリオリティの威光によるプラセボ効果はあったと思います。
記憶に強いほどに最もたくさんリピートしたのは「ズィービガッティ」の「リストレーションアイリターン」です。
これは私には、ハリの蘇生と目元の引き締めに非常に効果実感が高かったのです。
高価だけど他を外してでも使いたい中毒だっのか、多分に3年以上継続しました。
今にして考えると、40代って一番、老化を恐れし年代だったんです。
30代までは放っていてもなんともなかった状態が基盤から崩れていく感覚、まだまだ先が長いからどれだけ老化するのか分からない恐れみたいなものに抗いたい年代なのだと思います。
(50代になったら、なんだコンナモンカと落ち着きます。)
ズィービガッティは、なんの拍子で止めたのかは覚えていません。
止めたからといって、なんでもなかったことにはガッカリな衝撃を受けはしました。
「なんでもないafter」にガッカリして以来はアイケアというアイテムにはこだわらなくなり、ひょっとしてフツーのクリームでも問題はないのでは?に至ります。
アイケア専用は、目元の角質層の薄さ、それによるデリケートさを踏まえて作られたもののようですが、私にはあまり意味がなかったと思われます。
むしろ、デリケートゾーン専用なだけに刺激。つまりハイリターンも控えているようにも思えて、「肌が過敏になっている」友人には全顔にアイクリームを勧めたこともあります。
その後、精油を扱うようになると、マカダミアナッツオイルやローズヒップオイルに抗シワや抗老化作用を持つ精油を適当に加えて自家製アイオイルを楽しむようになりました。
40代の時はアイクリームと併用、50代になるとアイクリーム排除。
自家製アイオイル(全顔適用)を使って20年近くになると思われますが、肌の構造と肌に必要なものの定義からすると非常に理に叶っているだけに、最も目元が老けるはずの年代にはジャストだったようで、18才の時に脅かされたシワシワにはならず、自身では笑うと出る笑いジワが深くなったとは思うものの、周囲には驚かれるほどにジワ無しを保っています。
けど、18才の時に脅かされなかったら、美容より他に強い興味の対象が多かった私は無頓着なままで、今頃シワシワだったかも知れず、今は脅しおばさんに感謝しています。
「止めてもなんでもなかった」とは感じはしたけれど、実際はエスティローダーもAQミリオリティもズィービガッティも私の目元には養分になったかも知れないし、何より「アイケア意識」を持たせてくれたことに感謝です。
自活力の減少の懸念から、若い時期から養分過多なクリームを使うことを反対視する意見もあると思いますが、実際には養分が高いというより価格が高いだけだったイメージもあり((笑)と書きたいけど笑えない事実)、若い時期は余計な成分の排泄力も高いので、それはたいした問題ではなく、大事なのは「目元ケア意識」を持てたことだと感じます。
私の(たまたまの)正解として、加齢で代謝力が落ちる頃合いから、ナチュラルオイルとナチュラル精油のみな使用へとスライドし、余計な成分を使っていないという経緯はあったと思います。
ただし、本気で巻き返しアイケアを望むなら、「抗シワ(ハリ復活)にはレチノール」「抗クボみ(フックラ復活)にはペプチド」を併用すべしという神話のような持論は持っています。
実際、今回は「レチノール」に正解を見ました。
それが改善ではなく、一時的「メイク的スキンケア」だとしても、経験上、放置の一途を辿るよりも一歩進んだら二歩を取り戻すことに有効だと感じます。
今後はどのように不要を排除しながら、それらの有効成分を利用していくかを探究したいと思っています。
何故なら年齢なりでありたいと思うし、若作りは気持ち悪いけど、清々しさを孕んだ若々しさは自分も他人も心地がいいから。
- ※余談
シワは、表情や乾燥の蓄積もありますが、元来持つ骨格の影響が強いと聞いたことがあります。
クマしかりだそう。
そう言った友人は
「彫りの深い白人は、赤ちゃんですらシワとクマがある。」
とも言いましたが、可愛いベビーフェイスに惑わされつつも、よくよく見るとそれは確かで、驚きつつも妙に納得しました。
私は決して彫りの深い骨格ではないので(欧米人と並んで鏡に映ると昔のアイスクリームの木ヘラ如し)、18才の時に受けた早期シワシワ宣告は、見当外れだった可能性はあります。