免疫って?/ワクチンを知ろう

ーーー大切な免疫システムを知ろう、ワクチンを知ろうーーー

ずいぶん間が空きまして(。-人-。)
で、いきなりですが、相変わらずのコロナ禍につき、感染にも抵抗する力を持つ身体の砦である免疫、そしてワクチンについて少し書いていきたいと思います。

免疫力には明らかに個人差がある点から、免疫の仕組みや免疫を落としてしまう理由、免疫を高める工夫に興味を持っています。
ワクチンについては、ナチュラル免疫との関係性及び、現在主流の「不活化ワクチン」と、新型コロナウイルスへの「新技術ワクチン」について知りたいと思いました。

私事ですが。
間が空いてしまったのは、これを書きながらも、お仕事、お部屋の模様替えや整理、石鹸作りや発送、たまにリフレッシュなどなどなどなどで一日一日が非常に短く感じられ、気がつけば梅雨も明け、また酷暑がやってきて、なんと来週はもうお盆とは(-_-;)
にしても暑いですね(;・ε・ )
私の真夏のスキンケアは
「ヘーラールーノ→自作ブレンドオイル→ヘーラールーノ→ヒルマイルド部分塗り」
というシンプルさに徹しております。

免疫もワクチンも、正直、私は専門的なことは分かりません。
また、かえって分かり辛くなる内容は はしょっており、下記、ごく一般的な内容になります。
(詳しいことは専門家のホームページをご覧ください。)

免疫システムは複雑なので鬱陶しく長くなりました。
是非、興味のある項目をチョイスしてください。

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2種類の免疫=防御免疫と全身免疫、侵入関門3箇所

免疫とは、
・侵入した細菌やウイルスなどの異物から身体を護る、

・体内の老廃物やがんなどの異常な細胞、死んだ細胞などを処分する、

・傷ついた細胞があれば修復する

など、身体の異常に気づいて正常な状態に戻す、身体全体を護るシステムのことです。

免疫は重層構造になっていて、体内に細胞やウイルスが侵入するまでには、かなりの防御関門があります

ザッというと、鼻や口内の常在菌、鼻水、咳、痰、くしゃみ、ムチンなどの免疫物質を含む粘液、そして鼻毛にすらその機能があり、発熱や下痢も細菌やウイルスを排出するものであり、免疫細胞より強く病などを防いでくれる免疫機構です。

免疫細胞という言葉がありますが、免疫細胞は免疫の中のごく一部でしかなく、実際に異物に抗ったり病を防いでくれているのは、そのほとんどが免疫細胞以外の細胞だそうです。

最初の防御関門=皮膚=人体のバリア袋

細菌や病原体、異物、ウイルスなどにとって、まず最初の関門は、物理的障壁ともいえる皮膚です。

私たちの一番外側、身体を包み込む「皮膚」という防御機構は驚くほどに実に強く、ほとんどの細菌等は皮膚で防御できます。
この皮膚自体は、毛穴からの汗や皮脂などの分泌物、あるいは抗微生物ペプチド分泌物によって護られています。

昔々、旧ホームページに「皮膚は人体最大の臓器」と書いたことがありますが、これがその理由です。
スキンケアを語る時に、「表皮が健康であればバリア機能が高くなる」と書いたこの「バリア機能」は、美容のバリア機能というより前に身体そのものを護る砦なのです。

教訓その1=皮膚は常に油分水分のバランスが取れた健康で滑らかなバリア膜であるぺし

第二の防御関門=粘膜=主戦場

そして皮膚の次にある防御免疫は「粘膜免疫」です。
これは「バリア」の主戦場

粘膜は、唾液や口腔内細菌、呼吸器粘膜、せん毛、涙、胃液、腸管粘膜、腸内細菌などなどに有し。これら粘膜の総面積は、なんと、細かなヒダなども伸ばすと皮膚の総面積の200倍、約1千平方メートル弱ほどにもなるそうです。

異物が体内に入った時に排除するように働く「抗体」の機能を持つタンパク質を「免疫グロブリン」といい、5種類ありますが、その中の一つの「IgA」は、体内では2番目に多い免疫グロブリンです。
粘膜の表面で外敵の侵入を防ごうと働く主要な免疫物質で、その抗体は侵入してきた外敵にくっついて無効化するように働くタンパク質でできており、病原菌やウイルスの侵入を防御するという重要な役割を担っています。

細菌やウイルスが鼻や口などに存在する粘膜を突破して侵入すると、気管支や肺、小腸などで増殖します。
しかしまだまだ防御免疫は戦います。
粘膜免疫の中での勇者は腸管免疫という説があります。

腸にある1000種類に及ぶ微生物、1000兆個もあるといわれている腸内細菌には、3種類の菌「善玉菌、悪玉菌、日和見菌」がありますが、これらのバランスにより、免疫が強い弱いの個人差があるともいわれています。

腸管には身体全体の60%以上のIgAが存在し、粘膜の表面で病原体やウイルスと結合して毒素を中和し、体内への侵入を防いでいます。

このIgAを作るB細胞はもちろん腸管だけでなく、口や鼻など身体全体の粘膜を移動してIgAを作り出すため、全身で異物の侵入阻止に貢献しています。

IgAには基準値があります(110〜410mg/dL)。
基準値範囲外の場合には、さまざまな疾患が考えられます。
唾液中のIgA、そして感染から体を守っている防御免疫のIgA抗体も、加齢ととも減っていくそうです。

そして。
免疫細胞自体は最後の最後の砦であるだけに実際は防いでくれる病原菌の数が少ない点、最後の砦ゆえにあまり働かせたくない点で、働きとしては免疫機能のほんの一部です。
つまり細菌やウイルスを通さないための主戦場に当たる粘膜が最も重要だといわれています。

全体の粘液が正常かどうかは表面では分かりにくいのですが、「免疫が落ちた感」で最も分かりやすいのは唾液の量だと私は思います。
通常、唾液は口内にたっぷりありますが、唾液が減って口内がカサカサと乾いたら危険です。
これは多分、本当です。

私の体験では、数年前のある日、フと気付いたには不思議と口内がカラカラになっていて、それは喉の渇きとは違う感覚で実に不快でした。
喉じゃない、口内が乾いているのです。
普通に冷たいお茶を飲んだだけでは口内のカラカラは全く治まらず、なんだろう?ん?フワッとする、あ、気分が悪い、音が遠退く気がする、と感じた時、初めて本格的に体調が悪いと判断しました。
何年も前にいつも口内が渇いて唾液がないと言っていた知人が、その後、癌を発症したことを思い出しながら、「唾液が少なすぎる口内」は免疫低下の合図であることをつくづく感じました。

以来、体力より精神力で乗りきってしまい勝ちな私は、もしかして疲れている?なんとなくダルい?と感じた時には口内状態を免疫力の指標にしています。

※しつこく繰り返しますが、防御免疫の力が強ければ感染のリスクそのものが低くなります
ウイルスに感染してから攻撃免疫が対処するよりも、防御免疫を増やし、まずは感染しないこと。
防御免疫が侵入を許さなければ、発症も重症化もありません。※

教訓その2=口内が乾いたら危険だと思う

次は攻撃免疫について。

第三の攻撃関門=攻撃免疫=全身免疫

細菌やウイルスに防御免疫が敗北して血液や体内に侵入して来ても、次は「全身免疫」が戦ってくれます
全身免疫は攻撃免疫でもあります。

自然免疫と獲得免疫

全身免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」があります。
自然免疫は生まれ持って身体に備わる仕組みで、獲得免疫は異物に応じた攻撃法を記憶する後天的仕組みです。
どちらも免疫細胞が細菌やウイルスを捕らえて破壊、もしくは排除します。
(免疫細胞は、古くなった自己細胞や癌化した癌細胞も攻撃します。)

免疫細胞は、造血幹細胞が成長した細胞です。
造血幹細胞は赤血球や白血球などの血球を作る元になる細胞で、骨髄(胎児は肝臓)に存在しています。

発熱は戦いの証

その分かりやすい仕組みは、「発熱」です。
熱に弱い細菌やウイルスを発熱によって体温を上げて血液の温度を上げ、細胞中で増えにくくします。
この隙に、食細胞である好中球や樹状細胞、マクロファージが取り込んで食べてくれます。

ここでも大切な腸管

腸管の主な働きは消化吸収ではありますが、先に書いたように見事な粘膜で防御してくれます。
多くの細菌やウイルスは口から入り腸を通って体内に侵入するため、身体を守る器官としてもとても重要です。

そのため、腸管の壁には異物が侵入した時に異物の排除を指令する役割があるリンパ組織「パイエル板」が存在しています。
パイエル板の外側にはM細胞があり、異物を発見するとその情報がマクロファージや樹状細胞、ヘルパーT細胞やB細胞に伝わり、B細胞がIgAなどの抗体を作り出し、異物を撃退するのです。

獲得免疫

ウイルスは細菌より微小なため、好中球やマクロファージの得意分野ではありません。
ここで獲得免疫が登場します。
獲得免疫は、一度侵入した病原菌の情報を記憶して、再度侵入して来たときにサッサと対処できるように学習する仕組みで、抗体を作ってくれます。

仕組みは、ヘルパーT細胞と呼ばれる免疫細胞が攻撃の作戦を立て、キラー細胞に指示を送り、ウイルスに感染した細胞を破壊(抗原を攻撃)しようとします。
その過程は「メモリーB細胞(記憶していた抗原の再刺激を受けると短期間で抗体産生細胞へと分化して多量の抗体を作ります)」という細胞内に記憶されます。
正常な状態の場合は、体内に侵入した細菌やウイルスは一部のB細菌が形質細菌に変化して、この形質細菌が抗体を作ってウイルスを排除してくれます。

他の免疫細胞のほとんどが骨髄で作られますが、ヘルパーT細胞は、骨髄で元となる前駆細胞が作られてから胸腺に移動した後、増殖、成熟してヘルパーT細胞へと変化します。

健康な砦を築こう

免疫システムは非常に複雑なため、中途半端な説明になりましたが(ごめんなさい)、これらの連携と協力をつきつめると、不要な臓器、粘膜はないということなのです。
どなた様も、これらの「自らの砦」のパワーを低下させないこと、強くすることで、様々な細菌やウイルスに負けず、元気に過ごしていくことを願います。

免疫抵抗力が低下する原因からの回避

いちがいにはいえないと思うけど加齢

免疫力は20歳前後をピークに下がり続け、感染症に罹患しやすくなるそうです。
加齢は仕方のない自然の摂理ではあり、避けようはないのですが、体内環境の重ね方で免疫力に差が出るとは思うのです。

何故なら、今の若い人たちは親世代から(有害)化学食品の摂取が多く、母体からそっくり引き継ぎ(母体は出産で有害化学物質が胎児に依存してかなり出ていくそうです)、産まれ落ちた時点から免疫抵抗力が低い上に更に化学食品を摂取する機会が多く、もはや老人よりひ弱な若者が増えていると感じるのです。
むしろ、自然な食品だった(しかなかった)老人世代は化学食品が出てからも、わざわざ気を使ってではなく人工的な味を敏感に嫌うため、相変わらず「できるだけ自然な食品」を好むので、クリーンな身体を持つ、つまり免疫抵抗力が強い場合が多いのではないかと思われるのです。

※もちろん、若者、老人といっても、育つ環境やライフワーク、意識、嗜好によって差異はあり、簡単には括れません。
また、化学食品に対して神経質になり過ぎると生きにくい現状ゆえ、化学食品全体を責めているわけではありません。

1960年生まれの私は多分に化学食品と共に産まれた世代です。
(合成界面活性剤が一般に出回って洗濯や油汚れ落としが楽になったのもこの頃です。)
私が幼い頃は、たいていの家庭の食卓に「グルタミン酸ナトリウムのアレ」とか「グルタミン酸ナトリウムが配合された塩」が置かれ、冷蔵庫には「バターより塗りやす~い」といってショートニングのマーガリンが入っていて、いわゆる「即席何々」が流行しました。
とにかく、「簡単便利」に人々は小躍りした時代なのです。

子供だった私にはよく分かっていませんでしたが、私の母はこれらを嫌っていました。
母が一体、どこで何を知ったのかは亡くなった今では分かりません。
いわゆる「日持ちするパン」にも疑念を持っていたようで、私はしょっちゅう「今日のうちに食べたらフワフワ美味しいけど明日になったら魔術のように不味くなる焼き立てパン」を買いに行かされていました。
私が中学生になった頃には
「東京の大学に行って一人暮らししていた○さんちの息子さん、インスタントラーメンばっかり食べてて体を壊して帰って来ちゃったよ。」
なんてな話しも飛び交い、これは「ばっかり」の偏りのせいもあると思われ、私は一概にはなんとも言えません。

以後、若かった私は化学食品について無知でしたが、できるだけ自然食を与えてくれた母のおかげで結果的に化学食品全体を単純に不味いと感じ、「なんとなく嫌い」なため、全く無理なく避けます。
といってもたいして神経質ではないし、好きなだけ食べるし、避けたせいかどうかの立証はできませんが、現在まで健康なままです。
息子が産まれても、親が不味いと感じる既成の離乳食を使うことなく、食事もお弁当も手作りしたためか、息子は結果的に丈夫な人間になり、独立して私が作る食事から遠ざかった3年目から発熱が増えたため、自らの意志で食事について考え出し、ミトコンドリア、生命維持力、クエン酸回路を学び、今では私より神経質に化学食品を避ける人間になり(やたら小うるさい(;・ε・ ))、免疫力が高い丈夫な身体で居ます。

※何もかもを決して化学食品のせいにはしませんし、悪影響までには相当の摂取量であることも分かります。
良い悪いは個々の感性です。※

ということで、加齢もあるにしろ、健康であること、丈夫であること、免疫力を高めることは、ある程度は自ら取得できると感じるのです

しかし、もちろん一応は「年齢とともに免疫力は下がる」とされています。
体力が落ちているときに肺炎レンサ球菌に感染して肺炎にかかったり、インフルエンザが重症化するなどしやすいそうなので、勝手な判断で自己免疫を過信せず、素直な受け止めも必要です。

ストレス

多少のストレッサーは意欲やよい意味での興奮にも繋がるので必要でもありますが、ストレスが強過ぎると防御免疫のIgA抗体が減少するそうです。
しかしながら受けない生活なんて、よほどでないと有り得ません。
仕事でもプライベートでもストレスは転がっています。

また、ストレスと一口でいっても、受容できる量や質は人それぞれなので難しいところですが、「なんでしんどいのかな」とか、「やたら疲れやすい」と感じた時は、明らかにストレス過多の場合があり、免疫抵抗力が落ちているので少し解放してあげましょう。

常に自身に神経を配る人はうまくコントロールできる可能性がありますが、「いやいや、甘えだ」「気のせいだ」とする性分の人は気をつけた方がいいように思います。
「いっぱいいっぱいだ」と感じた時は、すぐにでも対処すべきです。
常に自身の優先順位を頭に置き、例えばオーバーワークの場合、「何故働くのか」を考え、例えば「責任感」「重圧」によるものがあるにせよ、その根底に「家族を護るため」があるとしたらば、自身が倒れて喜ぶ家族は居ないし、家族は自身の笑顔を望んでいるはずだから、一つの括りに囚われずに思考を広げましょう。
自分を大切にしてくれる人、必要とする人を自分も大切と思うなら、無理による崩壊は本末転倒なのです。

むろん、旅行やスポーツなどをしたからといって、気晴らしにはなれど現実が変わるわけではありません。
ただ、気晴らしという余裕の中で現実を変える勇気とパワーを養うにはよいと思うのです。
気晴らしは旅行など大層でなくても、無心に走ることでも癒えていく場合もあれば、大切な家族との散歩で小さな幸せが見つかることにより、心は解放されていくと感じます。

睡眠不足

睡眠不足も免疫力を低下させます。睡眠時間が短ければ短いほど、ウイルスに感染して発症しやすくなります。
また、睡眠時間だけではなく、眠りの深さも免疫力と関係します。

たいていはぐっすり眠ってすっきり起きる私にも睡眠がデリケートであることは分かります。
気持ちが疲れ過ぎると神経が立って寝付けません。
体が疲れ過ぎると、これも不思議と寝付けません。
仮に寝付いても短時間で目覚めてしまったり、浅過ぎる眠りの中で無駄に時が過ぎたりと、「質のよい睡眠」を得るのは実売厄介です。

ありきたりを語れば、規則正しい生活が睡眠の質を向上します。
ただ、日々の生活にはイレギュラーな出来事が起こるので、そうそう規則正しくはいきませんね。
家族が居れば当然ながらに自分だけの生活でなく、仮に一人でも社会生活をしている限り、想定外なことは起きます。

私がかれこれ20年くらいなんとなく実践しているのは、「眠りに向かうルーティン」です。
例えばこの数年は「夕食→片付け→入浴→デザート→歯磨き→ベッド→サブスクで何かを映している(特に観ていなくても)」みたいな。
変なところにデザートが入り込んでいますが、片付けや入浴を終えてからいただくオヤツは平和に一日が終わった感を持ちます。
何時だからどうとか関係なく、この一連を辿ることで身体が眠くなります。
このような「同じルーティン」は身体が勝手に「そろそろ眠る」ことを覚えていくそうです
20年の間には超絶バラバラな生活にならざるを得なかったりの環境変化もたくさんありましたが、どこかで新たなルーティンはできあがります。

低体温症、冷え症

免疫細胞は36.5℃~37.0℃で正常に働きます。
36℃以下になると免疫力は下がります。

平熱は上げることができます。
いちいち体温が1℃ほど上がる入浴を日々、繰り返すこと。
もちろん、お風呂から上がるといちいち普段の平熱に下がりますが、続けることでほんの少しずつ平熱が上がり、理想の基礎体温になります。

後、とにかく冷えない、冷やさないことに努めましょう。
他が無神経でも「冷やさないこと」には神経質に。
体内が冷えると温まるまでに時間がかかり、その間にあちこちの体内機能が鈍くなります。
常に温かい身体を保つことを心がけることが大事です。

私は出産直後は無理をしたためか、平熱35.5℃で手足が常に冷たかったのですが、冷たいのがイヤでたまらなく、厚着は苦手ながらに冬のフローリング上やブーツは大きめサイズにして必ず靴下を履き、夏でも温かい飲み物を好み、入浴だけは欠かさずに居たら、いつの間にか末端の冷えは治り、平熱は36.7℃、真冬でも全身ポカポカになりました。
「冷たいのはイヤだ」
体験上、この気持ちだけで、必ず身体は温まります。
温めて免疫の高い身体を保ちましょう。

良好な血行には敵無し。

食べ過ぎ

食べ過ぎは、糖や脂質で血流が悪くなるので、血液の中の免疫細胞が身体の隅々までパトロールするのが難しくなります。

「食べ過ぎて死にそう。」と言うと
「食べ過ぎで死んだ人は居ないから大丈夫。」と笑われますが、長い目で見ると体調自体は悪くなります。
食べ過ぎは控えましょう。

ワクチンを知ろう

さて、現在のところ、このコロナ禍を収束させるべく、世界的に新型コロナワクチンに期待している模様です。

世界初のワクチンが牛痘をヒントに作られた天然痘ワクチンだったので、「ワクチン」という言葉の由来は「雌牛」を意味するラテン語の「vacca」です。
「ワクチン」は、英語で「vaccine」。
読み方は「ヴァクシィーン(væksíːn)」。
(日本と海外では、定期摂取ワクチンの種類や時期、摂取方法は異なります。)

昔々、第二次世界大戦後の1947年にGHQの指導により定められた「予防摂取法」という法律により、予防摂取は強制でしたが、現在は例えば自費で打つインフルエンザなどの「任意摂取ワクチン」だけでなく、一定の年齢になると打つように勧められるポリオやBCGのような「定期摂取ワクチン」を含め、全てのワクチンは任意摂取です。

知人の中には打つ気がなくても職場の集団圧力に負けた、などと話していた者もありましたが、基本は任意ですから、自身の意志を持ちましょう。

ワクチンを打つ打たないは個人個人、自身が安心して暮らせる方向が最善なのだと思います。

よって、巷での論議はさて置き、打つとしたらば、何を打つのかを知っておきたいと思います。

一般のワクチン

一般、ワクチンは少量の病原体を体内に入れて免疫を獲得させ、その病気にかかりにくくするものです。

もう少し詳しくいうと、「一度でも感染したことがあるウイルスであれば攻略法を覚えているので勝てる」のですが、初めて感染したウイルスに勝つのは難しいので、「少量のウイルスを少しだけ投与して全身免疫に戦う練習をさせる」です。

ただ、ワクチンは通常の感染経路を通過しないので、どの情報もどこにも伝達しないまま、ウイルスの情報を身体そのものに直接教える点が問題ではあります。

例えば気道の感染症は、最初の関門は鼻と喉であり、まずそこで免疫とウイルスが戦いますが、この戦いで、最初の関門はウイルスの情報を身体に伝達します。
また胃腸系の感染症の場合は、ウイルスは胃酸や腸内細菌と戦い、ウイルスが生き残っても排除システムが作動し、免疫を獲得します。

本当の免疫は、自然に感染して、身体が持つ免疫機構が戦ったから獲得できて抗体ができますが、ワクチンは通常なら有り得ない「ウイルスがいきなり血中に入る」、つまり細胞や血液に直接入るので、血中の抗体のみを獲得する点で、免疫機能の仕組み全体が働くわけではなく、ちょっと中途半端な抗体が作られます。

全身関門「おい、最初の関門、どんな形状のウイルスだった?知ってるヤツか?」

最初の関門「へ?通らなかったから知らないよ?」

全身免疫「おい、第二関門、ウイルスは多数か?巨人か?小さいか?武器はなんだ?最初の関門は通らなかったって言うのだが。」

第二の関門「ここも通らなかったですよ?」

全身免疫「相手の形状も量も大きさも武器も知らずにどう戦えというんだ!準備もできないじゃないか!」

みたいな。

「ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかった。」
は、型が違ったからという場合もあるかもですが、このような理由もあるようです。
しかし、かかったとしても「ワクチン打ってたから症状が軽くて済んだ。」という言葉はあります。

新型コロナワクチン

新型コロナウイルスとは?

新型コロナウイルスの正式名称は「SARS-Cov-2」です。
7種類あるコロナウイルスのうち、79.6%の相同性を持つほどに最も類似しているのが2002年から2003年に流行ったベータウイルス属である重症性急性呼吸器症候群(SARS)であることから付いた名称です。

新型コロナウイルスの全体の遺伝子配列はコウモリウイルスに類似し、受容体はセンザイコウ(全身をウロコで覆われた哺乳類)に類似したウイルス配列だそうです。
重症性急性呼吸器症候群(SARS)が廃れてから変形のウイルスが流行っため、「新型」とされました。

新型コロナウイルスは実際、重症性急性呼吸器症候群(SARS)より細胞に至極入りやすいので感染の拡大は早急に進んでしまいますが、致死率や重症化率は重症性急性呼吸器症候群(SARS)より低いのだそうです。
これはウイルスも生き残りたいので、「もともとそうきつくないけど多数にバラ巻きまくって変異しまくって、どんどん強くなってやる」な種類に当たるとか当たらないとか(よもやま話しで聞いただけなので事実は知りません。)。

何故、新技術?

で、厳密には新型コロナウイルスの正体は分からないままです。
どうやってワクチンを作ったのでしょうか。

通常、ワクチンには3種類。
「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイドワクチン」があります。
新型コロナワクチンはこれらには当てはまらず、現時点で大きく分けると2種類。
「mRNAワクチン」(ファイザー社(コミナティ)、モデルナ社(モデルナCovid19ワクチン))
と、
「ウイルスベクターワクチン」(アストラゼネカ社、ジョンソン&ジョンソン)。

「不活性ワクチン(死滅して活動しなくなった病原体を打つ方法)」主流の今に、なぜ新技術が導入されたかというと、ウイルスの正体がわからない、つまり遺伝子配列が特定されていないからかも知れません。

mRNAワクチン

「mRNAワクチン」は「新型コロナウイルスらしきウイルスの一部分を人間の細胞で作り出すように指示する遺伝子」が入っている遺伝子合成技術です。

自分の細胞にある情報であるタンパク質を作らされる技術。

球体にたくさんの糸のようなものが入っている構造をしたウイルスは、脂質の層状のエンベロープ(外殻)に包まれ、このエンベロープからは突起したスパイクタンパク(核)が出ています。
遺伝子合成技術ワクチンは、この球体から突起している「スパイクタンパクを作れという遺伝子」を筋肉に注射します。

理解しやすくいうと、新型コロナウイルスはウイルスの表面にあるスパイクが細胞表面の受容体に結合して細胞内に侵入するのですが。この「スパイクと同じタンパク質を作らせる設計図(mRNA)」を筋肉注射します。

要するに「mRNAワクチンは筋肉注射で作り出された疑似コロナウイルス感染をもたらして、免疫を獲得する」みたいな感じです。
製薬会社の説明によると、「ウイルスの断片がどんどん作り出されるから体に免疫が付く」です。

つまりワクチンによってウイルスの断片ができるのです。
ただし、「ウイルスそのものとウイルスの断片は違うんじゃね?」と議論されてもいます。

先に「一般のワクチン」で書いたように、ウイルスが侵入するまでの途中の過程(最初の関門、第二の関門、第三の関門)を通過しないので、この新型コロナワクチンも同じく、全身免疫は何も情報がないまま戦わねばなりません。
そして。
何より一般のワクチンと違うのは、敵は完全体ではない「敵の断片」が量産される点です。
敵を人間の体に例えると、「足だけ」とか「頭だけ」ということになります。

理論では「スパイクタンパクが加工され、MHCクラス1(脊椎動物の全ての有核細胞の細胞表面に存在している主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子の主要な2つのクラスのうちの1つで、非自己抗原が提示された場合に迅速な免疫応答が開始される)と提示され、免疫が活性化される」のだそうです。

ただ、人間の体はそうお馬鹿なシステムではないともいわれてもいます。
設計図を人間の細胞に入れ込む点を危惧する学者さんも居ます。

入れ込むのはウイルスではなく遺伝子情報である点で、人間のDNAのらせん構造の中に入らないという確約がないことは気になるところではあります。

脂質ナノ粒子

また、体内の各細胞内に遺伝子情報が身体の隅々まで入り込みやすくするために「脂質ナノ粒子(LNP)」の層で遺伝子を包み込んでいます。
※新型コロナワクチンが超低温環境で厳密に保管されているのは、脂質ナノ粒子が壊れないようにするためです。※

ファイザー製の新型コロナワクチンのコミナティに気になる添加物として、mRNAを包む脂質ナノ粒子に使われる「ポリエチレングリコール(PEG)」があります。
化粧品の成分表でも安定化剤としてよく見かけますよね。
ワクチンに配合されるのは初めてです。

まさかそのようなことは無いと思われますが、このポリエチレングリコールを体内に入れた場合、ポリエチレングリコールに触れる度にアレルギー反応を高めるという懸念が一部ではあるそうです。
今すぐに反応がなくても、しぱらく期間は自身の体調をよく確認しましょう。

コミナティ成分表

ファイザー製のコミナティの成分は公表されているので、一応書き出しておきます。
〈有効成分〉
・トジラメラン=ヒトの細胞膜に結合する働きを持つスパイクタンパク質の全長体をコードするmRNA,容量0.45mL、含量0.225mg

〈添加物〉
・ALC_0315:(〔(4-ヒドロキシブチル))アザンジイル〕ビス(ヘキサン6,1-ジイル)ビス(2-ヘキシルデカン酸エスエル)、3.2mg
・ALC-0159:2-〔(ポリエチレングリコール-2000)〕-N,N-ジテトラデシルアセトアミド、0.4mg
・DSPC:1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン、0.7mg
・コレステロール、1.4mg
・塩化カリウム、0,07mg
・リン酸二水素カリウム、0.07mgmg
・塩化ナトリウム、2.7mg
・リン酸水素ナトリウム二水和物、0.49mg、
・精製白糖、46mg

※注射は「日本薬局方生理食塩水1.8mLにて希釈、1回0.3mLを合計2回打つとしています。

ウイルスベクターワクチン

ウイルスベクターワクチンは、英国のアストラゼネカや米国のジョンソン&ジョンソンなどが開発しています。

このウイルスベクターワクチンは、人体に無害とされる改変ウイルスを「ベクター(運び屋さん)」として新型コロナウイルスの遺伝子をヒトの細胞に運ぶワクチンです

例えばアストラゼネカの場合は、無害とされるウイルスを使ってSARS-Cov-2の既存の遺伝子組み換えChAdO×1(チンパンジーアデノウイルスベクター)をベクターとして、それにSARS-Cov-2スパイクたんぱく質(COVID-D-19ウイルスの突起部分)の遺伝物質を導入すています。

ベクターには、アデノウイルスやレトロウイルスなどが用いられるそうですが、これらは従来、エボラウイルスのみでしか使われたことがないようです。

SARS-Cov-2は、ACE2レセプターを介してスパイクたんぱく質を使って入ってきますが、そのスパイクたんぱく質の遺伝子を組み込んでいる点ではmRNAワクチンと似通っています。
ただし、ウイルスベクターワクチンの方はmRNAでの脂質ナノ粒子の役割を別のウイルスで行うという違いがあります。

そして、このウイルスベクターワクチンの方は人体のベクターそのものに対する防御反応を有してしまう、つまりベクターであるアデノウイルスやレトロウイルスに対して免疫形成してしまって人体から弾かれてしまう懸念があるようです。

このような懸念から、異なるワクチンを組み合わせる研究もされているようです。
例えば、最近、ニュースで「ウイルスベクターワクチンとmRNAワクチンの組み合わせ」という話題が出ていました。

ワクチン摂取後

副反応

個人差はありますが、新型コロナワクチンの接種後、筋肉痛や倦怠感、頭痛、発熱など、様々に副反応が出る人があります。

副「作用」ではありません。
副「反応」です。

ワクチン接種から数日間のうちに起こる副反応は、体内に異物が入るために起こるものですが、それはメッセンジャーRNAそのものによる反応ではなく、「アジュバント(ワクチンと一緒に投与してその免疫原性を高めるために使用される物質)」という添加物によるものだそうです。

副反応の後、数日から数週間かけて長期的な免疫応答が起こるそうで、ウイルスが侵入してきた時に、「ウイルスを敵とみなして戦うための免疫が獲得」されます。

ちなみに、たまに「ワクチンの副反応が強くても抗体が沢山できるとか、副反応が弱いと抗体ができない」というパターンがあるので、このコロナワクチンについても同じような噂があるようですが、現時点では副反応の強さと抗体獲得には、なんの相関関係もないとされています。

摂取後は充分な睡眠を

ヒトの身体は、病気になると多くの睡眠時間を必要としますが、免疫システムの強化、T細胞の効率的な作成には、充分な睡眠が必要です。

白血球の1種であるT細胞は、体中を循環して細胞がウイルスに感染している兆候を探し出し、標的を発見するとインテグリン(粘着性タンパク質)を活性化させ、感染細胞に付着してウイルスと共に感染細胞を破壊します。
ワクチン接種後にしっかり睡眠を取った方が強い抗体反応を示すのだそうです。

また、免疫システムが作るタンパク質である抗体は、ウイルスや細菌のタンパク質(抗原)を識別して結合します。
免疫システムは、抗体が抗原と結合することで病原体への攻撃を開始します。
この抗体の生産は睡眠時間が減ると阻害され、病原体に対する反応性を低下させます。

よって、睡眠不足は「T細胞や抗体の活動や生産が低下」して、体内に侵入した病原体は細胞を攻撃しやすくなるので、充分な睡眠を取りましょう。

これから

いずれにせよ、メディアが発する数字によると一応、なんらかの効果はあるようです。
ただし、接種した場合は、すぐに起こす副反応(異物侵入への反応)だけではなく、3年後、5年後、10年後になってもこれらのワクチンを入れたことを気に留めましょう。

また緊急事態宣言、あるいはまん延防止阻止対策が行われる事態になり、長いトンネルが続いておりますが、いつかは収束するはずなので、それまで各々できることに取り組み、免疫力を高め、心身共に負けることなく過ごしましょう。

このコロナ旋風は、これまでノラクラしてザクッと切り替えられなかったノスタルジア残る環境が、ゴリ押しで進化せざるを得なくなり、明けた暁には様々に世界が、地球が大きく変わるでしょう。

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