人は夏の過ごし方を間違えると老けると思う
暑い日が続きます。
ピーカン太陽ギラギラとドンヨリ蒸し蒸し、どっちが好き?
とかって、なんちゅう選択やねん、って、
どっちも嫌いですよね~。
いずれにせよ。今さらフと思いました。
「人は夏に老ける」。
詳しく言うなら「夏の過ごし方を間違えると老化が加速する」です。
(一応。以下、あくまでも私がそう思うだけである上での「言い切り調」です。)
近年はやたらな弱冷ゾーンが多くて空調乾燥は感じなくなりましたが、どのみち夏は絶え間なく「自覚なき乾燥」に晒されています。
夏の外敵といえば、まず、強い紫外線。
これが肌に猛烈に悪いのは、もう周知のことなので、説明は省きます。
私がもう一つヤバいと思うのは汗などによる干上がりっぷり。
これ、イメージが湧きにくいかもですが、いわゆる「塩害」による肌の乾きです。
たまに黒いシャツに白い粉が吹き出ている姿を見たことがあると思いますが、「えっ?汗にあんなにナトリウムが?」と驚くくらいの。
肌表面はもはや塩漬け。
誰しもが、いつもではなくても場合によっては全身汗だくになりますが、放置も問題、しかし気持ち悪くて水スプレーで塩を流すと、揮発する時に乾きます。
しかも、次から次からまた汗が出るし、何やらベタつくしで、乾いていく自覚がないのです。
そして帰宅もしくは寄った先で冷たいクーラーに当たったら、気持ちよくてベタつきもすっかり忘れたりしますが、ここでも肌はシンシンと乾いていきます。干物をハダカで冷蔵庫に入れたようなもの。
加えて、ひたすらアッサリしたケアを選択することで、もはやカラカラに。
干物だってラップしてジップロックに入れて保護してから冷蔵庫に入れるのに、干上がった人間はハダカで大丈夫ですか?って話しです。
また、体力や天然保湿因子の源である体内も、アッサリお素麺やら冷麺ばかりを食べていたら身体にスタミナを与えられず、パワーが落ちます。
暑いからこそ、パワーが付くものをガッツリ食べて体内も満たしたいところ。
塩害、干物化、保湿保護しない、ガッツリ食べない、
しかも自覚無し。
これは強烈に干上がっている肌への入り口。
秋になって肌の調子が狂い出し、冬にはカサカサになる理由の一つです。
一昨年の冬より昨年の冬よりどんどん劣化していくのは、加齢だけが原因ではありません。
毎冬は毎夏の過ごし方の反映でもあり、老化を遅らせることもできれば、逆に劇的に加速させてしまっている場合もあります。
正直、そんなことばかりにかまってはいないし、趣味でもない限り面倒なことはして居られないので、できるだけシンプルにできるだけ楽に手を入れましょう。
肌というものは、健康だと全く気にならず、調子が悪いと気になるものです。
肌のことなんか気にしなくても当たり前に快適に過ごせるようにしましょう。
対処として、夏でも落とし過ぎないストレスフリーな洗浄を選びます。
強い合成界面活性剤は潤いを奪い過ぎます。
落としたいのはエンジンオイルではなく、ヒトの不要な皮脂と汚れだけです。
爽やかになりたい時は、キメ細かな塩か黒砂糖とハチミツのスクラブで優しくサクッとピールを。
それから潤いを与えましょう。
暑苦しく重たいクリームが必要とは思いませんが、例えば(あくまでも例えば)植物オイルを駆使して保湿保護しましょう。
不飽和脂肪酸を豊富に抱えた綺麗な油は肌にスッと親和してベタベタしません。
日中にオイルを使うと日焼けするとかいう論もありますが、日焼け止めの前に使うオイルは日焼け止めの衝撃を緩和してくれるし、パウダーを乗せたら問題はないと感じます。
この時期であれば、マカダミアナッツオイルやアルガンオイルが軽い感触です(もちろんこれらの脂肪酸組成は冬にも有効です。)。
そして睡眠前になってからでもかまわないのて、ジェルや軽いクリームで閉じ込めるとバッチリ。
特に植物オイルだけが良いわけではないと思うけど、いくつもの高級化粧品を玄界灘にした私にとっては、植物オイルは不要な添加物なく、抗乾燥抗酸化抗シワに長けた100%有効なアイテムです。
精油のブレンドにより、用途に合わせることもでき、何倍もパワフルになります。
何より、あれやこれやと、いかにもそれらに特化した謳いのアイテムを重ねなくても、目のクマや乾燥によるクスミ、年齢以上のシワに悩むこともなくなる「これさえあれば」のシンプルさ、パワフルさ、安心感。
様々に盛っていた頃の私は「植物オイルや精油だけじゃ、美容有効成分の配合がないし、ホントに大丈夫なん?」と不安でした。
しかし、本当に効果があるのです。
たまに他の保湿剤や美容成分も使う時もあるけど、基本を植物オイル(精油ブレンドオイル)というアイテムで押さえていれば、結果的に寝不足ですら寝起きはいつもスッキリ顔になっていったのです。
また、夏の敵は肌表面にどんどん湧いてくると感じる余計な皮脂。
強い洗浄剤や何やら薬品、もしくは物理的処理で皮脂を必死で取ると、肌は内部で「あれ?脂が足りないのね?」と、補充しようとして更に脂が湧きます。
肌表面の脂は大切なバリアーでもあり、不足するとあらゆる危害に晒されるので、親切にも補充する働きをしてくれるからです。
まずは油分不足センサーを稼働させないこと。
やはり上筆な植物オイルが役立ちます。
脂に油を塗るなんて!は間違い。
例えば「余計な脂は綺麗な油で溶かし捨て、更に綺麗な油で養分補給と保護をする」イメージで、逆に与えてみてください。
油分バランスも整っていきます。
植物オイルは、年齢を重ねると想像より硬化、劣化していく肘、膝、カカト、頭皮も滑らかに柔らかく保ってくれる魔法使いです。
一見、美しく装っても、肘、膝、カカト、もしくは足のフシとか、手の甲側の小指の付け根とかが硬く黒ずんでいるだけで台無しだと感じるのです。
こうして、全面的に乾かさないで水分油分のバランスが取れた健全な肌のまま秋を迎えると、揺らぎを忘れたまま冬が来ても、ずっと頑丈であることに気付きます。
夏に老けさせないことは、丈夫な肌、健やかな肌、清潔な肌への近道です。
美容的には抗老化とか抗シワと言うべきかも知れませんが、その源はまずは「丈夫さ」であり、年を重ねれば重ねるほどにケバケバしさを盛っただけの華やぎではなく「清潔」であることが最たる美しさだと思います。
ここでは植物オイルケアの良さを書きましたが、
「汗やベタつきに誤魔化されて乾きに気付かず、保湿保護を怠ると猛烈に老けますぜ」と書きたかったわけで。
個々それぞれ、暑くても自身に合うケアを忘れませんように。